2008年1月 7日 (月)

祝!おうちも親父も満80歳

 「長生きは してみるもんやなあ」

父は先日、満80歳 を迎え、かつての教え子たち(といっても悠々自適なお年頃)が祝いの宴を盛大に開いてくれた。

おうちの方は引き戸を直してもらってからこっち、特にトラブルもなく、父は毎日快適に過ごしている。

 「もしかしたらな」

うん。

 「わしが生きとるうちにな」

うんうん。

 「ひ孫の顔を 拝めるかもしれん」

うっひょ~っ!!

なんと めでたいことに、私の甥っ子=父の孫 の結婚が決まった。

 「わしの家系でひ孫の顔見るまで、長生きしたもんはおらんからなあ 新記録や」

気が早い。

 「でなあ、Kくんからなあ、おばちゃんも式に来てくれへんかな って電話あってな 一緒に行くか?」

もちろん。 

リフォームを実行した2005年、父77歳の時ならば、じゃあ各自で現地集合 なんてことも可能だったろうが、今は無理 というより心配。 なぜなら父はこの2年半で、歩くのがさらに遅くなり、耳がさらに遠く・・・体力面が確実に下降しているから。

 「そのへん行ったことないし、折角やから泊まって観光しようや。」

了解。

 「冥土のみやげになるしな。 わはは」

そのセリフ、何回も聞いたような。

一人旅は心配であるが、父の一人暮らしに不安は少ない。 それもこれもバリアフリーリフォームのおかげだと思う。 快適に、そして機嫌良くおうちで過ごせる日が一日でも長く続けばよい と心から願う。

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2007年12月13日 (木)

KURE551

 「こんにちは~ ご無沙汰しております。」

リフォーム工事の現場監督、O島さんがやってきた。

 「お忙しいのにすんません。 どうもね コレが重いんですわ・・」

父と二人で解決できなかった引き戸のトラブル。 困ったときはプロに頼め!ということでN本工務店に連絡。 O島さんの登場とあいなった。

 「コレ はずして みました?」

 「い~や~ ワシも娘もやってみたけど、取れんでねえ」

という父の言葉を最後まで聞くか聞かないか という早さで O島さんは引き戸を ひょいっとはずした。

 「やっぱり はずれるんや~」

私の言葉ににやりとしながら、取り外した引き戸を横向きに置き、懐中電灯で照らす。

 「あぁ ここに ホコリが溜まってますねえ」

引き戸のコロの部分のホコリを、工具で手際よく取ってくれた。

”ワシ、ちゃんと掃除しとる” という父の主張通り 床の溝はキレイなのだが、なんでコロの部分にこんなに? と思うほどのホコリである。 工事終了後2年3ヶ月分のホコリ・・・ キレイに掃除をしても入り込んでくるとは、かなわんヤツである。

O島さんは車に戻って、スプレーを取ってきた。

 「そっかぁ 滑りが悪くなったら、そういうの使ってもいいんですね。 KURE551 」

 「・・・・・・」

しまった! 間違えた。 誰かつっこんでぇや 

1秒が永遠にも感じる。 こうなったら自分で・・

 「あ、ちゃうわ。 5-56 や。 551 は、蓬莱の肉まんやん」

 「そやそや、 551は蓬莱や わはは」

父、大受け。 一人ボケつっこみ、なんとかセーフ!?

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2007年12月 6日 (木)

鬼門じゃないけど引き戸が

 「はろ~っ!」

いつものように大きめの声を出し、玄関から寝室、そしてリビングへと向かう。

 「やっほ~! いる~?」

父に自分の存在をアピールしながら寝室とリビングの間の引き戸を開け、閉めようとした時、

 「あれ?」

私は抵抗を感じた。

リフォーム終了当時は力加減がわからず、 バーン と閉めて、その反動で開くくらい軽かった引き戸が、意識して力をこめないと 閉まらない。

 「ねえねえ これ 前から こんなんやったっけ?」

 「いや~ちょっとなあ 力がいるんや最近」

父も同じように感じていたらしい。

 「ホコリかなんか、溝に溜まってるんとちゃう?」

 「ちゃんと掃除しとるから それはないで」

懐中電灯で床の溝を照らしてみたが、ホコリらしいホコリは見えない。 続いて上の方を調べてみた。 するとなにやら”つまみ”が付いている。

 「あ、これで調整できるみたいよ」

扉が閉まるスピード調整ができるつまみをスライドさせて、ブレーキの効きを緩めてみた。 しかし、閉まりにくいのは改善されない。

 「む~ん。 あとはコレ取って 底の部分を見てみないと・・」

と引き戸を持ち上げではずそうとやってみたが、はずれない。

 「あかん あかん ワシかてやってみたけど、ソレはずれんのや」

万事休す である。

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2007年11月27日 (火)

鬼門のトイレ

兄は大学を出ると同時に転勤族となり、第四期リフォーム当時おうち住んでいたのは、父と母の私の3人。 3人家族なのにキッチン・洗面・トイレをもう1セット作るなんて、なんとも贅沢な話である。  

その第四期リフォームで2階を増築したとき、どういう間取りにするか主導権を握っていたのは 実は母だった と後で父から聞いた。 

  ”将来は 二世帯でも 気兼ねなく 住めるように”

母は自分が嫁に来たときにした苦労を、息子のお嫁さんにはしてもらいたくない と考えていたらしい。 それがキッチン・洗面・トイレをもう1セットプラン に表れたのだろう。 この母の改築プランは、兄が家族と帰省するたび おおいに役に立つことになる。 残念なことに、同居の苦労がどの程度軽減されるかを確かめぬまま、母はあの世へ旅立った。 

ともあれ、2階にもうひとつトイレがあったということで、リフォームした1階のトイレの水が流れなくても そう緊急に困ることはなかった。 まあ、トイレの度に2階へ上がったり下りたりするのが少々面倒 という程度だ。

しかし、このまま放置 というわけにはいかない。 父と取扱説明書を読んでみたが対処法は見つからずプロに修理を頼むことに。 修理が来るまでの間に再度取扱説明書を読んて見つけたのが 「保証期間 2年」という文言。 ん・・もしかしてギリギリセーフ? 不幸中の幸い というやつか。

みてもらうと・・ どうも、タンク内側の部品がなにか はずれていたらしい。 

 「年寄りひとり暮らしやし そんなに使わんのに、なんで故障するんかなあ」

確かに。 やはり、方向が悪いからか? 便器は鬼門の線からかろうじてはずせたが、トイレの個室自体は 鬼門の線にかかっている。

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2007年11月19日 (月)

トイレのトラブル 2

平成17年にバリアフリーリフォームしたおうちのトイレは、車椅子でも利用できるようにスペースをとり、後で手すりが取り付けられるよう考慮して設計されている。

平成19年の春のことだ。 私が父の顔を見におうちに行ってトイレに入り・・

 「あれ?」

壁に取り付けたリモコンの ”流す” ボタンを押した瞬間 何か違和感を感じた。

 「なに コレ?」

とりあえずは流れてくれたが、念のためもう一度 ”流す” ボタンを押してみた。

通常、リモコンの ”流す” ボタンを押すと、タンク横のレバーが連動し 手を触れなくても レバーが動いて水が出る といった連係プレーが地道に繰り広げられている。 しかし今日は、リモコンのボタンを押しても なにやら反応がにぶいのだ。 

 「あれれ?」

何度かトライしているうち、とうとうレバーが動かなくなってしまった。

 「リモコンがおかしいんかなあ? まあ レバーを直接動かせば 水出るか」

レバーをくいっと引いてみたが、うんともすんとも言わない。 というより、レバーを動かす時の重さというか力というか 手応え が感じられない。

 「ええ~ なんで?」

水洗トイレの水が出ない。 とってもとっても困るのである。  

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2007年11月12日 (月)

鬼門の駐車場

さて、車のない生活を始めた父だが、近所の人からこういわれたらしい。

 「あそこは鬼門やから、車 手放して 正解でっせ。」

指摘したご近所さんがどれだけ家相学に詳しいのかは謎なのだが、いわれてみればそうかもしれない。 駐車場は敷地の東北の角にある。 おうちをリフォームするときには、鬼門はどっちだのとあれこれ家の中の間取りは考えたけれど、その時に読んだ家相の本に、駐車場の場所は云々・・とは書かれていなかったので、考えたこともなかった。 

まあ、現実問題として 「駐車場が鬼門にあたるから、動かしたほうがいいよ」 と家相学の権威に言われたとしても、敷地に余裕がなく どうしようもなかっただろう。

しかしド鬼門に車を置いてン十年。 これまで何か悪いことがあっただろうか?

1:交通違反 スピード違反で2回ほど捕まったっけ。 小学生時代、九州の母の実家に帰る途中の田舎の直線道路と、大学生時代、新たにひらけた新興住宅地のスーパーを見にいった帰りの広くて快適なバイパス道路。 何故かどちらも居合わせて、今でもはっきりと覚えている。

2:盗難&いたずら 不思議と盗難やいたずらにあったことはない。 車庫といっても第四期の大規模リフォームで、それまで家と一体になっていた車庫の中に置いていた車を、外に置くようになっていた。 駅に通じる 交通量の結構多い歩道のない道路の横に、むき出しで停めておいた車だが、イタズラや盗難は全くない。

いろいろ思い返してみても、車に関して呪われたような事件もなかったし、もちろん無事故。 やはり駐車場鬼門説はご近所さんの思いこみなのか。

鬼門のトラブルといえば、家の中なら起こっている。 そう、トイレのトラブルだ。 実はあのゴボゴボ事件の後にも、事件が起こっていたのである。

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2007年10月29日 (月)

老いては子に従え

最後まで抵抗していた父も、私の執拗な 

  • 新聞みてみ~ (高齢者ドライバーの事故特集) 
  • いま○チャンでやってるからみてみ~ (高齢者ドライバーの事故特集)
  • じーちゃんの車には もう絶対乗らへんし

攻撃に観念したのか、

 「わし 今度の車検の前に、車 処分するわ」

よっしゃ~!! 私は心の中で叫んだ。

 「で、車検っていつ?」

 「10月や」

 「ほなあと 二ヶ月ほどってこと? そんな先にせんでも、すぐに処分したらどう?」

 「いやいや・・」

これ以上追いつめるのはやめておこう。 処分を決意しただけでも私的にはヤッター!なのだ。

 「でも、注意してや~。 その2ヶ月の間に事故ったら、全部 パーやで」

 「はーい 気をつけま~す」

数日後父は私にこう言った。

 「『老いては子に従え』っていうやろ。 わしもそろそろ そうしようかな とおもたんや。」

満80才を目前にして、やっと’老い’を認めた父。 検査入院騒動が効いたのかもしれない。 運転をやめるための白い影 だとしたら、入院騒動も 必然 だったということか。

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2007年10月22日 (月)

もみじマーク

 「ねえねえ、これ貼ってる?」

 「うんにゃ~」 

 「え~! なんで? 貼ったら 周りが 気をつけてくれるやんか」

 「・・・」

私が運転免許の更新に警察へ行ったときに買った”もみじマーク”を、車に付けている気配が 全くないのだ。 『濡れ落ち葉』を連想させる等々 お世辞にもあまり評判がいいとは言えないもみじマークだが、この車は年寄りが運転してるで~ と世間に知らしめる方法は、いまのところコレしかない。

塾をしめた現在、下手をすると 父は一日誰とも喋らない なんてことも珍しくないので

 「運動がてら、老人クラブとか 行ってみたら?」

と勧めても、

 「いやじゃ~ あんな年寄りばっかり いるとこ」

都合が悪くなると、自分の歳を忘れるらしい。

もみじマークを断固拒否するのも、自分を年寄りだと認めたくないからなのだろうが、それでは困る。 なんとかペッタンしてもらわねば。

 「この前渡したやろ? どこにしまってんの? 盗られてもいいから 今つけるわ」

 「わかったわかった これから運転するときは、ちゃんとつけますって。」

むむ~。 どうも真実味に欠ける発言。 しかしこれ以上追求しても のらりくらり とかわされるだけ。 事故りませんように と仏壇に手を合わせるたび お願いするしかない。

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2007年10月12日 (金)

高齢者ドライバー

 「ねえねえ 新聞 見た?」

 「なんや」

 「ほら、高齢者が事故ったってやつ」

 「ああ あれな」

 「そろそろ 運転 やめたら?」

 「いや ワシはまだ 大丈夫や」

こういうやりとりを何回重ねただろうか。 

事故を起こした高齢者には、認知症など病気を患っている方だけでなく、 何十年も無事故で、健康そのものの”ベテランドライバー”が大勢含まれているのだ。

運転をやめてしまうと通院や買い物もままならないという田舎ではなく、父は最寄りの駅まで徒歩5分という交通の便の良いところに住んでいる。 車で行っていた大型スーパーに行けなくなるなど行動範囲が狭くなってしまうという というのは事実だが

 「車やめたら、車検とかガソリン代とか維持費が浮くから、タクシー代くらいでるで」

と言っても、聞く耳をもたない父。 

しかし、最近の”耳の遠さ”を考えると、イメージするだけでも怖いのだ。 もし、車の後ろで子どもが遊んでいたら・・・ 耳が遠くなかったら聞こえているだろう子どもの声が届かなかったら etc.. 

 「お 雨降ってきたから 家まで送ったろか」

と おうち(実家)に子どもと遊びに行ったときに言われても

 「いや かまへんで。 じーちゃんの車には、もう絶対 乗らへんし」

本当は傘をさして歩いて帰りたくはなかったが、ここで頼ったが最後 車を手放さなくなる と私は心を鬼にした。 

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2007年10月 4日 (木)

補聴器

 「ちょっとリモコン貸して」

といってTVの音量を上げると、

 「これ以上大きくしたらワシ 音が割れて 聞こえにくいねん」

また、ファミレスで食事をした後に

 「周りでたくさんの人が喋ってるとなあ、音が ぅわん ぅわん 響いて、 お前の声が 聞こえんのや」

補聴器をつけたからといって、クリアな音が聞こえるかというと そうでもないらしい。 体は丈夫な父だが、「聞こえ」の問題ばかりは どうしようもないみたいだ。

いわゆる「老人性難聴」は、加齢による生理的変化と考えられ、治療対象にはならず、自力でなんとかしなくてはならない。

父は取扱のある眼鏡屋に行ったり、百貨店に行ったり、通信販売を利用したり とあれこれ自分にあう補聴器を求めていろいろアクションを起こしてはいるのだが、耳が遠い=聞こえにくい程度は 歳とともに進んでいる。

ある日ファミレスに行った後、

 「今日も、聞こえにくかったやろ?」

と父に聞いてみると

 「うんにゃ~ 今日は大丈夫」

 「え なんで!?」

 「へへ 今日はな、 両方に耳栓しとるんや」

    注 : ”耳栓”は、父の隠語で =「補聴器」 のこと。 

父は外出時に、ポケット型の補聴器をつけているのだが、 (ポケット型というのは、『胸のポケットにラジオをいれてイヤホンで音楽でも聴いているようにみえる補聴器』 のことで、ポケットがなければ首からぶらさげることも可能なタイプ)  その日はポケット型プラス、耳穴式(これこそ耳栓そのものタイプ)を着用していたのだ。 

 「こうやったらな、あんまり 響かへんねん」

<必要は発明の母> というが、父も父なりに 工夫をしている。 

だがしかし、補聴器の力を借りていても 耳が遠い=怖い と感じることがあるのだ。

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2007年9月27日 (木)

その後の父

根は真面目な父である。 薬の管理もばっちり! 一緒に外食に行く時も、

 「いや~ 食べて すぐ 飲まないと、忘れそうやから」

と お薬セットを持参する。

もともと自覚症状がない父の、 ”薬の飲み忘れ” を警戒していたのだが 私が目を光らせることなく、一人でちゃーんとやっている。 幸い副作用も出ず、生活はすっかり元通りだ。

ただ、おうちをリフォームした2年前に比べると 『老い』は進行しているように思える。 中でも 耳の遠い程度(老人性難聴)は、確実に進んでいる。

 「ねえねえ おじいちゃん」

 「・・・・」

 「おじいちゃんは耳が遠いんだから ちゃんとおじいちゃんの前で ゆっくり はっきり しゃべらないと わからないでしょ」

 「はあい」

こういうやりとりが、以前より増えている。

補聴器をつけてTVを見ていると、私が玄関を開け、おうちにあがり、リビングへのドア(引き戸)を開けて、椅子に座っている父の真後ろに立っても 気がつかない。 なのでおうちに入ったら、

 「はろ~っ!」 

と大きな声を出しながら父に近づくようにしている。 なぜなら、娘とはいえ 一人きりのはずの家の中で いきなり肩をポンっと叩かれたら びっくりして心臓に悪いだろうと 思うからだ。

最大音量にしている電話のベル、インターホンの音は聞こえているようだが、キッチンタイマーの ピピピピピ という電子音は うっかり補聴器をはずしていると 聞こえないことも。

 「だったら 携帯電話 首からぶら下げて、タイマー機能使えば 鳴るし振動するし 絶対気がつくやん」

 「補聴器つけとったら 大丈夫や」

と、聞く耳を持たない。 キッチンを 火のでない IHクッキングヒーター にしたのは、大正解である。

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2007年9月20日 (木)

正体みたり

金曜に退院した父は、

 「やっぱ家が一番や」

と ホッとした様子だった。

翌週の火曜に診察があり、病院へと足を運んだのだが

 「どれもマイナスですね。 しばらくレントゲン撮りながら様子をみましょう。 それでもはっきりしない場合は、PET ということで。」

結局この日も 父の肺の影の原因はわからずじまいだった。 気管支ファイバーでとった細胞をさらに培養して、1ヶ月後にレントゲン撮影ということになった。   そして次の診察日・・。

 「炎症の原因がわかりました。 ○○菌が検出されました。 1ヶ月培養してやっとでる程度なので、少ないし弱いものですよ。 薬を飲めば治る病気です。 良かったですねえ 癌じゃなくって。」

 「いやあ そうですかぁ。」

診察室に穏やかな空気が流れる。

 「ただ、お薬を何種類か飲んでいただかないといけないのですが、皆さん自分がしんどい時はちゃんと飲んでくれるんですけど、症状が楽になったり ご主人のように自覚症状が全くない方は 飲み忘れてしまったり、勝手にやめてしまわれる方がいらっしゃるんですよね。 それで 投薬指導で入院していただこうかと・・」

 「え? また入院するんですか!?」

 「お薬にも合う・合わないがありまして、副作用が出た場合など 入院していたらスグに対応できるんです。 お一人暮らしということですし、ここでしたら食事の心配もありませんよ。」

ドクターは父に入院を父に勧めたが、おうち大好き人間の父は 首を縦には振らなかった。。

 「大丈夫です。 ちゃんと飲みますんで・・」

 「私もしっかりチェックしますし・・」

 「そうですか? でしたら2週間毎の通院 ということにしましょう。 ただし、何かあったら即入院ですよ。」

この後、でるかもしれない副作用の説明や、その対処法、制限のある食物 などなど 細々と注意事項を必死にメモしながら聞き、薬をもらい 家路についた。

 「いやあ お前がいとってくれて助かったわ。 手続きやら薬やら 先生早口で説明するから 何ゆうてはるんか わからんかったわ。」

 「私も、菌の名前とか知らないし、カルテ覗き込んで写したのもあるけど、あとでネットで調べてみるね」

ドクターは普段使い慣れた言葉を使って説明しているだけなのだが、患者側はチンプンカンプン。 何をどう質問したら良いのかさえわからない。 医師によってこうも説明の仕方が違うのか(=患者が理解できる説明ができるか否か) と実感。 医療についても考えさせられた一日であった。

ともあれ、”影”の正体みたり!  

