気管支ファイバースコープ
月曜に 「CT」 「尿・便・痰」 「心電図」 「エコー」 の検査をした父は、体をゆっくり休めるために火曜は検査なし。 そして水曜、ついにこの検査入院最大の山場 「気管支ファイバー」 の検査を受ける。
この検査は、レントゲンに映っている 謎の影の所まで管を入れ、、直接細胞を取る というものである。
「気管支ファイバーでうまく細胞取れなかったら、体を切って 外から取り出すしかないんでが、お父さんの場合は 影の部分が 背中から見ると ちょうど肩甲骨の向こう側にありましてね~ 外科的に取り出すとなると おおごとになってしまうんですよ」
と初診で診察していただいたD医師から説明を受けていた。
しかも入院当日 ”検査中に万が一のことが起こっても・・・云々」という書類にサインをしたのもこの検査。 ”無事に 一発で 謎の細胞が取れますように!” と祈らずにはいられない。
「検査の時間はなあ、朝にならんと わからんらしいわ」
「じゃあ 時間決まったら、電話ちょうだいよ」
と前夜 父と話したのだが、電話はなかった。
「も~ また 忘れてる!」
面会時間は12時から。 検査が午後なら1時から。 それに水曜日は、子どもが学校から早く帰ってくる日。 私は子どもの帰りを待って、病院に行くことにした。
病院に着いたのは午後3時ごろ。 病室に入ると
「おう ちょうど 麻酔が切れたとこや」
喉に局所麻酔をかけて口から管を入れるのだ。 検査の後は麻酔が切れるまでは大人しくしていないといけない。
「さっきまで ふわふわ しとってんけどな」
「で、大丈夫やったん?」
「うん。 お隣の○○さんにな むせない方法を教えてもらっとったから 楽に受けれたわ」
お隣の○○さんとは、入院した日に 「コソコソ喋るな!」 と言われた、牢名主さんのことである。
あれ? もしかして、牢名主さんって 意外と いい人!?
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