鬼門じゃないけど引き戸が
「はろ~っ!」
いつものように大きめの声を出し、玄関から寝室、そしてリビングへと向かう。
「やっほ~! いる~?」
父に自分の存在をアピールしながら寝室とリビングの間の引き戸を開け、閉めようとした時、
「あれ?」
私は抵抗を感じた。
リフォーム終了当時は力加減がわからず、 バーン と閉めて、その反動で開くくらい軽かった引き戸が、意識して力をこめないと 閉まらない。
「ねえねえ これ 前から こんなんやったっけ?」
「いや~ちょっとなあ 力がいるんや最近」
父も同じように感じていたらしい。
「ホコリかなんか、溝に溜まってるんとちゃう?」
「ちゃんと掃除しとるから それはないで」
懐中電灯で床の溝を照らしてみたが、ホコリらしいホコリは見えない。 続いて上の方を調べてみた。 するとなにやら”つまみ”が付いている。
「あ、これで調整できるみたいよ」
扉が閉まるスピード調整ができるつまみをスライドさせて、ブレーキの効きを緩めてみた。 しかし、閉まりにくいのは改善されない。
「む~ん。 あとはコレ取って 底の部分を見てみないと・・」
と引き戸を持ち上げではずそうとやってみたが、はずれない。
「あかん あかん ワシかてやってみたけど、ソレはずれんのや」
万事休す である。
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