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2007年9月13日 (木)

ランダムタイマー

 「明日はもう 来なくて いいで」

 「そう?」

 「明日は別に検査ないし、明後日退院やろ。」

幸運なことに、すぐに結果の出る検査方法で、 ”悪い細胞” は出なかったのだ。

 「退屈じゃない?」

 「いやいや、おまえかて忙しいやろし」

確かに・・・ご近所 そして 泥棒さんに ”留守” と悟られないよう おうち(実家)の周りの掃除に毎日忙しかった。 こういう時は、マンションの方が断然楽ちんである。 

掃除の他にも、おうちが真っ暗にならないように一箇所だけ電気を点けるようにしていたのだが、 今日はこっち 明日はあっち と日替わりで点ける場所を変えていたりと気を遣った。 生協のカタログで以前、電気をランダムに点けたり消したりするタイマー というものを見かけたことがあるが、もしもまた父が入院することにでもなったら、迷わず購入!するだろう。

30分ほど二人で喋っていただろうか。 通りがかった担当のL医師が

 「大丈夫ですかっ!?」

と驚いた表情で父に近づいてきた。

 「今日はできるだけベッドで大人しくしていただいたほうが・・・」

 「そうなんですか?」

 「管を入れて組織をとっていますので、まわりの細胞にも負担がかかっているんですよ。 喋るのも控えてもらった方がいい位なんです。」

 「すみませ~ん!」

あたふたと病室に戻り、ベッドに横になった父と

 「あの新人ナースさん、あっちに行ってもいいって 言ったやんねえ」

 「先生に 何も聞いてなかったんやろか」

などとグチを交わしてから病院を後にした私は、帰りの電車の中で はた と気がついた。

80歳目前のじいさんが、気管支ファイバーを受け麻酔が切れた直後に スタスタと歩いて談話コーナーで家族と喋りまくる なんてことはもしかして 担当医の想定外 だったのでは? と。

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2007年9月 6日 (木)

運命の分かれ道

万が一のことが起こるかもしれない”気管支ファイバー”が終わって、私は とりあえず ホッ とした。

 「もう 歩いても ええんかな?」

 「はい どうぞ」

父についてくれていた新人ナースさんのお許しを得て、エレベーターの前にある談話コーナーへ移動した。 ちなみにこの新人ナースさんは、入院した日の父の採血を、私の目の前で見事に失敗した という前科がある。

 「え~!? そんなんちゃんと言って、担当変えてもらった方がいいよ。 黙ってたら練習台にされちゃうよ! うちの父親も人が良いから変えてくれって言えなくて、入院してるときに何回も失敗されたんやで。」

と医療関係の友人は忠告してくれたが、とりあえず1週間の予定の検査入院だったため、新しい芽を摘むことなく、スクスクと伸びるのを温かく見守りながらお世話になっていたのだ。

 「で、どうやったん?」

 「それがなあ、 隣の○○さんが先に気管支ファイバー受けてはってな、しんどくならない方法をあれこれ教えてくれはってな」

 「へえ~ 案外 ええ人やったんやなあ」

 「あの人も検査入院やて。 わしよりちょっと早く入ってはるやろ。 でな・・」

牢名主さんと勝手にあだ名をつけていたその人は、腫瘍が心臓の大きな血管を巻き込んで大きくなっていたらしく、場所的に手術もできず、抗ガン剤と放射線治療しか道は残されていない とのことだ。

 「昨日奥さんも病院に呼ばれてな、長いことドクターの部屋に行ったきりやったわ。」

 「ふ~ん」

母が手術を受けた日、塾で抜けられない父の代わりに病院に詰めていた私は、手術終了後ドクターから別室で説明を受けた。 その時の光景が、思い出された。

 「でな、夜○○さんが話してくれてんけど、自分よりも 奥さんがショックを受けていて心配や ってゆーてはったから、 うちもかーちゃんの時のことをいろいろ話してたりしてな・・」

そう、母も手術した時はすでに、取れない所に転移していたのだ。

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2007年8月31日 (金)

気管支ファイバースコープ

月曜に 「CT」 「尿・便・痰」 「心電図」 「エコー」 の検査をした父は、体をゆっくり休めるために火曜は検査なし。 そして水曜、ついにこの検査入院最大の山場 「気管支ファイバー」 の検査を受ける。

この検査は、レントゲンに映っている 謎の影の所まで管を入れ、、直接細胞を取る というものである。

 「気管支ファイバーでうまく細胞取れなかったら、体を切って 外から取り出すしかないんでが、お父さんの場合は 影の部分が 背中から見ると ちょうど肩甲骨の向こう側にありましてね~ 外科的に取り出すとなると おおごとになってしまうんですよ」

と初診で診察していただいたD医師から説明を受けていた。

しかも入院当日 ”検査中に万が一のことが起こっても・・・云々」という書類にサインをしたのもこの検査。  ”無事に 一発で 謎の細胞が取れますように!” と祈らずにはいられない。

 「検査の時間はなあ、朝にならんと わからんらしいわ」

 「じゃあ 時間決まったら、電話ちょうだいよ」

と前夜 父と話したのだが、電話はなかった。

 「も~ また 忘れてる!」

面会時間は12時から。 検査が午後なら1時から。 それに水曜日は、子どもが学校から早く帰ってくる日。 私は子どもの帰りを待って、病院に行くことにした。

病院に着いたのは午後3時ごろ。 病室に入ると

 「おう ちょうど 麻酔が切れたとこや」

喉に局所麻酔をかけて口から管を入れるのだ。 検査の後は麻酔が切れるまでは大人しくしていないといけない。 

 「さっきまで ふわふわ しとってんけどな」

 「で、大丈夫やったん?」

 「うん。 お隣の○○さんにな むせない方法を教えてもらっとったから 楽に受けれたわ」

お隣の○○さんとは、入院した日に 「コソコソ喋るな!」 と言われた、牢名主さんのことである。

あれ? もしかして、牢名主さんって 意外と いい人!?

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2007年8月21日 (火)

庭の手入れ

雨で道路に張り付いた落ち葉を掃除した翌日は、朝から雨。 私は傘をさしたまま落ち葉掃除に勤しんだ。

 「植物は二酸化炭素を酸素にかえてくれる」 

 「地球温暖化防止には、ミドリが必要」

 「この木 なんとかして~! とか 思たらアカン・・・」

と三段論法が頭の中をぐるぐる。 しかしついついため息がもれてしまう。

父曰く、お隣は社宅だそうで、悩まされている落ち葉製造木も、今住んでいる人が引っ越してきた時には すでに庭にあったそうな。

 「お隣の奥さんは気にしてなあ 高枝切り鋏で切ったりしてるんやけど、女の人やから力ないし、それに上の方は届かんやろ」

見かねた父が、一度その高枝切り鋏で かなりの枝を切ってあげたそうなのだが、所詮は素人仕事。 あっという間に元の通り。

 「植木屋さんに頼んだらいいのに」

 「それがなあ お隣のご主人が こういうことに無頓着らしくてなあ お金かけたくないみたいなんや」

しかし迷惑は、しっかりとかかっているのだ。 

こういう話を聞いたことがある。 そこはマンションだが、ガーデニング好きなご一家がいて、庭にはいろんな植物を植えていたそうだ。 ところが転勤で引っ越すことになり、その庭付きの1階の部屋を人に貸すことになった。 しかしそこに賃貸で入居した人は、そちら方面にまったく興味がなく=手入れをせず、草木に雑草伸び放題、庭は荒れ放題。 ついには害虫が大発生してマンション中の大問題に。

 「庭は放っておいてもらって いいですから」

といわれて入居した賃借人に責任を問うこともできず、困ったそうだ。

植木屋を頼めばお金がかかる。 もちろんこれは理解できる。 しかし、放置して近所に迷惑をかけている という現状もわかってほしい。

 「今日はもうサイテー 雨のなか傘さして落ち葉掃除してきてんで」

と、父にぼやく。 できるだけ明るく。

明日はこの検査入院最大の山場、気管支ファイバーが待っている。

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2007年8月14日 (火)

隣の落ち葉

昨日父が病院へ戻る前に点けていった電気を消して・・・、今日は持って行く洗濯物なかったかな・・・、と頭の中で今日やること を整理しながら自転車でおうち(実家)に向かっていた私は、最後の曲がり角をまがった所で

 「なんじゃあ こりゃあ~!?」

心の中で叫んでしまった。 何故なら、おうちの前が というより おうちの前だけが 落ち葉だらけだったからだ。

おうちは駅に向かうメインロードに面して建っている。 ’たばこのポイ捨て’の被害は日常茶飯事だ。 なので、病院に行く前にやることリスト の中には、「玄関前の掃除」も当然のことながら入っていた。

しかし、一体この大量の落ち葉はなんなのだ。

おうちは三叉路の角に建っている。 車一台がやっと通れるような幅の道を挟んだお隣は、庭がその道に面した作りになっていて、道を半分以上覆うような大きな木が一本 生えているのである。

 「ああぁ、そうやった、昨夜は小雨交じりの強風で・・」

お隣の奥さんも気兼ねして、その細い道(おうちの横)に関しては うちのほうまで掃除してくださっているそうなのだが、問題は駅に向かうメインロード側だ。 

おうちの玄関はメインロード側にある。 葉っぱはメインロードにも、細い道にも平等に降るのだが、細い道の方はお隣の奥さんが掃除してくれるため、 手つかずのおうちの玄関の前だけが落ち葉だらけ という不思議な状況になっていたのだ。

ご近所の掃除の行き届いたメインロードの中に、落ち葉だらけの場所が一箇所。 これは目立つ。 掃除してない=留守 というのが丸わかりである。 スグに掃除せねば! なんたって父の入院は、シークレットなのだ。 

雨は上がっていたとはいえ、下はまだ濡れている状態。 落ち葉がくっついてなかなかとれない。 はぁ~まいった。

なんとか片づけ、病院で父に愚痴って 「やれやれ、子どもが帰って来る前に自宅の掃除もしなきゃ~」 などと思いつつ戻ってきたら、またもや大量の落ち葉・・・。

 「なんで うちの方にばっかり落ちてくんねん!」

風向きばかりは、どうにもならない。

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2007年8月 7日 (火)

入院快適グッズ

土曜の朝食を病院で食べた後、父はおうちに”外泊”することになった。 自覚症状や体調不良が全くない父は、病院で朝食をとった後 一人電車で帰ってきた。

できるだけ片づけといてよ~ と 指令を出していたので、冷蔵庫はスッカラカンである。 帰ってきた頃を見計らって、電話をかけてみた。

 「何か、食べるもん ある?」

 「おう、帰りに駅前のスーパーで 適当に買ってきた」

よしよし。

とはいえ、新聞がないのは退屈だろうと 午後、おうちに行くことに。

 「あのなあ なんか 小さいお盆 みたいなん ないか?」

 「お盆? 何のせるん?」

 「ほら、食事の時 食堂にいくやろ。 そん時に、コップとかお箸とかをな・・」

食事は ”ベッドで” or ”食堂で” をチョイスできるシステムになっている。 そこそこ元気!?な患者さんはみんな、食堂でいただいている。 父はもちろん 食堂組である。

 「他の人みとったら、お盆みたいなんに乗せとるんや。 ありゃ便利そうや。 さっきちょっと探してみたんやけど、ええ大きさのが のおてなあ」

 「そういうのやったら 100均にあるんとちゃうかな?」

 「そおか。 そしたら 後で行ってみるわ」

100円で、少しでも快適な入院ライフが送れるなら 安いもんである。

担当医から

 「検査の結果次第で 入院が長引くかもしれませんので、血圧の薬を多めに持ってきておいてください。」

と外泊前に言わた父は、血圧の薬を忘れずにカバンに入れ、門限の日曜午後3時に間に合うように病院へと戻っていった。

月曜から本格的な検査が始まる。 そして私の病院通いも。

と思ったら、病院に行く前に 想定外の大仕事が待っていたのだ。

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2007年7月24日 (火)

入院 そして 牢名主?登場

 「さきほど お父様の方にお電話したんですけど、お留守みたいで・・」

入院窓口で書かされた書類の緊急連絡先には、私の電話番号を書いた。 だからうちに連絡がきた というわけ。

 「ちょっと買い物に出てるだけだと・・」

 「それで、明日なんですが、入院できますでしょうか?」

 「多分大丈夫だとは思うのですが、念のため父に確認して 折り返し電話いたします。」

30分ほどして電話してみると、すぐに父が出た。

 「え? 明日かいな。 ・・・早すぎるなあ」

入院グッズの準備は進んでいるものの、心の準備がまだらしい。

 「でも ’ベッドが空いた’ ってことはきっと、’はよ検査し’ ってことやで。 明日入院しちゃったら」

 「そうかな~?」

 「それはそうと、玄関灯はどうなったん? 修理来た?」

 「おう、電器屋さん今日来てくれはってなあ、やっぱもう寿命らしいわ。 新しいのがお店にあったからって スグに付け替えてもらったんや。 ちゃんと動いとるで。」

リフォーム後のウインドウエアコンの取り付けの時にもお世話になった地元の電器屋さんだが、その時は合う部品がないとかで 何回も何回も足を運んでもらった。 それが今回は一発で修理完了! ・・・ということはやはり、 ”さっさと入院すべし” という天の啓示だろうと私は勝手に解釈した。

とまどう父を説得し、翌朝入院。 

病室に通され 担当のドクターが来るのを待っている間 看護師に渡された書類を書くのに 6人部屋の真ん中のベッドということもあり 父と小声話していたら

 「コソコソ話されたら 何言われてるか気になってかなわん! 普通に喋ってや」

出た! これが噂に聞くアレか。

しかし常識的に考えて、カーテン閉まってる(=寝てる or 具合が悪い)ベッドが二つもある状況では、普通にしゃべる方が迷惑なんじゃないの? な~んて思っても

 「すみませ~ん」 (ニコッ) 

触らぬ神に祟りなし である。

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2007年7月18日 (水)

入院準備だ玄関灯修理

 「いつ頃になるかは・・・・ すぐに空く時もあるんですけど、空かないときは2週間もお待たせすることがありますので・・・」

帰り際入院窓口でこう言われたので、 とりあえず すぐにベッドが空いても =入院 となっても困らないよう  その日のうちに準備を始めた。 ”入院のごあんない”という冊子を見ながら、入院に必要なものをかき集めていく。

 「’ポット(小)’って なんやろか」

 「う~ん・・ 朝、ベッドまでお茶とか入れにきてくれるんと ちゃうかな」

 「そこのスーパーで売っとるやろか?」

 「1週間のために、ざわざ買うのももったいような気がするけど・・ あっ! 子どもの水筒でええんとちゃう? あれも一応魔法瓶やし。」

 「そやなあ。 ほんならソレ 貸してもらおか」

 「次は・・’ゴミ箱’やって。 使ってないのある?」

 「いや あらへん」

 「そしたら、100円ショップにあると思うから 買い物リストにいれといて」

 「へえ そんなものも売っとるんか。 ほなコレとソレと あとで買ってくるわ。」

だいたいの物は、その日のうちに準備できた。

 「ところでさあ、1週間留守にするのって ご近所に伝えとくん?」

 「うんにゃあ 1週間やし 検査入院やし。 本格的に入院 となった時に ゆうたらええんとちゃうか?」

 「わかった。 でも そしたら アレだけは修理しとかなアカンね」 

 「アレ?」

 「ほら、玄関灯のタイマー 調子悪いってゆーてたやん」

おうちの玄関灯には、セットした時間だけつくようになっているタイマー が昔からついていて、薄暗くなる6時に点灯~就寝時間の11時に消灯 を自動的にやってくれる。 しかしこのところ、タイマーが壊れたのか作動せず、父が手動で操作していた。

 「そやった」

 「今スグに電話して修理にきてもらって! いくらなんでも私、夜こっちに来るのは無理やから」

父をせかして電話させ、次の日には修理完了。 やれやれ 一息つこうと思ったら夕方

 「U病院です。 急な話なんですが 明日 入院できますか?」

と電話。 昨日の今日、でもって明日。 本当に急な話である。 

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2007年7月11日 (水)

