本紹介 「大工棟梁の知恵袋」
福祉住環境コーディネーター検定の試験勉強をしていて、私が一番苦労したのは 「家の構造」に関わる用語だ。
基礎・土台・束・束石・大引・根太・根太掛け etc.
「う~ん これ どこがどうつながってるのか よく わかんないよ~」
テキストに断面図が掲載されてはいるものの、その部分の断面図だけしか載っていないため 建築関係全くのド素人の私には この図が意味しているのはなにがなんやらさっぱり!?の状態。
「過去問にも出てたし ちゃんとわかっとかないと ヤバイかも・・」
危機感からインターネットで検索しているうちに とある方のホームページで
「私もとても参考になりました。 家を建てる方は 是非ご一読を」
と 推薦されていた本である。
著者は、日本の木造在来工法の優秀性を追求し続け、庶民が求める「安くて丈夫で住みよい家づくり」を信条に、長年にわたり町大工棟梁をつとめてきた人だ。
「大工棟梁の知恵袋 住みよい家づくり秘訣集」 森谷春夫 著 講談社文庫
・ プロローグ
見直したい在来工法の知恵
・ 快適で住みよい家づくりの決め手
工程別にチェックできる住まいづくりのノウハウ
設計編・部材編・基礎編・上棟編・屋根編・造作編・左官編・
設備編・建具、経師、畳編
・ 失敗しない増・改築と住まいの維持の秘訣
より住みやすく、より長もちさせるアドバイス
増・改築編 維持編
・ 頭のいい建売り住宅の選び方
買う前にこれだけはしたい落とし穴チェック
・ 図解・日本住宅の仕組みと呼び名
最後の図説こそ、私が求めていたもの。 基礎など骨組み以外にも 屋根の形のいろいろ・継ぎ手、仕口のいろいろ、和室の名称・床の間の名称・高さによる窓の呼び名、障子の種類・窓のいろいろ(開け方による呼び名)、内壁仕上げの今昔・モルタル壁の断面・大壁と真壁 と、全く知らなかったものから なんとな~く聞き覚えていた単語が一目瞭然! 頭にすんなりとはいってくれた。
試験対策に買った本だが おうちのリフォームにも たいへん役に立った。
ただ、 ”トイレの敷居は床よりやや高く” ”洋間と和室の仕切りには差を” なんていう バリアフリーには向かない記述もあるが、それはそれなりの理由があってのこと。 「こういう考え方もあるのだ」 と 柔軟に吸収したい。
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