腫瘍マーカーはセーフなれど

U病院に行って1週間が経った。 そして今日、検査結果がでる。

前回、予約をしていったものの、実際に診てもらったのは予約時間の1時間後。

 「一応予約はとってるんですけどね~、初診の患者さんが来たら 来た順に入れていっちゃうので、早めに来ていただいた方が お待たせしないと思いますよ。」

と担当のK医師から聞いていたので 9時の予約のところ 気合いをいれて、8時半前に着くように行った。 

 「以前D先生(ホームドクター)のところで撮ったレントゲン、去年とか一昨年の分のを借りて持って来てくださいね。」

と言われていたので、フィルムも持参。 そして9時。 診察開始。

 「痰も 腫瘍マーカーも 反応はありませんでしたよ」

 「そうですか~」

父の顔が明るくなった。

 「ただね、持ってきてもらったレントゲンを見ると、影が前より大きくなっているのは事実です。 この前うちで撮ったCTには、昔の結核の跡は写ってるんですけど・・・・ でもこの新しい影が大きくなるということは ガンの可能性がある ということです。」

まだまだ喜べない。

 「それでね 検査入院して、これが何かを調べることにしましょう。」

 「入院ですか・・ 期間はどれくらいになりますやろか?」

 「お若い方なら 検査を詰めて3日くらいでやれるんですけど、高齢ですし 念のため肺以外の 頭やお腹や骨も検査しますので、体の負担にならないように1週間かけてゆっくりとやっていきましょう。」

歳が歳なので、他に悪いところがないかも調べよう ということらしい。

入院手続きをどうするか を聞いた後、私は気になっていたことを質問した。

 「先生、もしこれがガンだとしても 自覚症状もないし、腫瘍マーカーにもでないし 早期 と考えてよろしいんでしょうか?」

 「それは・・・ ガンにもいろいろ種類があって、早期発見だから大丈夫 とは一概にいえないんです。 どの種類かは、直接細胞を取ってみないとわかりませんし。」

とにかく、まずは入院の準備だ。

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2007年7月 4日 (水)

「通い」か?「同居」か?それが問題だ

父を”悲劇のヒロイン”に仕立て上げたいわけではないが、私の頭の中ではいろいろなシミュレーションが始まっていた。

もし 手術 となれば 入院 は避けられない。 入院 となれば 病院に通えるのは 距離的に考えても私だけ。 それはなんとかなるだろう。 なんたって食事の面倒は病院がみてくれる。 24時間見守ってくれている。 私は洗濯物の運び屋になるだけのこと。

それよりも問題は 退院後 である。 

バリアフリーリフォームをしておいたおかげで、段差や介助などの物理的な心配はないのだが、やはりいきなり一人 というのには無理がある。 炊事や洗濯など 家事なら私が通えば済むことだが、父がたった一人の時に 何か不測の事態が起こらないか というのが心配なのだ。

急に 電話もかけられないほど 具合が悪くなったら。。。 ふらついて倒れて 動けなくなったら。。。 不安の種は山ほどある。

となると、やはり 「同居」を考えるべきか。 

しかし、「同居」するには 2階を片づけなければならない。 ・・・押し入れの中の古い布団の山、使っていないタンス、捨てるに捨てられない衣類などなど。。 引っ越すためには引っ越していけるだけのスペースが必要。 しかし、すぐ「入院」となれば、片づける余裕などないし、そしてもちろん 今住んでいる所の、整理・荷造りをする時間もない。 

とりあえず、退院後落ち着くまでは私がおうち(実家)に泊まり込み、回復のペースに会わせて 「通い」 に変える。 というのが妥当な線だろう。 しかしこれはあくまでも 治る 場合に限定される。

先が見えない場合は・・・ う~む。

まだ他にも問題がある。 それは”子ども”だ。 聞き分けられる歳ではあるが、自分のことをなんでも一人でこなせて、母と長時間離れても平気 という年齢には達していない。 また、昨今のこどもを取り巻く環境を考えると、やはり目の届くところにおいておきたい。 となると 「同居」 が妥当か。

ここでまたまた問題発生。 おうち(実家)は近いとはいえ、小学校も中学校も 校区が変わる。 つまり、「同居」 となると 転校しなくてはならない。

現時点で決断はできない。 とりあえず検査の結果が出る 明日 を待つことにしよう。

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2007年6月26日 (火)

告知しますか?

いよいよ国立病院機構 U病院 へ行く日となった。 10時の予約だったが、ドクターによる診察は初めてということもあり、早めに行くことにした。 

 「おれ、たばこやめたんいつ頃やったかなあ」

 「確か私が小学生の時やから ○○年くらい前やない?」

 「ここ 手術したの 何年前やったかなあ?」

 「まだお兄ちゃんが家にいてたから就職前、ということは・・」

几帳面な母がいてくれたら即答できるような質問に手こずりながらも、なんとか問診票を埋めたのが10時前。 しかし 実際に診察室に呼ばれたのは予約時間の1時間後の11時だった。

 「お待たせしてすみませんねえ」

緊張している私たちを笑顔で迎えてくれたのは、K医師。 K医師が肺ガングループの責任者ということは、まだ父には言ってない。

 「D先生のところでレントゲン撮りはったんですね。 D先生っていい先生でしょ~」

にこやかな口調と表情に、私たちの緊張はほぐれていく。

 「えーと、CT拝見したんですが、昔からあった影に 重なるように新しい影ができてるんですよね 咳とか体重減ってきたとか自覚症状はありませんか?」

 「いえ それが 全くないんですわ」

 「そうですか。 それではこれから この影が何なのか  癌なのか 結核なのか 炎症性の疾患なのかを調べていくことにしましょう。」

診察後に血液検査。 そして今日から3日間連続で痰を採取し検査することになった。

 「これからいろいろ検査していきますが もし ”癌” とわかったら 告知してもよろしいですか?」

 「はい。 もう歳ですし、ちゃんと知っておきたいので」

 「わかりました。 でもね、ご主人。 決して悲劇のヒロインにはならないでくださいね。 ここに来ると オレはもうダメだ~ って落ち込んじゃう人がいるんですが、癌なら癌の治療法がありますので・・・ 普通に生活しててくださいね。」  

診察終了。 検査室で血液検査と痰の採取をして帰途についた。 

 「いや~ 一緒に来てくれて助かったわ。 検査のこととか提出場所とか 一回で覚えられへんわ」

 「私も メモってなかったら、わけわからんかったわ」

検査の結果は、一週間後に出る。 

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2007年6月12日 (火)

えらいこっちゃ!

父は、健康診断でレントゲンに写った’新しい白い影’が何なのかを、大きな病院のCTで調べることとなった。

実は白い影が写ったのは今回が初めてではない。 おそらく昔、結核に感染しながらも 発症することなく治ってしまったのだろう という影が ン十年前から存在している。 

 「まあ 昔はこういうことが 普通にありましたからねえ」

と レントゲンを撮るたびに医者にいわれる影だ。

もともと丈夫な父だからこそ、戦中戦後の栄養状態の悪い時代を 発症することなく乗り越えられたと思われる。 (といっても、その時代にすでに影ができていたかは不明だが。)  ともあれ、自覚症状が出ないまま 肺に白い影ができていたのだ。

しかし今回、その昔からある白い影に重なるように 新しい影ができている。

CT撮影の日、私は朝からドキドキしていた。 朝一番の予約だからお昼には結果がでているはず と 買い物にも行かず 父からの電話を待った。 しかしなかなかかかってこない。

 「もしかして 電話しにくい診断じゃ・・・」

いてもたってもいられず、こちらからおうち(実家)にかけると、すぐ父がでた。

 「おう、行ってきたでえ」

暢気な声だ。

 「で、どうやったん??」

 「今日は撮影だけやってん」

 「はあ? その場でスグに解説とかしてくれへんの?」

 「そんなんあらへん。 写真はD先生(ホームドクター)に送っときますから で終わりや。」

 「な~んや。」

ドキドキして待っていなくても良かった という訳か。 私は肩の力が抜けた。

しかし数日後 父からかかってきた電話は 開口一番 

 「えらいこっちゃ!」

だったのである。

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2007年6月 5日 (火)

忍び寄る白い影

ある日、父から電話がかかってきた。

 「あのなあ U 病院って どうやって 行くんや?」

 「あそこは I 駅から近くて歩いて行けるけど どうしたん??」

U病院というのはちょっと前まで ”国立病院” と呼ばれた(いまは’独立病院機構’) いわゆる大きな病院である。

 「いや 実はなあ わし CT 撮らなアカンのや」

 「CT !?」

私はおうち(実家)へすっとんで行った。

家族の中で一番丈夫な父ではあるが、血圧が少々高いので薬をもらうために近所の個人病院へ月1~2回通っている。 最近、年に一度の健康診断で撮ったレントゲンに 去年撮ったレントゲンにはなかった影が映っている というのだ。

 「でな、先生が詳しく検査した方がいいでしょうって U病院の紹介状書いてくれはったんやけど」

 「ふ~ん。。 で いつ?」

 「先生の方からU病院の予約とってくれはるらしいから、とれたら電話します ゆーとったわ」

 「まあ CT って じっと寝てるだけやし ちゃんと診てもらったほうが安心やん」

私はできるだけ深刻にならないように心懸けた。 そして翌日、パソコンで検索した地図をプリントアウトしておうちへ持って行った。

 「はい、これ。 I 駅からU 病院の地図。 確かここに昔コンビニがあったと思うけど、最新版には載ってないからつぶれたんかも・・・」

 「おお わざわざすまんなあ。 実は朝 ちょっと車で見に行ってみたんや。 そしたらゲートがあって、守衛室みたいなんもあったから 手前で引き返してなあ はは」 

思いたったらスグ行動 歳をとっても相変わらずだ。

数日後、父からCTの日程が決まったとの連絡があった。

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2007年5月29日 (火)

やっぱり怪しい訪問者

 「お名刺 頂戴できませんか?」

やけに口のうまい自称”近所の工事の挨拶に来ました男”に尋ねてみた。

 「ボクは持ってないんですけど、棟梁のやったら後でもろてきますんでお渡しできますよ。」

ホントかなぁ~!? と思いつつも

 「じゃあすみませんけど、作業するときにお名刺持ってきてくださいね」

私は反対だったのだが、父が頼むというので 1000円で樋掃除をお願いすることになった。 しかし疑い深く心配性の私は帰り道 工事をしているという家を探しに少々遠回りをしてみたのだが、資材を置いていたり、工事用の車が停まっていたり、職人さんが出入りしたり というそれらしいお宅は見あたらなかった。

ほ~ら やっぱりね。 父に電話すると

 「あのさあ アレやっぱ怪しいで。 工事してる家なんか全然なかったし・・」

 「もう 来たで」

 「ええ~!? どんな車で来てた?」

 「普通の軽トラや」

 「工務店の名前とか 書いてあった?」

 「うんにゃあ」

 「じゃ、ナンバーとか控えてる?」

 「うんにゃあ」

 「そら控えとかなアカンやん。 そうそう それより名刺持ってきた??」

 「そんなん持ってくるかいな」

父の話では、作業に来たのは営業トークの男ともう一人。 一人が梯子を押さえて一人が作業したとのことだ。

 「ちゃんと外に出て見とったし、 今度なんかゆうてきたら 出入りの大工に頼むていうて断るから 大丈夫」

う~む。 肝が据わっているというか 危機管理がなってないというか とりあえず今回は大事に至らずに済んだようだ。

この事件から数ヶ月。。営業トークの男が再びおうちを訪れることは いまのところない。 年寄り一人だけでなく、「名刺 名刺」 と口うるさいオバチャンが一緒だったのが功を奏したのかもしれない。

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2007年5月22日 (火)

善意? それとも営業トーク?

自称 ”工事のご挨拶にきました男” のトークはとまらない。

 「ところでご主人、2階の屋根の所の樋(とい)なんですけど ちょっとゆがんでるの ご存じですか?」

 「は? どこですか??」

 「見てもらったらわかると思うんですけど・・」

男が上の方を指さした。

 「ちょっと外側にゆがんでるの おわかりになりますかねえ」

父と私は男が指さす方向を見上げた。

 「お隣の木の葉っぱとか、ゴミがたまって その重さで 外側にゆがんできてると思うんですよ。 もしアレやったら、僕ら梯子とか持ってきてますから 昼休みにでもなおしますよ」

目をこらしたが、ゆがんでるようには見えない。

 「私はわからへんけど、見える?」

 「ああ あそこはなあ そうやねん。」

父には見えているようだ。

 「ご主人とこも出入りの大工さんいてはると思いますけど、それだけのことに来てもらっても やっぱり何万とかお金かかるでしょ? 僕らホンマ休憩時間にちょこっとくるだけですし でもタダとかゆーたら逆にご主人が気持ち悪いかもしれへんから ジュース代程度いただければ結構ですんで」

 「ほう そうなんか」

 「ご主人 やさしくて ええ人やから 千円でやらしてもらいますわ。」

とっくの昔に警戒レベルはイエローからレッドになっていたが、

 「すみませんけど、お名刺とか お持ちじゃないですか?」

と にこやかに質問してみた。 あくまでにこやかに。 

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2007年5月15日 (火)

なんだか怪しい訪問者

とある土曜日、子どもを歯医者に連れて行った帰りに、おうち(実家)に立ち寄ったときのこと。

ピンポーン ピンポーン

 「なんや、奥の方で工事するのに ご挨拶とかゆーとるわ」

インターホンに出た父と一緒に外にでてみると、そこにはタオルを頭にまいた いかにも工事関係(職人系)らしい服装の人物が立っていた。

 「いや~お忙しいところすんません。 この筋の奥の、突き当たりを左に入ったところで工事させてもらいますんで、ご挨拶にうかがいました。」

 「え? どこのお宅ですか??」

 「いえ ちょっと奥の方なんで、普通はここまではご挨拶はしないんですけど、実は今日はじめてこちらにきて、現場を確認しようと朝ちょっと次の角を曲がったところに車置いてたら 怒られましてね~」

 「次の角のところですか??」

昔からここに住んでいるお宅のエリアだ。 その場所を確認するのに私と父は玄関から出て、その角が見えるところまで移動した。

 「そうなんです。 ちゃんと確認しなかった僕らも悪かったんですけど えらい怒られてしもて・・・ご主人もお車お持ちなので、工事の車が出たり入ったりするときにご迷惑かけたらアカンと思いまして。」

 「ああ そうですか それはごていねいに。」

 「ご主人話のわかる人で良かったですわ! 失礼ですけどおいくつですか?」

 「もうすぐ80になりますねん。」

 「いや とてもそうとは思えません。 お若いですね~」

なんか 調子よすぎへん? この男。 私の中の警戒レベルが グリーンからイエローに変わった。

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2007年4月18日 (水)

いざとなったら生協で

お風呂・台所の排水管の掃除を これまで (おそらく建ててから または 改築してから)一度もしたことがないおうちだったが、詰まって困った経験もなかったため、 「パイプクリーニング」の必要性 というか 「パイプクリーニング」というサービスがあること自体 知らずにきた。

しかし、マンションの排水管清掃の説明に載っている

 ”ほら、排水管の中は こんなに ドロドロ”

な写真を見てしまうと、

 「そうそう、おうちの台所の排水管 大丈夫かな?」

と、心配になってしまう。 何故なら父が家相を優先させたため 水回りを一箇所に集めることをできず、台所があるおうちの東南の端から 南へ そして北へと なが~い排水管が床の下を走っているのだ。

 「一日に一度は洗い桶の水を じゃばーん と流してくださいね」

と引き渡しの時に説明されたっけ。 果たしてそれだけで大丈夫だろうか? かといって、知人の話のような、そんな金額は年金生活者には払えないし・・・ と気にはなりつつ具体的に何をすることもできなかったある日、生協のチラシに目がとまった。

 「酵素の力で、ぬるぬるドロドロを落とします。」

錠剤タイプで値段も手頃。 父も気に入り、しばらくはこれで様子をみることになった。 さらに後日

 「屋内排水管クリーニングパック 8900円 (台所流し・浴室・洗面台・洗濯パン)」

というチラシもゲット。 他に 「屋内排水管4ヶ所まで+屋外会所4ヶ所まで+雑排水会所から最終会所までの排水管クリーニングパック」 などいろんなサービスが掲載されており、最高でも5万程度で済みそうである。 なんたって生協、安心感は抜群だ。

実際頼むかどうかは別として、こういう情報を入手していると いざという時に即 行動を起こせる。

 「ゆーたかてワシ一人やもん。 そんなに 汚れへんて」

父は、掃除にお金をかけるなんて!な世代である。 特に困ったり、異常な音がしない限り、おうちにパイプクリーニングの業者さんがやってくることは まずないであろう。

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2007年4月 9日 (月)

ラバーカップ

風呂に関しては広~い排水スペースと、父の口うるさい指導のおかげで 洗濯排水をじゃぼじゃぼ流していても ”詰まった” ということは一度もなかった。 台所の排水スペースがどのようなものかはわからなかったが、こちらも

 「野菜のカスとか排水口の水切りカゴにたまったゴミは、毎日キチンとるのよ」

と耳にタコができるほど母から聞かされていたので、こちらも ”詰まった” ということはない。

しかし、トイレに関しては何度か 「ぼんてん」 = 「ラバーカップ」 のお世話になったことがある。

何故流れてくれない ・・・ どんどん上がってくる水位 ・・・ このままじゃ溢れる! ・・・ なんとかここで止まってぇぇ ・・・ しかし限界を超えた水は、少女の精一杯の願いもむなしく ・・・ じゃぼじゃぼじゃぼ ・・・ いやぁーっ!!

 「もぉ~ 一体 何 流したの?」

と小言を言われても、流してはいけないものを流した覚えもなく、 ”トイレットペーパーでも一度に大量に流すと詰まることがある” と頭で解るようになるまで、幾度か失敗を繰り返したものだ。

昔のおうちのトイレは和式で、スリッパを置いている場所より1段上がったところに便器があった。 スリッパを置いている場所は狭くて小さなスペースであったが 幸いなことに 排水口 がついていたため 溢れた水はうまいことソコに流れて、トイレの外にまで浸水する ということはなかった。

しかし詰まってしまった現象は、解決せねばならない。 そう 「ぼんてん」 の登場だ。 とりあえず 「ぼんてん」があれば、解消できる程度の詰まりであったが、あの恐怖はトラウマになってしまったらしく、 いまだに時折 上がってくる水位 が夢に出てきて、うなされることがある。

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2007年4月 3日 (火)

ン十年後の謎解き

風呂場の排水口の下に、やたらと広い空間があることを知ってしまった少女時代の私だったが、なにか

 「見てはいけないものを見てしまった」

 「でも気色悪いゴミとかないし、ゴキブリやネズミもおらんかった」

という 後悔と安堵の感情が入り交じり、その後もこの空間について父や誰かに質問することさえはばかられ、幼い私は自分の中にこの事実を封印したのだった。 

 「排水口の蓋にたまった髪の毛は、ちゃんと取らな 詰まってまうやろ!」

たま~に父に注意されると、表向きは 「は~い」 と返事しながら

 「あんだけ広いねんから、少々髪の毛流れても 大丈夫やって」

と その時だけ あの空間を思い出したりしたのだが、それでもそれ以上の追求をすることはなかった。

時は流れ、福祉住環境コーディネーター試験の合格者対象のセミナーに参加していた時のこと

 「昔のお風呂は こういう構造になっていましてねぇ・・・だから湿気が云々・・・」

と講師の先生が話しながら黒板に図を書いてくださって、

 「はぁ~あ なるほど! うちも そうなってたんやわ」

長年封印してきた謎が ついに解明されたのである。

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2007年3月26日 (月)

風呂場の謎

おうちのお風呂はその昔、給湯機が浴室の中にあり、その給湯機の下のスペースに洗濯機を置いていた。 その後 給湯機がまずおうちの外に移動し、洗濯機も二槽式から全自動への買い換えを機に 脱衣室に移動した。 

置き場所を変えた洗濯機ではあるが、脱衣室に洗濯機のパンをつけた というわけではない。 床の上にポンと置いた状態での使用だ。 つまり洗濯機専用の排水口は設けず(設置するとなると大がかりな工事が必要となっただろう)、排水は隣の浴室の洗い場に直に流していた。 

タイル貼りの浴室だったからか、洗濯排水で洗い場が汚れて困る ということは特になかった。 冬は排水口から冷気が吹き上がってきて 寒くて寒くて震え上がった浴室だが、掃除に関しては簡単だったように思う。

ある日 洗い場で身体を洗っていて ふと

 「なんでもかんでもここに流してるけど、この下って どうなってるんやろ?」

と疑問に思った少女時代の私は、15㎝×15㎝ほどの排水口の蓋を開けて 下を覗き込んでみた。

 「なんか 結構深そうやな」

排水口から、水が流れていく場所までの深さはわかったが、それ以上は見えなかった。 しかしこれであきらめる私ではない。 翌日、鏡を手に再度チャレンジ!

 「え? なに この 空間!?」

コンクリートかセメントかはわからないが、そういう質感のもので 排水口はできていた。 そして驚いたことに 排水を流すためには不釣り合いな空間が そこに広がっていたのである。

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2007年3月19日 (月)

やってる? パイプクリーニング

 「建ててから初めてやったんだけど、20万近くかかったわよ~」

 「え~っ!?」

ホームヘルパー教室でご一緒させていただいた同窓生数人と、近況報告会(お茶会ともいう)をやっていた時のことだ。 一軒家におすまいのFさんと、家のお手入れについてあれこれ話をしていて、この驚愕の金額を耳にすることになったのである。

 「排水管の掃除ってそんなにかかるんですか・・・・」

そう、Fさんが20万近くかけたものとは、いわゆる”パイプクリーニング”というもの。 高圧の水流で排水管にこびりついた汚れやヌメリをとるのである。

私が パイプクリーニング というものを知ったのは、実は割と最近だったりする。 いま住んでいるマンションに越してきて半年ほど経ったころ

 ”○月○日 排水管清掃があります。 各住戸に立ち入らせていただきます。 上の階からまわります。 この日は必ずご在宅云々・・”

という管理会社からのお知らせを見て はじめてその存在を知った。

 「へぇ~ さすがマンション、排水管まで掃除するんだ~」

と素直に感心したものだ。 なんたっておうち(実家)じゃ<そんなこと>見たことも聞いたこともなかったから。

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2007年3月 2日 (金)

ちゃんとおりる? 地震保険

いったん地震保険のことが気になり出すと、あれも これも アンテナにひっかかってくる。

新聞の折り込みチラシに「自然災害共済」という文字あれば、資料請求。 火災共済とセットでないと加入できないが、これに火災保険も地震保険も両方乗り換えたら いまの保険料より得か? と掛金計算書とにらめっこ。

本屋で保険関係の書物があれば立ち読みし、○○共済の建物更正共済がオススメという情報をキャッチ。 ネットで検索すると、この商品は掛け捨てでなく満期共済金付きの保険らしい。 また、建物を「時価額」(中古品としての価値)ではなく、同じ建物を建て直すのに 必要な「再取得価額」で評価し、保障してくれるというもの。 なになに?日本の火災保険・共済の中でトップの契約件数!? なかなかスゴイやん。 残念なことにマンションは加入できないようだが、おうち(実家)にはいいかもしれない。

ネットで試算したり、電卓片手に計算したりと真剣に取り組んでいる私の傍らにいながら、あまり興味を示してこないダンナさまについ小言をこぼした。

 「地震保険のことやけど、資料は集めてあるから ちょっと検討してくれへん?」

 「う~ん」

新聞から目を離さない。

 「今より保障が充実してるやつもあるし」

 「う~ん」

ちょっと苛ついてきた。

 「家財と建物と同じ会社でかけられないか 地震保険見直そうって言い出したん、誰やったっけ?」

そう、言い出しっぺはダンナさまだ。 なのにこの態度。

 「でもそれ」

やっと新聞から顔をあげた。

 「いくら高い保険にはいってても 巨大地震が来たら 全額おりるとはかぎらへんし・・・」

 「は?」

 「もし巨大地震がきて、保険金いっぱい払ったら 保険会社つぶれてしまうやろ? つぶさないために そういう場合は削減してもいいってことになってるねん」

 「えぇ~? そんなん 誰が決めたん?」

 「政府」

私はあわてて 地震保険のパンフレットを見直した。

1回の地震等による損害保険会社全社の支払保険金総額が総支払限度額をこえる場合、お支払いする保険金は下記の算式により計算した金額に削減されます。 なお、総支払限度額は国会の決議を経た上で、改訂されることがあります。

共済のパンフレットにも 総支払限度額の金額は違えど 同じようなことが小さい字で書かれている。

50年以内に発生する確率が80%といわれている南海地震。 そして連動して襲ってくるかもしれない東海・東南海地震。  確かに巨大地震なら、被害も甚大で 保険金・共済金を全額払うことは不可能であろう。

私の地震保険熱は、一気に冷めてしまった。

 「どうせいまから正式見積もりとって手続きしても、いまの保険の更新日には間に合わないし、空白期間作るのもちょっと。。 保険料とかもいまより高くなるみたいやし」

とりあえず今回はいままでの地震保険を継続することにしたのである。

ところで、父に地震保険をかけているかを聞いてみたら

 「かけてへ~ん。 ワシが生きとる間には もう大きいのは 来んやろ」 

そう願いたい。

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2007年2月22日 (木)

新しい地震保険

 「これまでの地震保険は、火災保険にはいっててそれにプラス という形でないとかけられなかったんですが、今日ご紹介しました保険は、地震保険だけ入れるという商品なんですね~」

なにげなくつけたTVから聞こえてきた 【地震保険】という言葉に、私は反応した。 

実は地震保険の請求書が届いた後に、いま別々にかけている「建物」と「家財」を同じ地震保険にできないかなあ とダンナさまと話をしていたところだったのだ。

しかし地震保険を紹介していたコーナーは終わり部分だったようで、詳しい内容を見ることはできなかった。 私は番組のHPからその地震保険のサイトへアクセスし、資料請求をした。

送られてきた資料をみてみると、この地震保険は 《地震被災者のための生活再建費用保険》 となっている。

  • 震災後の生活再建をバックアップ (建物・家財というモノにかけるのではない)
  • 火災保険の加入は不要 既存の地震保険に加えてご契約可能
  • お申し込みが手軽でシンプル (補償額は世帯人数で決まる)
  • 保険金の支払い基準が明確 (政府の定める被害認定を保険金の支払い基準とする)

この資料を読んでいてはじめて知ったのだが 、既存の(いまうちがかけている)地震保険では、”保険会社が独自に被害状況を調査し、保険金を支払う” ということだ。 つまり、地方自治体が発行する「罹災証明書」の被害認定がたとえ 『半壊』 だったとしても、保険会社が 『これは一部壊』といえば、一部壊の保険金しかいただけない という事実。

 「ええ~ なんかこれって ずるくない? その点こっちは・・・」

この新しい地震保険は、私の中でググーンとポイントを伸ばした。

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2007年2月16日 (金)

かけてる? 地震保険

毎年春になると送られてくる請求書は、固定資産税だけではない。

 「これって、振りこんどいたら ええの?」

 「うん」

 「え~と、5150円ね」

毎年払う地震保険料だ。 火災保険料はローンを組むときに35年分 前払いになっている。

 「あれ? なんか3年おきに請求書がくる保険もあったような・・・」

保険証券をひっぱりだして添付文書を確認すると、団地保険というのが3年更新で、しかもこっちにも地震保険がついている。

マンションを購入するときに、管理会社からすすめられるままに入った保険。 阪神淡路大震災のあの地震後の火災に ”火災保険はおりなかった” という事実だけが頭にあり、地震保険にはちゃんとはいっておかないと! と契約したんだっけ。

 「でも なんでこれ、火災保険(団地保険)も地震保険も 二つはいってるの??」

 「あ~それね。 建物と家財 別々にかけてるから」

 「なんでわざわざ 別にかけてんの?」

 「確かその当時は、一緒のがなかったんだよなあ」

 「へぇ~ そーなんや」

こんな会話をした翌日、私は父がおうちに地震保険をかけているのか聞いてみた。

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2007年2月 2日 (金)

税制特別措置の新設

プルルルッ

 「はい! ○○でございます。」

私は市役所からの折り返し電話に飛びついた。

 「さきほどは たぶん大丈夫 って申し上げたんですが・・・」

雲行きが怪しい。

 「すみません。。 詳しく調べてみますと 18年の1月1日以降に完成 つまり引き渡しになった物件じゃないと 固定資産税の軽減は適用されないんだそうです。」

 「はぁ~ そうですか。 去年頑張って耐震改修したんですけど ダメなんですか・・」

 「はい、申し訳ありません。」

電話応対してくれた職員さんが悪いわけでもないし、ここでごねてもどうにもならない。

 「お調べ頂き ありがとうございました。」

私は丁寧に電話を切った。

父がおうちを工事をしようと思いたった時点で、おそらく国会で審議されていたのだろうが、調べようなんて全く頭がまわらなかった。 先走ってしまったか!? 

いやいや 父が ”やる!” と決めたのだから きっとそういうタイミングであったのだろう。

固定資産税の軽減措置を受けられない旨 後日父に伝えると、

 「なんかそういうの 紙(添付文書)に書いてあったな。 ふ~ん アカンのか」

 「でもさあ、運気がいいから平成17年に工事する って自分で決めたんやし しゃーないよね」

家相でお世話になった某大物占い師さんによると、父の運気は 大きな事(引っ越しやら工事やら)をするには向かない(=運気が悪い)のが平成16年と平成18年。 しかしその間に挟まれた平成17年は まずまず良 だったのである。

 「あれ? そうやったか??」

かなりこだわった割には、過ぎてみれば・・・だったりする。

 

 *********************************************************

「耐震改修促進税制」 「地震保険料控除」 など 特別税制措置の新設については 内閣府防災担当のホームページに詳しく紹介されています。

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2007年1月25日 (木)

固定資産税の軽減

毎年春頃市から届く、ちょっと分厚めの あまりありがたくな~いお手紙。 そう、固定資産税のお知らせ。 いつもは伝票だけを凝視し、

 「はぁ~ もうこんな時期なのね」

とため息をつきつつ 預金残高を確認するのみなのだが、昨年(平成18年)の春は 何気な~く添付文書の隅から隅まで目を通していて・・ 

 「へ? 住宅耐震改修に伴う軽減措置ぃ!?」

そう。 おうちにとって、タイムリーな箇所が目にとまったのだ。

住宅耐震改修に伴う軽減措置

 昭和57年1月1日以前に建築された住宅について、現行の耐震基準(昭和56年6月1日施行)に適合させるよう一定の改修工事を施した場合、固定資産税が2分の1に軽減されます。

 軽減対象面積  1戸当たり120㎡相当分まで

 軽減の期間  工事完了期間 平成18年1月1日~平成21年12月31日は 改修工事完了の翌年度から3年度分

(市の固定資産税説明文書より一部引用)

 「ええ~? 何コレ! もしかして 去年もあったんかも・・」

疑問に思ったら、即行動。 私は早速 市の固定資産税課に電話をかけた。

 「すみません ちょっとお尋ねしますが・・ 耐震改修で固定資産税の軽減というのは、いつから始まったのでしょうか?」

 「あ~これね、今年からなんですよ~」

電話に出た職員は とても感じよく応対してくれた。

 「実は昨年の夏に、実家が耐震工事をいたしまして・・ この固定資産税の軽減っていうのは 去年の分も適用されるんでしょうか?」

 「えーと、昭和57年よりも前に建てられた住宅ですね? ええ 多分大丈夫と思いますよ~ ただ始まったばっかりで私達も細かい事とかちょっとアレですんで、確認して折り返し電話いたします~」

よっしゃー! 年金生活の父にとって固定資産税が半分になるのは大変喜ばしいことである。 私はワクワクしながら折り返しの電話を待った。          

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2007年1月19日 (金)

ぬくぬくお正月

暖冬なのか、2006年の12月は 寒がりの私でさえ マフラーの出番が少なかったように思う。 しかし年末になると、急に寒さが厳しくなり・・といっても平年並みの寒さらしいが、身体が寒さに慣れていなかった分 こたえた。 

自宅マンションにいる時も背中にカイロを貼り付けていた私は、正月のおうち(実家)訪問を考えると 少々憂鬱になった。

 「ここでこんなに寒いんやから、一軒家はめっちゃ寒いやろうなあ~」

おせち料理は和室でいただくのだが、工事後は客間兼仏間となり 普段そこで長い時間過ごすということがなくなったため こたつは置いていない。 また ご先祖さまと一緒に新年を迎える という考えから この和室以外でおせち料理をいただく というのも考えられない。

 「こたつナシかぁ 背中にカイロ貼って ポケットにも忍ばせていったら なんとかなるかなぁ・・」

と向かったおうち。 父はすでにガスストーブをつけて 和室を暖めておいてくれていた。

 「はぁ~ ストーブの前から離れられへんわ」

と 道中冷えた足を 解凍するためストーブに張り付いていたのも数分 

 「ねえねえ ここ閉めなくて ええの?」

おせち料理を運び終わった父に、開けっ放しになっている襖を閉めようかと聞いたら

 「向こうもぬくもるから あけといて」

6畳の和室は リビングにつながる襖を開けていても、不思議と寒さを感じない。 以前はちょっと席を立つだけでも

 「ちゃんと 閉めていかんか~ 寒いやろ!」

と怒られた襖なのに。

6畳の和室でガスストーブ一台つけるつけるだけで、リビング・ダイニングまで暖まってしまうなんて スゴイではないか!  もう断熱材さまさまである。

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2007年1月11日 (木)

どう? 断熱

 「あれ? 結構ぬくいやん」

私がまだ独身で同居していた時のこと。 外気温が上がるお昼前後に外出すると、こう感じる。 

 「こんなゴツいダウン着てるの私だけ!?」

道行く人は軽快な格好の方ばかり。 ちょっぴり恥ずかしくなって着替えに戻る なんてことも珍しくなかった。

そう、おうちの中は( おうちの中なのに! )外よりも寒く・・・。 日中でさえこれである。 夜明け前など一番気温が下がる時間は、温度計の針はヒトケタ代。 「おはよう」の言葉とともに吐く息は真っ白で・・・断熱材のないおうちは、こんなにも過酷な環境だった。 

 「いまから行くから あっためといて~」

結婚してマンションぬくぬく生活に慣れた私は 冬おうちに向かう前に 必ず電話でこう言った。 行ってから暖房をいれても、なかなか部屋全体が暖まらず ストーブの前から動けない。 無理に動けば、冷え性の私の足はつってしまう。

しかし父はこんな寒さでも、書斎(洋室)に居るときは石油ストープを弱火で、和室に居るときはこたつのみ、夜寝るときは全くの暖房なし で過ごせる元気な身体に恵まれている。  私は誰に似たのだろう?

なので工事の打ち合わせで断熱にこだわったのは 過酷な環境では暮らせない 私 である。 床暖房の野望こそ打ち砕かれてしまったが、

 「とにかく、隙間風だけはなんとかしてください!」

今から思えば、工事のプロにこういうお願いをすること自体 結構失礼なことだったのかもしれないが、当時の私にとっては 切実な願いであった。

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2006年12月13日 (水)

リフォームは元気なうちに

 「もぉ~ なに よろけてんの」

 「えへへ 大丈夫や」

最近、父がヨロケる姿をよく見かける。 ヨロケ度は確実に2年前よりアップしている。

日課の散歩はもとより、おうちの掃除など 父は工事前とあまり変わらない生活を送っている。 しかし以前は 和室で畳から立ち上がるときにヨロケる程度だったのが、今は腰掛けている椅子から立ち上がる時にもヨロケたりする。 この前などは、なにもないフラットな床を歩いていて いきなりヨロケた。

 「はぁ~ 工事しとって良かったわ」

段差だらけの家のままだったら、ヨロケ度がアップしている父に なにか起こっていたかもしれない。

実際、ご近所のお年寄りが 朝和室に敷いた布団から起きあがろうしてバランスを崩し転倒、骨折して何ヶ月も入院されていた。 父も人ごとではない年齢だ。

また

 「工事したくても、あれこれ大変そうで・・」

こういう方も結構大勢いるのではないだろうか。 

実際経験してみると、 度重なる打ち合わせ、荷物の処分、仮住まいへの引っ越し、次々に求められる判断、ショールーム見学 等々 ”リフォームする” ということは、結構「体力」そして「気力」が必要なことがわかる。

2年前だからこそ 父もハードな環境に耐えられたのかもしれない。

 「いざとなったらバリアフリーに」

ではなく

 「元気なうちに バリアフリーに」

と、私は声を大にして言いたい。

*** お知らせ *** がコメント欄にございます。

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2006年12月 9日 (土)

おうちも親父も80代!

先日、傘寿祝いをした。

そう、父が数えで 80歳 になったのだ。

 「そうか~ わしもとうとう 80 かあ」

 「そうそう、お祝い事は数えでするやん」

 「いやな 新聞とか見とっても、 80代で亡くなる人 多いやろ」

しめっぽい話になってきた。

 「そやかて、まだまだ 元気やん」

 「そうや ワシがうちの家系で一番長生き 記録更新中や」

父の父親は、父が子供の頃に病死している。 母親はそこそこ長生きしたとはいえ、傘寿までは届かなかった。 そして父の姉・弟も先立った。

 「長生きするんはいいけど、寝込むのだけは かなわんなあ」

切実な思いである。

父は満77歳の2004年の12月、塾を閉めた。 2005年春からリフォームに向けて始動、夏に工事・・・ 78歳を段差のないおうちで迎え、79歳の今も 父は快適に暮らしている。

最近ふと、 

 あの工事ができたのも 2年前だったからじゃないかなあ 

と思うことがある。

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2006年12月 5日 (火)

逆止弁つけてもゴボゴボ

父が臭いトイレとつきあって約1週間、逆止弁を取り付けに配管屋さんがやってきた。

私は配管屋さんがおうちに来るタイミングに合わせて実家に行くことができずにおり、この件に関しては 父が一人で対応していた。

 「で、なおったん?」

父に電話してみると

 「それが まだアカンのや」

逆止弁を取り付けたというのに、トイレを流す時の ”手洗器ゴボゴボ異臭” は改善しないらしい。

 「え~? なんで??」

 「配管屋さんもよくわからんみたいでなあ  『ちょっと違う手を考えてみます』 って帰りはったわ」

父はまた 臭いトイレとつきあうことになってしまった。

 「やっと なおったで」

父から電話がかかってきたのは、さらに約1週間後のこと

 「配管自体をなあ 太いものに替えてくれはってん。 そしたら音も臭いもしないようになったわ」

やっと解決したトイレ悪臭事件。 全て父からの又聞き状態のため、どういう原理で解決したのかいまいちよくわからないのだが・・・結果オーライ 快適なトイレが戻ってきた。

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2006年12月 1日 (金)

会所枡は異常なし

トイレの水を流すたび 

   ゴボッ ゴボゴボゴボ・・

と手洗器が鳴り、その音と同時に排水口から悪臭が上がってくる。

私は設計士のD水さんに電話をかけた。

 「お久しぶりです。 ちょっとお尋ねしたいのですが、トイレと手洗器の排水って別系統でしたっけ?」

 「いえ そこは途中から1本になっています。」

やはり、トイレと連動している。

事情を説明すると、D水さんが工事を施工したN元工務店のO島現場監督に連絡をとり、見に来てもらうことになった。

 「いま会所枡を点検しましたが、特に詰まってるとかはありませんでした。」

 「そうですか でもこの通り 臭いんですよねぇ」

 「配管屋さんに連絡したんですけど、今日はちょっと無理ということなんで、週明けまでお待ち頂けないでしょうか」

建築というのは分業制である。 配管については配管のプロでないと手出しができない。

月曜にやってきた配管屋さんは 父に

 「逆流を防止する弁というのがありますので、それをつけたら大丈夫と思います。」

と説明したそうだ。

 「それで、臭くなくなったん?」

 「それがな、その弁がいま手元になくて 注文せなアカンから、来週まで待ってくださいって言われてなあ」

その間、父は臭いトイレとつきあわなくてはならなかった。

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2006年11月27日 (月)

手洗い有りタンクと手洗器

便器のタンクは手洗い有りのタイプなので、普段父はタンクの上で手を洗う。 しかし将来のことを考え、単体の手洗器を別につけた。

”将来のこと”とは・・もし排泄に介護が必要になった時で、介護する者が介助を終えた時に トイレの中でささっと手を洗えた方が便利だろうと考えた。 

それならタンクの手洗いは不要? とも思ったが、ある地震で 『断水中 トイレのタンクにペットボトルややかんで水を補給する人』 の映像をニュースで見て、タンクの蓋を開けなくても水を注げる手洗い有りタンクの方が 年寄り一人でも無理がなさそうに思え、(地震)断水対策にと手洗い有りタンクの方を選択したのである。 

もちろん、手を水洗いするだけなら 手洗い有りタンク方が水道代を節約できる というメリットもある。

しかし、手洗器の方はしばらく使わないと、トイレの水を流す時に 「ゴボゴボ」と音をたてる。 

 「ねえねえ こっち(手洗器)も たまには使わないと トラップの水 蒸発しちゃうみたいよ~」

 「そやねん ゴボゴボいいよるやろ」

というふうに、ゴボゴボいう度 手洗器の水を流して(=トラップに水をためて)凌いでいた。

夏に工事を終え 8ヶ月ほどたった翌年の春、私は異臭に気が付いた。 また手洗器のトラップの水が蒸発したのだろうと思い 水を流したが 改善しない。 何度水を流しても 悪臭が上ってくるのだ。  

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2006年11月24日 (金)

どう? トイレ

 「勝手に流れるから 怖い~」

 「水が流れるだけやろ なんも怖いことない!」

父が選んだトイレはオート便器洗浄タイプだ。 用をすまして立ち上がると、勝手に水が流れる機能がついている。 しかし怖がりの孫には不評で、現在は手動操作に切り替えている。

それはさておき、トイレの使い心地はどうだろう。

おうちのトイレは もしも車椅子生活になったら を想定して、広めにとっている。 手すりはその人の障害に合わせて設置した方が有効なので、父が元気なうちは設置しない。 ただ、後々手すりを付ける時に問題が生じないよう、予め壁には下地をいれ、窓の位置も手すりを考慮して設計してもらっている。

 「冬とか、寒くない?」

トイレが広いのは結構なことなのだが、暖色系の壁紙にしたとはいえ 心理的に寒く感じてしまうのは 私が寒がりだからだろうか。 

 「いいや 別に。」

父的には問題ないらしい。 トイレの暖房については、いざ同居となってから考えよう。

次にお手入れ。 トルネード洗浄水流とフチなし形状により、汚れがつきにくく、便器の掃除も簡単らしい。 しかし工事が終わった翌年の春、私は異変に気づいた。

 「なんか 下水の臭いがあがってきてない?」

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2006年11月20日 (月)

磁力収納

システムキッチンを扉タイプにしたため、収納力をアップさせるため 父はあれこれグッズを買ってきては試していた。 

 「この台 ええやろ 100円ショップで買うたんや」

 「これも 100円ショップで見つけてん」

’隣駅の100円ショップは大きいから収納グッズもいろいろあるよ’ と教えたのは私であるが、100円ショップに足を踏み入れたことのなかった父が まさかここまで足繁く通うことになろうとは思わなかった。

しかし、100円ショップのおかげで片づいたキッチンにも、盲点があった。

 「あれ? 確かここらへんになおしたはずやねんけどなあ」

あっちの引き出しこっちの扉、開けてはみるが 目的のモノがでてこない。 そう、父の年相応の物忘れにはかなわない。

 「そやからな よく使うモノは ぶら下げとんねん」

キッチンパネルは磁石がくっつく材質。 そこにマグネット式フックをくっつけ パッとみえる場所においとく作戦だ。

 「前はなんでも釘打って留めよったけど、今度はそうもいかんから 助かるわ」

箸たて・ふきんかけ・タオルかけ・ティッシュホルダー・お玉&フライパン返しかけ メーカー純正のものから100円ショップのキーホルダーかけまで なんでもペタペタくっつけている。

 「でもな、これは100円ショップのじゃあ 力が足らんねん ずるずる下がってきよるねん」

お気に入りの100円ショップ製でくっつかないもの・・・それは鍋類。 IHクッキングヒーターの前面と横面のパネルには、ちょいとお値段のお高い強力磁力フックにかけられた 鍋の品評会が開けるほどの 鍋・フライパン・卵焼き器等々がくっついている。

 「そやけどここ、油飛んで汚れへん?」

 「大丈夫大丈夫 わし、揚げ物とか全然せえへんから」

鍋たちはある程度ホコリをかぶるだろうが、しゃがんで不安定な姿勢で鍋とって立ち上がりざまにバランス崩して転んで大怪我 よりはマシというもの。 

父は今日もお腹をこわさず 元気に暮らしている。 

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2006年11月16日 (木)

お手入れ簡単台所

痛い把手問題は、いざ同居となった時点で解決策を考えることにしよう。 さて、それより台所の手入れはどうなのだろうか。 なんせ年寄りのひとり暮らし、”年末の大掃除がとても大変” だと困るのである。

 「こら 楽で ええわ~」

まず父が感心したのは IHクッキングヒーターである。 

 「こうやって 拭くだけでええし」

IHクッキングヒーターの恩恵は、”火がでない” ということと ”手入れが楽” なことである。

 「このへんもな、さっと拭くだけで キレイになるし」

父が次に指さしたのは システムキッチンの壁(パネル)の部分。 父は揚げ物や炒め物はしない。 時々作る卵焼きに油をちょこっと使う程度だ。 なので壁に油が飛ぶということはほとんどないが、私のマンションのタイル貼りのコンロ周りに比べたら、それはそれは 手入れが楽 なのである。 

 『傷がつきにくい材質ですし 油性マジックで落書きしても、固く絞った布で(水拭きだけで) とれるんですよ』

とショールームのスタッフが実演してくれた通り、ささっと一拭きでOKなのである。

次に、コンロ部分よりもっと手入れが面倒な 換気扇。 引き渡し時にメーカーさんから伝授されたのは、

 『そこ取り外して洗わなくても、市販のレンジフードフィルターをつけときはったら それ替えるだけで十分ですよ。 整流板は水拭きでキレイになりますし。』

という、以前のおうちの どっろどろ換気扇 を考えると、こちらも夢のような楽ちん手入れ。 しかし”レンジフードフィルター”を初めて知った父には、どこまで黒くなったら替え時なのか  というこがわからない。

 「おう まだ 大丈夫や」

と自信たっぶりなわりには これはさすがに替え時でしょ なんてこともあるので油断はできない。

とはいえ、この調子だとまだ当分は 父一人でお手入れできそうだ。 こういう手入れ面でのバリアフリー(障壁を取り除くこと)も大切ではないだろうか。

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2006年11月13日 (月)

痛い把手

腰痛は、中腰で荷物を持つなど 腰に負担がかかる時に起きやすい。 なので中腰にならざるをえない洗面化粧台を選ぶ時は、腰痛持ち(である私)も使い勝手がいいもの という条件で探した。

しかし家の中では 洗面時だけでなく、台所で後片づけ(洗い物)をする時にも 腰には結構な負担がかかっている。 とはいえ台所という場所柄、流しの縁にひじをついて作業する というわけにはいかない。 では どうするか。

  • ”小さな台を置いて、片足をその台の上に置いた状態で作業しましょう。” 

よく病院などで指導されるが、刃物や熱いものを扱う台所で、つまづきそうな台を置く方が 私は危ないように思う。

  • ”体を 流し に密着させましょう”

太ももやお腹を流し台に密着させる 自分の体重を腰以外の所に配分させる方法だ。 この考え方から、高齢者用のキッチンで「サポートバー」という棒を装備しているものもある。 もちろん「サポートバー」がなくとも、膝から太もも、腰を流しに密着させることにより、腰への負担が大きく軽減される。

 「いたっ!」

おうちのキッチンで思わず声をあげたのは、この半ば習慣と化した腰痛防止姿勢をとったため。 なんと システムキッチンの把手の角が、太ももに食い込むのだ。

微妙な間取りから、システムキッチンを足下スライドタイプから扉タイプに変更せざるをえなかったわけだが、まさか 把手の位置が変わるなんて思いもしなかった。

 「なんか 痛いわ~ コレ」

 「洗いモン おいときや ワシがやるから」

”把手”を大義名分に手伝わない娘・・・いやいや ボケ防止にはこれでよい。 なんでもやらせておくことが。   

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2006年11月 8日 (水)

天板高さ85cm普通サイズ

結婚してマンションで新生活をスタートさせた時、私はシステムキッチンに感謝した。 おうちの台所より天板の高さが高く、腰が楽だったからだ。 

メーカーさんの資料によると、父や私の背丈ならば もっと高くしても問題ない というか 楽 らしいのだが おうちのシステムキッチンは標準の85cmにすることにした。 なぜなら、この後誰がここに住むのか 現時点でははっきりしていないからだ。

父に万が一のことがあれば同居 という覚悟は一応できてはいるが、その後のことを考えると ??? なのである。 「大阪には帰らない」と言っている兄も いつその気が変わらないともえない。(ちなみに兄嫁は小柄) また 引き続き私が住むとしても、私の死後はどうなるかわからない。 なんたって私は嫁に出た身だ。 

てなことを考えると、「普通サイズ」にしておくのが無難というもの。 父もショールームで 85cmで十分 という結論に達し それでオーダーしたのだが、足元スライドタイプが設置できないというのは誤算であった。 

誤算とえいば、開き戸タイプにした時に 実際にそのタイプのキッチンの前に立ってみなかったことの方が 大きな誤算だったかもしれない。 その誤算に気が付いたのは、工事もおわり 洗い物をしようとして 流しの前に立った時。 

 「いたっ!」

私は思わず声をあげた。

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2006年11月 5日 (日)

反比例の空間

流し下の収納というものは、《キッチリ詰めると奥がみえない。 奥の物が出し入れしずらい。》  《奥までスッキリ見渡せる状態だと 収納量が少なくなる》 という 視認性と収納量の反比例空間だ と私は思う。 

システムキッチンを選ぶ際、 反比例空間に陥りやすい ”扉タイプ” ではなく、収納量は確保しつつ、引き出せて奥までしっかり視認できる ”足元スライドタイプ” を父に勧めた。 

父も、工事前の片づけ中流しの下から 賞味期限の切れた調味料 やら 買ったのか貰ったのかもさえ覚えていない皿やら器 がでてきた経験から 足元スライドタイプに反対しなかった。 

しかし、この足元スライドタイプの設置が無理! と判明。

台所はおうちの東南角に位置している。 南北方向に長い長方形で、システムキッチンは西隣のリビングに向けて開口部があるカウンターキッチンだ。 

 「すみません~ ショールームで気づかなきゃイケナイことだったんですけど・・」

実は 台所が南北に長い長方形というのは感覚的な思いこみで、正確には長方形(4角形)ではなく、東南の角を切り落とした感じの5角形 になっている。

 「コンロ下の引き出しを引き出すと、(東南の)斜めの部分に当たって 途中までしか出せないんです。」

はっ と設計士のD水さんに言われて気が付いた。 

 「じゃあ コンロ下部分だけ扉タイプに変更してもらえます?」

とリクエストしたものの、そうは問屋が卸さない。 裏技が使えたオプション部分とは異なり、コンロ部はメイン部分。 その部分のみの変更は無理とのことで、仕方なくシステムキッチン全体を ”扉タイプ” にすることに。

 「安くなったし、前と同じ(タイプ)やし わしゃ 構へんで」

と父も納得の上の設置だが 実際台所に立ってみると 少々困ったことが起こるのである。

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2006年10月31日 (火)

どう? システムキッチン

システムキッチンを最終的に決めるためにショールームへ行った時、 

 「流しは白っぽい色の方が 清潔感があってええやろ」

と はじめからキッチンはアイボリー系で と決めていた父。 ショールームの担当者にも この色で(決定) と伝えて 手続きをするためカウンターに向かうその途中 足をとめた。 

 「これ カタログで見るより、ええ色やなあ」

派手すぎず暗すぎず濃すぎず 上品なグリーン系のキッチン。 確かに、カタログより実物のほうが いい感じだ。

手入れの楽さから、天板はステンレス と決めていたため 白系にすると冷たい感じがしてちょっと・・ でも父がいいならそれでいいか・・・ と思っていた私は、このグリーン系が一目で気に入った。 カタログではこの色に反応しなかった父も この色が気に入り、どんでん返し的に システムキッチンはグリーン系 となった。

” 操作が簡単そうで年寄りにも使い勝手がよさそうな IHクッキングヒーター ” と出会った瞬間、そのIHクッキングヒーターをセットできるメーカーの商品からチョイスすることになったシステムキッチン。 台所の広さ・間取りから、『 I 型255cm』。 裏技で納得のいく配置ができて 色もナイス なんて完璧なオーダー! あとはできあがりを待つだけ と思っていた矢先、電話が鳴った。

 「図面ひいてて気が付いたんですけど、これだと扉が開けられないんです!」

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2006年10月26日 (木)

男の手料理

父が差し出したチラシに見覚えがあった。 時折新聞に入るやつだ。 私の記憶が正しければ、それは結構なお値段だったはず。

 「これ 高いんと ちがう?」

とつぶやきながら、渡されたチラシを広げてみると  やはり ”近所のスーパーで売っているフライパンが いくつ買えるか つい計算したくなる” ほどのお値段である。

 「思い切ったねえ~」

父は普段 少々薄暗くても電気をつけない節約派 であるのだが、たまにこういう周りがびっくり!なサプライズショッピングをする。   

 「いやぁ ワシもな チラシだけやったら よお買わんかったけど、百貨店で実演販売するって書いてあったから 見に行ってみてん。」

非常に興味をそそられる商品ではある。 見た目は蓋付きのフライパンなのに、1/2カップの水で卵や野菜がゆでられたり 茶わん蒸しができたり、ケーキやパンが焼けたり する らしい。

 「野菜から出た水分だけで煮物ができる っていうところがよさそうでなあ」

野菜の煮物が好きな父の ツボにズバリはまった というわけだ。

説明を読んでみると、鍋の材質が特殊らしく ” 焦げにくい ” というのが特徴のひとつ。 鍋焦がしの前科がある父が、少々高くても焦げにくい鍋を買おう! と判断したのも頷ける。

 「実演してたなら 百貨店で買ってくればよかったのに」

 「それがな、このチラシ(通販)で鍋L・Sセットを買ったら これが1000円で買えるねん」

父が指さしたのは、ミルクパンを深くしたような小さめの鍋。 ひとり暮らしなのに、鍋を3つも買って、どんなご馳走作るん? と私は思わずツッコミを入れそうになった。 でもまあ料理はボケ防止にいいというから せいぜい料理してもらおう。

調理中は台所から離れれはならない というのが基本中の基本だが、 火が出ず その上切り忘れ防止機能がついている ’IHクッキングヒーター ’ と ’焦げにくい鍋’ で、父の料理は格段に安全度がアップしたように思う。 

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2006年10月23日 (月)

父、鍋を焦がす。

リフォーム前、こういうことがあった。

 「なんか 焦げ臭くない?」

 「お前 鼻ええなあ。 実は昨日 焦がしてしもて」

 「なにを?」

 「野菜煮とってな ちょっと他の用事したら すっかり忘れて・・・」

 「ええーっ!」

 「焦がしたってばれたら、おまえに怒られると思って 必死に焦げついた鍋磨いたんやけど」

詳しく話を聞くと、煮物は真っ黒。 これだけ焦げた臭いが家中に染みついているのだから、あと少しで火が出るところだったのかもしれない。 それを想像しただけで、血の気がひいた。 

 「だから 火 使ってるときに コンロから離れたらアカンってゆーてるやん」

 「言われた通り台所におってんけど、電話がかかってきて・・・」

父は野菜の煮物が大好きだ。 油を使わないからヘルシーで、根野菜もしっかり摂れる。 しかし煮物はある程度煮込む時間が必要である。 タイマーをセットしても、耳の遠い父が電話をとったり、玄関に誰か来たりで 台所をちょっと離れると、アラーム音は届かない。 そして歳を重ねれば人間だれでも 忘れやすくなる。

 「これ 注文してん」

リフォーム工事が終わってすぐ、父が私の見せたのは とある鍋のチラシであった。

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2006年10月20日 (金)

どう? IHクッキングヒーター

 「わしゃ、ガスの方が慣れとるし、第一 電気にしたら電気代高くつくやろ

と言って ガスコンロを希望した父。 安全面から五徳がでっぱってないガスコンロを探したが、最近はこのタイプは主流でないらしく もう製造していないとか。 

こういう事情と 高齢者にはこっちが良いという設計士さんのお薦めもあり 某ショールームで実物を触ってみたIHクッキングヒーターではあったが、

 「なんか ボタンとかいっぱいあって (操作が)難しそうなあ」

と 父はいまいち乗り気にならなかった。

しかしその後、運命の出会い!?があり、操作が簡単そうなIHクッキングヒーターが 父の元にやってくることになった。

とはいえ 私も含めて周りにIHを使っている知り合いが全くおらず、毎日がチャレンジ! となった80歳近い父。 一体どんなものを作っているのだろう。

IHクッキングヒーターお料理教室では

  • 鶏の唐揚げ
  • 塩サバの焼いたの
  • チャーハン

の作り方を教えてもらった。 なので 同じ物だったらバッチリ! のはず。

”鶏の唐揚げ” のような揚げ物・・・油の温度を調節してくれるので楽々♪ 

 「ちょっとわし 最近太ってなあ 油モンはカロリー高いやろ? それに油の始末とか面倒やし」

というわけで、おうちでは一回もしていない。 それに一人暮らしなので ちょっとだけ揚げるというのは 確かに手間だ。

”チャーハン” ・・・電気だけど火力が強いので、おいしくできあがる。

 「ごはんに味がついてるのは どうもなあ」

まあ これまでの 習慣 というか 嗜好 というか。 白いご飯の方が簡単だし。

”塩サバの焼いたの” ・・・ 焼き魚 両面グリルでひっくり返す手間がない。

 「これは よく 使ってるで!」

料理教室で教わったのが 直接役に立って良かった。 しかし毎日、おかずは焼き魚だけ という訳じゃない。

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2006年10月17日 (火)

ぶらさがり室内物干

 「そんなん いるんか?」

父、すでに ご機嫌ななめモードである。 しかしここは譲れない。

 「そら自分一人やったら 浴室乾燥の物干し2本つけてもらうから それだけでいけるやろうけど、もし同居となったら 足りへんもん」

花粉症対策・・・洗面脱衣室でも洗濯物干せるようにしておこう作戦は 早くも暗礁にのりあげた。 

 「こちらの商品は、使わないときははずせますので 邪魔にならないと思いますよ」

ソフトな雰囲気で、親子の膠着状態を打開してくれたのは、設計士のD水さんだ。

D水さんが見つけてきてくれたのは、天井に固定するタイプの室内物干で、

  • 値段は一本2000円弱
  • 耐荷重は一本 8㎏
  • ポールの長さ 5段階に調整可
  • ポールごと取り外し可能で、未使用時は邪魔にならない
  • ドライバー一本で取り付け可能

という、牛乳パック8本と同じ重さをぶら下げられて、リーズナブルで、使い勝手も収納するにもよさそうな商品だ。

 「ただ、天井に取り付けますので、ちゃんとネジが効く場所じゃないとダメなんです。 ご用意いただければ、工事の方で(サービスで)取り付けてもらえるよう現場監督さんには話通しておきますので・・・」

プロがサービスで取り付けてくれる ということで 父はしぶしぶだが了解した。

そして私の強い希望で、2本取り付けてもらった”ぶらさがり室内物干”は今、

 「コレ(ピンチ付き洗濯ハンガー) かけれるし、アレ(シャツをかけるハンガー)も ちょっとかけるのに ええし、 使わん時は はずせるし  便利やわ~。」 

父の暮らしに なくてはならないアイテムとなっている。

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2006年10月13日 (金)

どう? 花粉症対策

 「あれ 風邪ひいたん?」

父が鼻にティッシュを詰めている。

 「たいしたことない 鼻水がでるだけやから」

風邪をひくと必ずいっていいほど喘息の発作を起こしていた私に比べ、父は鼻水がちょいとでる程度。 病院にもいかず治してしまう。 もともと丈夫な質なのだろう。

 「そやけどなあ ちょっと目が しょぼしょぼすんねん」

 「もしかしてソレ、 花粉症と 違う?」

父の”花粉症疑惑”は割と最近、私が結婚しておうちを出てからのこと。

 「一回病院で調べてもらったら?」

 「別に ええわ」

毎年例の時期になると 鼻にティッシュを詰める父ではあるが、ちゃんと検査をしてもらったことはない。 もちろん、洗濯物も気にせず 外に干している。

しかし、我が家は違う。 子どもも含めて家族全員 証拠(診断)ありの花粉症である。 特にスギの時期は 外出にマスクが手放せない。 当然その期間は、洗濯物も室内干しだ。 当然おうちに同居となった場合も、室内干ししなくてはならない。 

なので、設計の段階で設計士さんには 「花粉症なので室内干しできるように しといてください。」と伝えた。 ただ、天井からウィーンと物干し竿が下りてくるようなお金がかかりそうな仕掛けはパス。 物干し竿がどこかに掛けられる程度のものを と頼んでおいた。

工事が半分以上進んだ時に設計士のD水さんから 「こういうのはいかがでしょう?」と提案があった。

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2006年10月 9日 (月)

月に二日の温泉気分

 「なんかな ここが詰まったら 《危険です》 っていうメッセージが こっちのスイッチ(洗面脱衣室の操作盤) で流れるそうや」

 「へえ~」

 「『 《危険です》 って案内流れるから みなさんあわてて電話かけてきはるんですけど、ほとんどがここにゴミが詰まってるだけです。 』 ってガス屋さんゆーてたわ。」

 「でもそんな説明聞いた?」

 「いいや。 ガス屋さんは 『引き渡しの時に説明があるはずなんですが』って」

 「一緒に居たけど 覚えてないなあ」

 「そやろ? で そんなんありませんでした ってゆうたら、 『よっぽど急がれてたんですね』って笑ってはったけどなあ・・・」

うーむ。 二人揃って記憶がないから、多分聞いてないのだろう。 しかしそんなに大事な事なら、取扱説明書に載っているはず。 押し入れから取扱説明書のファイルを取り出して、掲載ページを探した。

 「システムバス・・・ には載ってないねぇ。  給湯機・・・ あれ?? こっちにもないやん 」

そういうメッセージが流れるのならば、必ずその説明が書かれているはずだ。 二人で何度もチェックしたが、説明どころか どちらの取扱説明書にも その部分の名称さえ載っていない。

 「だいたい、ここがはずれます なんてどこにも説明載ってないし」

実際には そのお湯が出てくる部分をよ~く見てみると、 

  【 ←はずす とめる→ 】

と刻印されてはいるのだが。

 「うちもな、結構ゴミが詰まっとったわ」

 「あれ お風呂入ってるの? いっつもシャワーってゆーてなかったっけ」

 「温泉の素もらってなあ たまに やけど入ってるねん。」

 「たまって どれくらい?」

 「まあ 月に2回くらいかなあ ちょっと今日は疲れたなあ って日だけやけどな」

疲れるのが 月に二日程度 というのは まだまだ元気な証拠だろう。 ありがたいことだ。 

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2006年10月 5日 (木)

お風呂のお手入れ

ユニットバスを選ぶ際 こだわりはいくつかあったが、その中でも 

  • 手入れ入れが楽 =水あかがつきにくい・掃除しやすい

という項目はどうしてもはずせなかった。 というのも、私が住んでいるマンションのユニットバスは、滑らないよう床面が細かい凸凹状になっていて、ちゃんと流したつもりでもそこに石鹸カスがたまり、いつの間にか固まり、ちょっとやそっとではとれず、・・・とにかく手入れが非常に大変なのだ。 (一度プロに掃除してもらったが、かなり苦戦していた。)

 「これやったら、漂白剤吹き付けるだけでキレイになった 実家の風呂の方が手入れは楽かも~」

心底そう思った。

今は元気とはいえ 筋力が徐々に落ちて行くであろう一人暮らしの父のことを考えると ”風呂は手入れが楽なものに限る” と思い、かなり厳しい目でチェックを入れた。 そうして他のはずせない条件も満たすもの ということで T社のユニットバスにたどり着いた というわけだ。 

 「風呂掃除、たまにはしてる?」

 「ちゃんとしとるわ。 でもな 壁とか全然カビはえへんし、床もブラシでささっとこするだけでええから ラクチンや」

うちの風呂と交換して欲しい。

 「でもな、この前大阪ガスが1年目やからって点検にきてくれてな ここ 掃除してくださいよって いわれたわ」

どうやら大阪ガスのサービスショップの人が、無料点検にきたらしい。 (地元では名の通った、古くからつきあいのある会社だ。)

 「どこぉ?」

 「風呂釜のお湯が出るとこあるやろ あそこ定期的にはずして ホコリとったらなアカンねんて」

 「へえ~?」

初耳である。  

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2006年10月 1日 (日)

どう? 浴室暖房乾燥機

 「そやかて雨の日とか、歩かれへん日は 寒いやろ?」

真冬でもシャワー生活の父。 ウォーキングしない日にシャワーだけ というのはさすがに無茶なような気がする。

 「ああ そういう時はな カワックをな 入る前に5分ほどかけとくねん。」

”カワック”とは、大阪ガスのガス温水浴室暖房乾燥機の名前である。(東京ガスの”ホットドライ”にあたる) 体がウォーキングでぬくもっていない時は、これで浴室をある程度温めてから入るという。

思えば、おうちの浴室は’超’がつくほど寒かった。 扉・窓を閉めていても下水口から換気口にむけて空気が流れる風通しの良さは、湿気がこもらないという点では評価に値するが、床・壁は昔ながらのタイル貼り&浴槽はステンレスで 保温性は全くゼロ。 寒がりの私はシャワーで熱い湯をしばらく出し、浴室が暖まってからでないと 足を踏み入れることさえできなかった。 (結婚して一時期2階を間借りしてた時、主人はこの超寒い浴室に適応できず 大風邪をひいた)

おうちを出てから(マンションに移ってから)

 「冬場お風呂で倒れる人 結構多いんやって~」 「一人やし 倒れても 誰も気ぃついてくれへんで~」

と父を徐々に洗脳し、壁掛け式の(エアコンの室内機みたいな)カワックを取り付けさせた。 

今回のリフォームでは浴槽のサイズとともに、浴槽・また浴室自体の保温性も大いにこだわった。 もちろんカワックも天井設置型ビルトインタイプをオーダーした。

 「ところで、カワックで洗濯物 乾かしたことある?」

カワックは浴室暖房だけでなく、衣類乾燥・浴室乾燥の機能も付いている。

 「一人やし 洗濯物の量もしれてるやろ ここ(三枚引戸)全部開けたら(開口部が)広いから あの棒につるして、こっち(洗面脱衣室)から扇風機かけとったら 雨の日でも十分乾くねん。 第一、そんなんで運転したら ガス代もったいないやないか」

せっかくの機能を使わないのは宝の持ち腐れのような気もするが、実は私もマンションのカワックの衣類乾燥・浴室乾燥機能を使ったことがない。 『この親にしてこの子あり』 の典型的なパターンといえよう。

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2006年9月28日 (木)

どう? お風呂

 1.25坪のユニットバスはバリアフリー仕様で洗面脱衣室との段差がなく、扉は三枚引き戸だ。 はっきり言って、一人暮らしにはもったいない広さである。

 「お風呂、広々してていいねぇ~ 毎晩 気持ちええやろなぁ」

何気なく独り言をつぶやいたら 

 「わしゃ普段は シャワーしかせえへんねん」

と 父。

 「えぇ~!? 折角こんないいお風呂つけてもらったのに 湯船にはいってないのぉ?」

 「おう 年中 シャワーだけや」

もったいない病の父は 水道&ガス代がもったいなくて 湯船に浸かるのを我慢しているのかもしれない。

 「そうゆーたかて 冬はさすがに 寒いやろ」

我慢大会の末、風邪でもひかれてはたまらない。 高齢者の風邪は、転がり落ちるように悪化することがあるのだから。

 「いや わし毎朝 歩いとるやろ。 帰ってきたら真冬でも汗びっしょりになってるから すぐにシャワーすんねん」

 「もしかして、工事が終わった引き渡し直後に 孫と一緒に浸かってから 一回もはいってないのぉ?」 

 「おう」

父の答えにはびっくりさせられるが、寒い時期に多い入浴中の死亡は、

 暖かいリビング → 寒い脱衣室 → 寒い浴室 → 暖かい湯がはられた風呂 

と 急激な温度変化が及ぼす血圧の急変動などヒートショックによるものが多い。 

それを思えば、父のように寒い外から帰ってきて、暖房していない寒い脱衣室で服を脱ぎ 寒い浴室にはいっても、ウォーキングで体が暖まっているから さほど寒さは感じないだろうし、暖かい湯がはられた浴槽にどっぽんと浸かるより 寒くならない程度のシャワーの方が、血圧の変動も少ないだろうから ウォーキングの後すぐシャワーは 体に優しいといえば優しいのかもしれない。 

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2006年9月25日 (月)

どう? 洗面化粧台

 「こんな所で朝シャンなんかしたら、髪の毛が詰まってしまうやないか!」

洗面化粧台を選んでいた時、父はこういう↑理由で”シャワーヘッド”に怒っていた。 

  • 朝シャンはいまどき流行らないこと
  • 洗面台下のホース収納部分が取り外し可で洗えること
  • このタイプは腰痛持ちに優しいこと
  • シャワーヘッドじゃない商品の方が少ないこと
  • 洗面台を掃除するとき、ホースをのばせて流しやすいこと
  • 値段がまあまあ安いこと

と私が説得し、父がしぶしぶ首を縦に振ったという曰く付きの代物だ。

 「このシャワーヘッド やっぱり使ってないよね?」

内心 できることなら うちのと交換して欲しいわ もったいないなあ などと思いながら 何気なく聞いたところ

 「これなあ 結構ええで」

 「え? 使ったことあるん!?」

 「白髪染めるとき、便利やねん」

父の頭髪はそんなに多くない。 しかし残っている髪の白髪部分は 歯ブラシ状の染め具でマメに染めているらしい。

 「風呂で染めたら 服濡らさんように気ぃつけながら 下向いて流さなアカンやろ (体勢が)ちょっとしんどいんやけど、これ(洗面シャワーヘッド)はええわ~ このままちょちょっと流せるし (体勢も)楽やし。」

なるほど! 父くらいの髪の量なら 洗面台の周りを汚すことなく 十分に洗うことができる。

 「へえ~ よく思いついたねえ」

 「もしかしたら ここでできるんとちゃうかって ふっと思ったんや」

ショールームで頭から湯気をだしていた人とは思えない。(笑)

これだけの順応性があれば、あと10年20年は 大丈夫 かな?

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2006年9月22日 (金)

お坊さんも推薦 電池式

 「いいですねぇ~」

工事の関係で2年ぶりに我が家を訪れたお坊さんが、目を輝かせた。 そして 手にとって ご覧になる。

 「これ どこで 買わはったんですか?」

”これ”とは、新規OPENの大型電器店を冷やかし半分に見に行き 偶然目にとまった 【電池式線香】のことである。 スイッチをいれると、線香(にみえる棒)の頭の部分だけ赤くなって、火が点いているようにみえる。

 「M電化にあったんですよ。」

 「ほほ~う M電化ですか」

そのスイッチを入れたり切ったりしながら

 「いやね 仏壇の火で火事 ということが 過去にあったりしましたでしょ 檀家さんにも お年寄りだけのお宅って 結構多いものですから」

と 話を続けられた。 仏壇のロウソクの火がなにかに移って火事 という痛ましいニュースは、私にも記憶がある。

 「私がねえ このごろよく仏壇の灯り(電気式)を消し忘れるんですわ。 そしたら娘が心配して 線香も危なくないこれ にしたほうがいいんじゃないか って買ってきてくれたんですわ。」

この【電池式線香】も、親御さんを心配する開発者の気持ちから生まれたのかもしれない。 

 「ところがねえ 最初のうち慣れなくて スイッチ入れっぱなしで すぐ電池がなくなってしまったり・・・」

電池は約30時間もつらしい。 一日一回 朝仏壇の前に座る父の場合、2回消し忘れるとアウト。 そんな失敗を幾度か繰り返した父も、今ではすっかり【電池式線香】に慣れ、「消し忘れ」もなくなった。 

もちろん お坊さんには本物の線香を使っていただいた。 本物の線香には本物の線香の良さがある。  ただ 普段一人っきりで線香を上げるようなお宅では 安全面を考えることも重要だと思う。  時と場合によって本物と電池式を使い分けても、ご先祖様はお怒りになるまい。 

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2006年9月18日 (月)

再犯防止の線香

実は父には前科がある。

前科といっても、警察にお世話なったわけではない。 ”焦がした” というものだ。

それは畳に付いていた。 真っ黒な線がふたつ・・・ パッと目にした時は 「あれ~? 短い線香が二本 落ちてるやん」 と思った。 しかし近づいて よ~く見てみると それは短い線香などではなく その線香が燃えてついたであろう畳が黒く焦げた跡 だった。

運良く 火の手は上がらなかったらしい。

もともとおうちでは、線香を長いまま使うのは少々危なっかしいということで、一本を二本に折って使っていた。 何の力がどう働いて 火の点いた線香が畳の上に落ちたのかは未だに不明なのだが、この事件の後は 折った二本を線香立てに立てるのではなく 線香立てに寝かして置くようになった。

それでも仏壇が父の視界に入る頻度が減った今、私が夕方覗きにいくまで朝から仏壇の電気点けっぱなし なんてことも 少なくない。 もしそこで火の手が上がっても、耳の遠い父が火災に気付くのは 手遅れの段階だろう。

 「おまえは ほんまに心配性やなあ」

と父はあきれるけれど、目の届かない仏壇に火の気があるのが どうしても気になる。

ロウソクはまだ母が健在だった頃から「電気式」に替えている。 しかし線香はどうにもならない。 いっそ線香を焚かない という方法もあろうが、それはそれでご先祖さまに失礼なような気もする。 そうこう心配しながらも打つ手がないまま数ヶ月が経った。 

しかしある時 新規オープンの大型電器店を見物にいって ソレと出会った。

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2006年9月14日 (木)

どう? 仏壇

 「あ、チンしてくんの忘れた!」

電子レンジではない。 仏壇のことである。

家相学に忠実に 「家の西北に置き 扉を東に向ける」 を守った仏壇は、和室にある。 この和室、普段は仏間としてのみ使用している。 (遠方の親戚が来たときのお泊まり部屋としての体裁も整えてはいるが、残念ながらいまだご利用いただいていない。)

工事前は 居間 兼 仏間 だったため、おうちに行く度自然と仏壇が目に入り、「チン」を忘れるということはなかった。 だが 居間(リビング)と和室(仏間)を離したため、意識しないと「チン」を忘れてしまうのだ。

 「今日は忘れんように すぐチンしよ」

と おうちに立ち寄った私がつぶやくと

 「あっ! 今日はまだ仏さんの水 替えてへんかった!!」

父もこの調子だ。 ご先祖様はさぞかしあきれておられたことだろう。

最初はこんな状態だったが、慣れてしまえば体が勝手に動くようになる。 まあなんとかなるものだ。

ただ、リビングと仏間を離したことで 時折不安を感じる事もある。 それは「ロウソク」と「線香」 ・・・そう、火の元だ。 

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2006年9月11日 (月)

使い心地

リフォーム工事が終わりこの9月で約1年。 70代後半の父は、お陰様で元気に過ごしている。 もともと少々耳が遠いのと年相応の物忘れはあるが、この夏の酷暑も体重を落とすことなく乗り切った。(本人はダイエットをしていたらしいが(笑)) 

父は掃除・洗濯・炊事 はもちろん ちょっとした大工仕事や裁縫までやってしまう。 だがそのすべてを昔からマスターしていたわけではない。 大工仕事は得意だったが、その他の家事全般は そのほとんどを母が取り仕切っていた。 その母が他界し、数年後私が家をでると、全てやらざるを得ない状況となった。 つまり必要に迫られて身につけたものである。

しかしリフォームを決意した時に 家事動線を考えて間取りを決めたり 使い勝手のいいキッチンタイプが思い浮かぶほど 家事経験を積んでいたわけではない。 そこで、家事に関しては先輩の私が 計画段階から参加することになったのである。

父が自分の力で手に入れたこのおうち。 改築・増築を経て 今回の大リフォーム。 実際の使い心地はどうなのか あれこれ口を出した私自信 非常に気になるところである。

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2006年9月 7日 (木)

ガムテで固定敷物

 「この ダンボール 何?」

 「えへへ そこなあ 水が飛んで濡れるから 貼っつけてん」

荷物の整理や工作が一段落したある日、それは突然そこにくっついていた。

 「はぁ~ 前からゆーてるやん こういう所につまずいて こけたら骨折やって!」

 「ちゃーんとガムテープで貼ってるから、つまずかへん つまずかへん」

父は汚れ対策として、空きダンボールを平たくしたものを、キッチンの流しの足元に貼っていたのだ。 

 「だ~か~ら~ こういう数ミリの段差が危ないんやって!!」

 「わし いつもスリッパはいてるから ひっかからへんて」

理由になっていないって。

 「ここもさあ、ええフローリングにしたんやから 少々濡れても大丈夫やって」

 「そんなことゆうたってオマエ、毎日水がこぼれるし 汚れるやないか!」

少々お怒りモードがはいってきた。 ガンコ親父はこうなると手が付けられない。 油に火をそそいで険悪になるのを避けるため、この日は撤退することにした。 その後も行く度 それとなく さりげなく 「もお 危ないなあ これ」 と イヤミっぽくつぶやいてみるのだが 全く耳を貸さない。 

そんなこんなの攻防戦が数ヶ月続き、イヤミを言うのに疲れた私は ”ダンボールだから穴でも開いたら取るだろう” と楽観視することに決めた。 しかし ダンボールはいつの間にか父の手で ビニールシート にしっかりヴァージョンアップされていたのだ。

もうこうなったら そこでつまずかないこと を祈るのみである。

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2006年9月 4日 (月)

それでも敷物が欲しい場所

人間、歳をとると足があがらなくなってくる。 本人は上げているつもりでも 実際は上がっておらず そして つまずく。 父はそれで見事にすっ転んだことがある。

家の中でも ”ちゃんとした段差” より ”ちょっとした段差” が危ない。 例えば座布団・カーペット・布団・敷居etc.. そうしたところでつまずき、転倒することが多いのである。 そういうつまずきやすい原因をできるだけ排除するのも バリアフリーリフォームのお仕事である。

 「応接セットのとこ、やっぱり敷いとこかなあ」

倉庫に預けていた荷物を搬入している最中に、父がこそっとつぶやいた。

 「ええ~っ! カーペットなんか敷いたら なんのために床フローリングにして フラットにしたのか わからんやん」

 「そやけど、床に傷つかへんかなあ」

いままでの生活スタイルを変えるということは、年寄りでなくても思い切りが必要である。 もしその場に私がいなければ おそらく父はカーペットを敷いた上に 応接セットを置いてもらったことだろう。

 「カーペットはどういう向きで敷いたらいいですかねえ?」

ちょうどその時、引っ越し屋さんが、カーペットの柄を確認しようとその場に広げだしたのだが、これが幸いした。 なぜなら長年使い込んだカーペットは、まっさらな明るい色目のフローリングとは、釣り合いがとれないほど 汚れて見えたからだ。

 「ほら なんか汚れてるし やめといたら?」

 「そやなあ」

この時はこれで カーペットを敷くことを諦められたのだが、それから一ヶ月ほどして、 父はある場所に 敷物を敷くことになる。 

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2006年8月29日 (火)

パソコンお引っ越し

 「おう おまえ ちょうどええ所に来てくれたわ」

??

 「考えたけどなあ、パソコン動かすことにしたから ちょっと手伝ってくれんか」

パソコン置き場にパソコンを置くと、電話に不都合が生じることがわかり

  • まっさらな天井に素人仕事でコードをはわす
  • パソコンを電話の大元の位置に動かす

と究極の選択を迫られた父は、パソコンを動かすことに決めたようだ。

 「ワシが押すから、このへんのコード持っててくれんか」

パソコン乗っけたままラックごと3メートルほどゴロゴロと移動。 傷に強いフローリングにしておいたのが、またまた役に立った

二人であーでもないこーでもないとコードを接続し、なんとかインターネットができる状況にまでもっていけた。

 「いや~ 助かったわ。 お茶でも いれよか」

と、父がキッチンに立ち、私は応接間のソファーにどっかと腰を下ろした瞬間 それは目に入ってきた。

父は、” ここにアレがあったらとりやすくて便利そう ” なんてひらめくと、スグに実行に移すマメ男くんである。 それで快適な生活が送れるのはとてもいいことなのだが・・

 「ソファーの方から見たら、なんかごちゃごちゃしてるで」

パソコンラックの横にいろんなフックが取り付けられ、いろんなものがぶら下がっているのが よ~く見える。

 「ここ お客さんの方から 丸見えになるで」

 「そうか まあ そのうちなんとかするわ」

数日後、パソコンラックの横には、かわいいカーテンが!

 「どや ええやろ ワシが縫ったんやで」

大工仕事だけでなく、裁縫仕事もオッケーなんて さっすがDIY親父である。

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2006年8月26日 (土)

犯人はまたもや

 「しばらく メールチェックしたり・・・」

なぬ? もしかして! 私は父がネットをしていた時間帯を確認した。

 「ビンゴ!やわ」

 「おかしいなあ 前はこんなこと なかったんやけど」

むむ~ しかし父も私もこれ以上のことはわからないので、こっち方面に強い助っ人(私のダンナさま)にきてもらうことにした。 

 「たぶんホームテレホンが原因でしょうねえ」

 「電話に雑音はいるんも それでか?」

工事直前、電気屋さんもが頭をかかえたホームテレホン。 工事が終わって またもや である。

 「どしたら なおるやろか」

 「電話線の大元のところから、直接配線したら大丈夫だと・・・」

新しい書斎には、パソコンを置くことを考えてモジュラージャックを設置してもらっている。 が、他に障害が出るとなると使えない。 

直接配線するという電話線の大元は、ダイニングとリビングの境目あたりにあり、パソコンまでは3メートルほどある。

 「配線はわすのも なんかねえ 折角新品 真っ白の天井やし」

天井を見上げる3人。

 「休みの日にスマンかったなあ。 ワシ ちょっと考えるわ」 

とりあえずその日は、パソコンの配線をはずし電話が使える(鳴る)ことを確認して 引きあげた。

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2006年8月23日 (水)

鳴らない電話

 あれ? 家にいるはずなのに・・

いくら呼び出し音を鳴らしても、父は電話にでない。

携帯にかけても、でてくれない。

 おかしい・・ ま さ か

”万が一”は絶対ない とはいえない。 私は自転車を飛ばして、実家に向かった。

 「やっほー いる~?」

”万が一”でないよう祈りながら、声をかけた。

 「おう」

父はダイニングで、まったりとお茶を飲んでいた。

 「ちょっとも~ 何回も電話してんで! 全然でえへんから心配したわ」

安堵と共に、怒りの感情が湧いてきた。

 「え? ワシ ずっとうちにおったけどな」

 「もしかして 2階でゴソゴソしてた?」

 「いや、今日は上がってへん」

 「じゃあ なんで 電話にでえへんの?」

1階にある電話機3台が鳴り響くのである。 いくら耳が遠い父といえども、気づかないことはない。

 「おかしいなあ ずっと そこ におったんやけどなあ」

父の目線の先には、パソコンがあった。

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2006年8月19日 (土)

家具の固定

 「工作もいいけどさ、やっぱり ちゃんと 固定しとかな 危ないで。」

 「ほんならお前 金具買ってきてくれや」

DIY生活に使う材料は一人でさっさと買いに行く父だが、気乗りのしない作業となると なかなか動かない。 私が固定を勧めているのは、

  • キッチンの食器棚
  • キッチンの家電ボード
  • 書斎の本棚
  • 寝室のライティングデスク
  • 洗面・脱衣室のタンス  

で、 もちろん地震に備えるためである。

キッチンの食器棚 と 書斎の本棚 に関しては、家財道具搬入時 A引越センターに耐震マットを敷いてもらったが、それだけで100%安全とはいいきれない。 家電ボードも購入時にホームセンターN仕様の耐震マットを敷いてもらったが、こちらも同様だ。 (収納部屋のタンス3棹に関しては 普段そんなに使わないということと、狭い空間に向かい合わせて置いたので パターンと倒れる確率が低いだろうと判断し 耐震マットのみで固定せず)

 「ここは この角に付けるから こんな形でいいよね」

なかなか重い腰を上げない父に代わって、私はホームセンターで金具を物色した。

金具を渡した数日後 覗きに行くと DIY親父はちゃーんと金具を取り付けていた。

 「昨日な、(設計士の)D水さんが手すりのことできはったから、みてもらってなあ・・・」

D水さんには なにからなにまでお世話になりっぱなしである。

 「この前買った 針のやつでちゃんと確認しながら どこにつけたらええか 教えてもらったんや」 

例のピラーズキャッチ (ワンプッシュ)が 棚つけ以外にも 大活躍 である。

 「もうわしゃ プロ並みやで」

この後、壁掛け時計や温度計を付けるのにも、父は大いにそのプロ並の腕をふるった らしい。 

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2006年8月16日 (水)

リビングで とんてんかん

 「ここで やってんの!?」

ちょっとおうちに寄ってみたら、なんと父が まっさらなリビングに新聞紙を敷き 椅子を作業台替わりにして ノコギリを使っているではないか。

 「昨日 板 買ってきたんや ちょっと コレ みてみ」

リビング横の収納の扉を開けてた父は、作品を嬉しそうに見せた。 上段下段に分かれている収納をさらに使いやすいよう コの字型の棚を作ったというのだ。

 「今日は、縁側の(収納の)方のを作っとるんや」

 「それはええけど、 ここでしたら 汚れるやん」

 「新聞敷いとるから 大丈夫や」

孫が壁をペタペタ触ると 手垢がつく!と怒るくせに・・・

  「玄関の外でやったらどうなん?」

 「測りながらやっとるからな。 わしゃ 汚さへんて」

はいはい。 お好きどうぞ。

この後しばらく棚作りに取り組んでいた父は、それが終わると 防犯ライトの雨避け屋根まで作り上げてしまった。 さすが!DIY親父。

それにしても、リビングでトンテンカンするなんて 設計士さんも予想していなかっただろう。 ”ワックスがけがいらない”ということで選んだ(傷がつきにくい)フローリングであったが、これは結果的に 大正解 だったかも。 

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2006年8月14日 (月)

来客用布団の行方

 「お客さん用の布団を、下に降ろすから手伝ってくれんか?」

リフォームした和室は普段 「仏間」 として使うだけだが、遠方から親戚が泊まりに来たときは 「客間」 に変身する。 泊まりがけの来客といっても、年に1回あるかないか程度ではあるが、布団を2階の押し入れでなく 和室近くに収納していれば、急な来客にも父一人で対応できる。

縁側の端の収納は間口が半間ほどで、中は上下に分かれている。 その上段に布団を入れようとしたところ・・・寝かせて置くには奥行きが足りない。

 「これ 圧縮袋に入ってるから、縦にしたらいけるかもよ」

 「おお そやなあ」

本棚に本を並べるようにぺちゃんこになった布団袋を立てていくと ピッタリ入った。

 「わし一人やったら 立てて入れるなんて 思いつかへんかったわ ははは」

しかし数日後 おうちに寄ってみると その立てた布団は姿を消していた。

 「ちょっと これ みてみ」

と なにやら嬉しそうな父に連れられて行ったのは、仏壇横の収納である。 もともと8畳だった和室を6畳に狭めて浴室との間にできたスペースで、以前仏壇を置いていた場所も含まれる 約1畳の収納だ。

 「布団こっちに入れ直したんや」

1畳といっても開口部はその半分。 奥の荷物の出し入れが便利なように 内部の棚は半畳分しかつけられておらず、そこに布団を置くのは不向き なはずであった。

 「やっぱりなあ 布団は寝かしておいとかんと」

なんと父は、布団がはみ出していまう分だけ 棚を継ぎ足していたのだ。 

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2006年8月10日 (木)

プロも使えない道具

 「コレ、ホームセンターで勧められて買ったんやけどなあ うまいこといかんのや。 プロやったらいけるかもしれんから、一回やってみてもらわれへんやろか」

 「私もやってみたんですけど どうもうまくいかなくて・・」

キッチンの吊り戸棚の穴の補修にきた現場監督O島さんを、待ってました!といわんばかりに捕まえた父は、例のスタッドセンサーを手渡した。

O島さんは どこに間柱があるか? なんて 図面がなくても壁の裏側が手に取るようにわかっているから、最初から間柱のあたりでスタッドセンサーをスライドさせた。 しかし 反応がない。

 「おかしいですね~」

何度か繰り返したが、結果は??。 場所を変えてやってみても反応の仕方がおかしい。

また別の日、設計事務所のD水さんが玄関手すりの打ち合わせに来たときも 試してもらったのだが やはり使い物にはならなかった。

 「これ、設計士さんに試してもらってもアカンかったから 返品や」

ホームセンターKのカウンターで父が冷静に返金してもらった後、

 「最初っから あっちにしときゃ良かったねえ」

と ” ピラーズキャッチ (ワンプッシュ) ” を売り場まで一緒に取りに行き、レジに戻って精算してもらおうとした瞬間!

 「お客様、こちらの商品にされるのでしたら もっといいものがございますよ」

偶然並んだレジのサッカー(袋詰めする役)に入っていたのは、あのスタッドセンサーを売りつけた例の店員。 そしてまたもや 同じスタッドセンサーを売りつけようとする!

 「ああ あれねえ おたくに勧められた買ったんですけど、設計士さんにやってもらっても 全然ダメでしたよ」

と、一応言うべきことはさらっと言ってはおいたのだが、その後あのホームセンターKオリジナルスタッドセンサーがどうなったかは 知らない。

しかし、レジでお金を払おうとしている最中にもセールスされるなんて ビックリ。 恐るべしである。 ホームセンターK!!

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2006年8月 8日 (火)

オススメ!?スタッドセンサー

 「お客様、それでしたら こちらの商品の方がオススメですよ」

ホームセンターKで、壁に針を刺して間柱を探る ” ピラーズキャッチ (ワンプッシュ) ” を探して店員に陳列場所を聞いたら こう言われた。

 「こちらのタイプはこのホームセンターK独自の商品ですので お安くなっております。 私も家で使ってますが、値段で性能に差はありませんし、とても便利ですよ~」

 「どうする? これやったら壁に穴あけなくてOKやねんて」

 「おう ほな それ もらおか」

割と目新しいモンが好きな父は、即決で  ” スタッドセンサー ” (壁裏構造物探知機) を購入し、早速試してみた。

 「ちょっとおまえ やってみてくれへんか?」

 「また取説(取扱説明書)ちゃんと読まんと、テキトーに使ってるんやろ」

父はマメな割には、機械もんに対しては 【 習うより慣れろ 】 派で 結構アバウトな所がある。 スタッドセンサーも とりあえずは使ってはみたものの ちゃんと働いてくれなかったらしい。

 「なんか細かい字で書いてあるから 読むのめんどくそおてなあ」

手渡されたパッケージの裏面の説明を見ながら 今度は私がやってみた。 しかし どうもおかしい。 右から左でスライドさせると ピー と反応するのに、 同じ場所を左から右にスライドさせても知らんふり。 上から下 下から上 斜め などなどやってみたが 鳴ったり鳴らなかったり ちゃんと反応しないのだ。

 「使い方が悪いんかなあ?」

結局棚板付けは 延期することに。

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2006年8月 5日 (土)

DIY親父

荷物の受け入れも完了し、キッチンの吊り戸棚の穴埋め以外はすべて終わったリフォーム。 少々古びた家具も、まっさらな部屋に置くとアンティークに見えるから不思議である。

荷ほどきが一段落したある日のこと。

 「あのなあ ここに棚つけようとおもとんねんけど」

 「ええ~!? 折角キレイな壁になったのに このままにしときいや」

父は洗面脱衣室の窓の上に、棚をつけると言いだしたのだ。

 「前ここにつけてた棚板 ちゃんととってあんねん。 棚あったら 片づくし。」

 「納戸に置いたらどう?」

 「いやいや あっちはあっちで置くもんがあるんや」

こうと言いだしたら やらないと気が済まないガンコ親父に、私がいくら反対しても 無駄というもの。 なんせ昔っから、DIY( Do It Yourself ) な父だったから。

 「つけるんやったらつけたらいいやん。 でも あの針みたいなヤツでちゃんと調べなアカンのとちゃう?」

 「そやねん アレどこで売っとるやろか?」

洗面脱衣室の天井に、室内物干(取り外し式の物干金物)を取り付けてもらった時 現場監督さんが針が出る道具を天井板に押し当て、重量物を下げても耐えられる場所かどうかチェックしていたアレだ。 

 「確か ホームセンター とか」

父のDIY生活が始まった。

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2006年8月 3日 (木)

耐震マット

入れ物(=おうち)を耐震補強したとはいえ、中に入っているモノ(=家具)を固定しておかなければ シェイクされた(=地震が起こった)とき 命の保障はない。

実際、あの阪神淡路大震災で 家具の下敷きになってケガをしたり亡くなった方が 私達が住む市にもいらっしゃった。

以前から家具を置く場合は必ず 父は厚紙なんかを折ったものを前部の角に敷き込み、家具が壁側に傾斜するようにしたり、棚の上にさらに棚を乗せる場合も 壁に金具で固定したりしていた。

実はおうちは昔、前の道路をトラックが通る度ガタガタと振動していた。 (その後手直しをして幾分はマシにはなったが) だから地震対策というよりは、振動で徐々に家具が動くのを警戒しての行動だったらしいが 幸いにもあの時、これが家具の倒壊を防いだ大きな要因のひとつにはなったろう。

 「耐震マット 頼んだほうがええんとちゃう?」

A引越センターのリーダーさんからの つけませんか?という申し出に

 「そやなあ やっといてもらおか」

父もリフォームが終わったばかりの真っ白な壁に、自己流で金具を打ち付けるのは気がひけたらしい。

引っ越しに伴う耐震マットの取り付けは無料。 (耐震マット自体の費用はかかる) ちょっとした出費となってしまったが 引っ越しのプロが二人ががりで”やっとこさ”という感じの作業を 高齢の父と腰痛もちの私二人で できるはずもない。 

食器棚に本棚にタンス3本 思い切ってやってもらって良かったと思う。 

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2006年8月 2日 (水)

家財道具と再会

 「実はボク この前の道通って通勤してるもんで、工事の進行状況が気になってたんですよ~」

A引越センターのリーダーさんにこう言われたっけ。

2005年(平成17年)8月31日、追加料金が翌日からかかるというギリギリセーフのタイミングで、倉庫に預けていた荷物を受け入れることができた。

受け入れるといっても、もともと2階にあるタンスやベッドを下に降ろしたり、工事中だけ2階に避難していた仏壇を降ろしたり、また倉庫に預けていた荷物で2階に上げてもらうものがあったりと 上行き下行き複雑怪奇。 あらかじめ父に聞いて用意しておいたメモをリーダーさんに渡しておいたのだが、それでもわからないことが結構でてきた。

 「あれ~? どこ行った!?」

はぁ~ またしても父が行方不明である。 携帯を鳴らす。

 「いや~ ちょっとうちの外回りみとったんや」

それ、今せなアカンことなん?

 「お願いやから、ドーンと構えててよ! 引っ越し屋さんから荷物の置き場とか アレコレ聞かれても私にはわからへんから」

とにかく、やっと父をつかまえた。 その時だった。

 「耐震マットはどうされますか?」

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2006年7月25日 (火)

さまよう右手

 「工事が終わると 途端に淋しくなりますから、気をつけてあげてくださいね」

工事中はなにかと人の出入り多い。 父のように2階に住みながら1階のリフォーム工事をしていると 工事が休みの日以外は必ず誰かと顔を合わせ 最低でも挨拶はかわすし、2階に居ても 「ご主人、すみませ~ん ちょっとよろしいですか?」 といつ階下から声がかかるわからない緊張感があった。

 「急に一人になって、ガクン と来る方もいらっしゃるので」

引渡しを終えた時、設計士のD水さんが そっと私に耳打ちした。

確かにそうであろう。 工事中だけでなく 打ち合わせから幾度も人と会い、出掛け、考え、いろいろ決断をくだしてきた父。 ”燃え尽き症候群”ではないが、終わってしまうと急にやることがなくなってしまう・・・かもしれない。 当分は気をつけなきゃ と思う。

 「折角ですから記念に一枚」

引渡しに集まったメンバーで写真撮影。 そして解散。。。

 「なにかありましたら、お電話ください。」

と言いながら 靴を履こうとした みなの右手がさまよっている。

玄関の上がり框の段差に注意しつつ、体勢を崩さないよう靴を履くのに どこかに手をつこうとするのだが、工事が終わったばかりの壁紙は輝くほど白く 手垢がつきそう! と 一旦出した手を引っ込めるのである。

これまでおうちの歳相応の渋い色だったため 全く気にせず手をついていたのが 躊躇する白さになった ということだ。

 「ここに手すりがあったら便利やねえ」

 「おう ほんまやな! ここに手すり付けるのいくら位かかるか 見積もってんか」

まだまだ終わりそうで終わらない。 

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2006年7月24日 (月)

使用前・使用後 写真

施主検査の翌日の 平成17年8月30日に引渡しが行われた。

 ■ 竣工書類一覧表 ■

  1. 鍵引渡し書               1通
  2. 備品引渡リスト             1通 別
  3. 協力業者(緊急)連絡先一覧表   1通
  4. 内部仕上表              1式
  5. 設計事務所・社内検査報告書    1通
  6. 工程写真                 1式
  7. 取扱説明書及び保証書        1式

両手じゃないと持てない位の分厚いファイルを受け取る。

6の工程写真は工事が始まる前に、私が特にお願いしたものである。 というのも、父がひとり暮らしを続けていくのが無理な状態になったとき、私が同居し できる限り面倒をみるつもりではあるが、なんせ嫁に出た身分である はっきりいって将来ずっとこのおうち(実家)に住めるかどうかはわからない。

もし住んだとしても、私も歳をとり いつかはいなくなる。 つまりリフォームに関わった私がいなくとも、どういう工事をしたのか、前はどういう状態だったのか ということがわかるように 「工事前」「工事中」「工事後」の写真を残そうと考えたのだ。

しかし工事中は安全上の問題から、勝手に現場にはいり撮影できる状態ではない。 なので事情を説明し

 「”使用前”・”使用後”の写真を撮っていただきたいんです。」

とお願いした。

できあがった写真は、 現況 ・ 解体状況 ・ 基礎工事 ・ 耐震補強 ・ 床工事 ・ 防腐・防蟻処理 ・ 断熱材敷込 ・ 外壁工事 等々 使った材料の名前がわかるような写真も含め 素人にとても親切で 満足のいくものであった。 

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2006年7月23日 (日)

施主検査

設計事務所・社内検査が行われた3日後の8月29日、施主検査が行われた。

 「あの~ これって とれますか?」

 「どこでしょう?」

 「このなんか白いヤツなんですけど」

 「あ、これは汚れが付いてるだけですねえ すぐに拭き取ります。」

 「おまえ、よく こんなん 見つけるなあ」

 「いやあなんか 勝手に 目にはいるんよ はは」

施主検査といっても、建築の専門知識があるわけでないから できることは”目に見える・気になる部分の指摘”ぐらいである。

あと、窓や扉は仏間の軸回し扉や収納部分の折戸も含め、すべて動かしてみた。

 「ここ、開け閉めするときに 壁にすれてるんですけど」

 「木でできていますので、ある程度反ったりするのは仕方ないんです。 広告かなんかを折ってしばらくはさんでやると 自然におさまってきますので」

和室と洗面脱衣室を仕切る引戸が反ってきている以外、特に問題はない。

台所の手元灯の穴補修だけを残し、おうちのリフォーム工事は ついに終わった。

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2006年7月21日 (金)

設計事務所・社内検査

はじまってから約2ヶ月 長いようで短かかったリフォーム工事も佳境にはいり、平成17年(2005年)8月26日(金) 「設計事務所・社内検査」 が行われた。 これは設計事務所が設計・指示したとおりに 工事がちゃんとなされたかどうかをチェックする、施主検査の前の内部的な検査である。

検査員 :

  • Z町設計事務所 D水設計士
  • N本工務店 N上社長
  • N本工務店I部長

立会者 : 

  • N本工務店 O島現場監督
  • T工務店 I氏
  • A電工社 M氏
  • D塗料 K氏
  • S設備工業 S氏

A<未済工事>

  1. 外部左官工事          完了日8/27  施工業者 左官
  2. 襖・アコーディオン吊り込み  完了日8/27  施工業者 木・内装
  3. バルコニー取り付け       完了日8/29  施工業者 金属

B<共通手直し工事>

  1. 床下 清掃           完了日8/27  施工業者 木
  2. 巾木取合い ボンドコーク   完了日8/28  施工業者 内装
  3. 旧サッシ調整           完了日8/27  施工業者 鋼建

C<手直し工事>

  1. キッチン 勝手口 サッシ戸当たり取り付け   完了日・・・  施工業者・・・
  2. キッチン 勝手口 サッシ丁番ビス抜け
  3. キッチン 勝手口 洗い
  4. キッチン クロス 膨れ補修
  5. 寝室 クローゼット内床下整線
  6. LDK カウンター下 シールめくれ
  7. LDK 3口コンセント取付
  8. 広縁 梁際 クロス補修
  9. キッチン 手元灯位置調整
  10. 広縁 サッシビス抜け
  11. 和室 木部 ワックス掛け
  12. 和室 床の間 軸掛け取付
  13. 和室 落し掛け隙間ボンドコーク
  14. 和室 畳調整 蒿上げ
  15. 広縁 柱足元 埋め木
  16. 和室 収納内床ベニヤ張り
  17. UB 断熱材整理
  18. 洗面 CFシート張替
  19. 洗面 天井クロス補修
  20. 廊下 クロスパテ ムラ有張替
  21. パソコン 建具枠取合い見切り縁取付
  22. 廊下 クロス張替 (釘頭パテ処理)
  23. トイレ サッシビス抜け
  24. タンス室 建具枠ササクレ補修
  25. 庭 片づけ・整地
  26. 階段 上下見切取付
  27. 外部 玄関横 柱足元塗装
  28. 外部 配線穴 コーキング

      ( 完了日・施工業者は ここでは割愛しています )

と、工事がはじまってから追加発注をした 外壁塗装 に バルコニー等はまだ完全な状態ではなかったが、BとC あわせて31項目の指摘があった。

この手直しをすませた上で、いよいよ 「施主検査」となる。

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2006年7月20日 (木)

返品

 「これ、割れとるんやけどなあ」

フックを掛ける輪っかが半分程割れていたカーテンレールを、速攻でホームセンターKに持って行った。 私は父がカウンターで爆発しないかと 冷や冷やしながら見守っていた。  

 「それでは交換させて頂きます。」

 「いや、返品にしてんか」

父は静かに商品代を受け取った。 ほっ・・なんとかセーフ

 「どうする? 違う商品にする??」

 「ここのはもうええわ。 別の店に行こ」

私達は隣の市のホームセンターまで車を走らせた。 向かったのはいままでショッピングセンター内にあった店舗を閉鎖し、その近くに大きな店舗を構えたホームセンターNだ。 移転してからは行ったことがなかったので、どの程度の品揃えかわからないまま向かった。

 「こっちの方がいろいろあるな」

 「そやねえ」 

数種類あるカーテンレールから色・値段の希望にあうものを選び、さらにフック掛けをひとつひとつ点検してから レジに運んだ。

 「ここ カーテンもたくさんあるやん」

 「今日はとりあえずレールだけ買って帰って、 カーテンはまた見にこよか」

ホームセンターとはいえ、インテリアに力をいれているとみえる店内には いろいろな種類・サイズのカーテンが展示されている。

この日はとりあえずカーテンレールだけを買って帰り、現場監督さんにつけてもらうことにした。 (後日カーテンもこの店で買うことになった。)

カーテンも決まったし、一安心。 しかし、カーテンレールを返品したホームセンターKで またまた一悶着起きるとは 父も私も予想だにしていなかった。

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2006年7月17日 (月)

安物買いの・・カーテンレール

 「この週の終わりまでにカーテンレールをご用意いただきましたら、つけさせていただきます。」

 設計士のD水さんから案内があった。 できるだけ再利用を という考えであったが、窓の大きさが変わったところや、もともとはブラインドをつけていた窓は新しいカーテンレールをつけなくてはならない。 本来は別料金になるそうだが、サービスでしてくれるとのこと。

 「そういうことでなあ、カーテンレール買っとかなアカンねんけど、どこで売ってるやろか?」

 「スーパーとか、ホームセンターに行けば売ってるよ」

 「わしゃ よ~わからんから 買い物一緒に行ってくれへんか?」

来週はいよいよ引き渡しというある日、窓の寸法を測って父と一緒にホームセンターKへと向かった。

 「ほら このへん」

 「いろいろあるけど、どこが違うんや?」

 「う~ん、付け方とかデザインとか・・・、うちの窓枠に付けられるのはこのタイプやねえ」

設計士のD水さんが用意してくれた、カーテンレールのわかりやすい図説コピーをみながら選んでいく。

 「色は金属ぽいのと白いのと おまえはどっちがええと思う?」

 「壁紙が白系やから やっぱ白?」

 「そやなあ ほんならこの 白の一番安いのにしとこか」

一本ずつパッケージされたカーテンレールを数本買って帰り、後日現場監督のO島さんにつけてもらうことになったのだが・・・・。

 「これ かなり 割れちゃってるんですけど」

カーテンのフックをひっかけるリング状のところが、半分くらい割れていた。

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2006年7月13日 (木)

ガンコ親父にも聞く耳

キッチンの手元灯が、予定していたのとは違う場所に取り付けられていた。

 「付け替えてもろてたら ええねんけどな。」

と父。 しかし、現場監督さんの説明はこうだ。

 「手元灯をつける時は、吊り戸棚に穴を数カ所開けるんですよ。 ですから取って移動させることは可能なんですが、跡というか見た目がキタナクなってしまうんです。」

今度は私が聞いた。

 「じゃあ 吊り戸棚のその一番下の板だけ ”交換” とかできます?」

 「それが無理なんです。 やるなら、この吊り戸棚全体を入れ替えることに・・ もちろん費用はうちで持ちますが」

へ? ほぼ完成したおうちのキッチンを 一部分ではあるがまた一からやりなおす!? 費用はともかく、その穴のためだけに取り替えるなんて、”とっても資源の無駄”なような気がする。

 「その穴、なんかで うまいこと見えんようにしてもろたら わしゃ それでええねんけどな」

父も私と同じように考えていた。

 「パテとか粘土みたいなんで埋めて、板の上と下から 蓋みたいなんで 塞いでもろたらええで」

 「そうですか そういって貰えると助かります。」

現場監督のO島さんは、ほっ胸をなで下ろした様子だ。 

 「ピッタリのものを探しますので、ちょっと時間はかかると思いますが ”穴は塞ぐ” ということで手配させていただきます。」

父はガンコ親父(爺)だが、”聞く耳をもたない” というわけではない。 誠意をもって対応してくれれば、ちゃんとそれに応える。  工事開始直後ならバトルになったかもしれないが、お盆休みを返上で頑張ってくれるなど 誠意というものを毎日見てきた父の懐は 深く広くなっていた。

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ココログのメンテナンスのため、更新できませんでした。 メンテナンス前日より管理画面に入れない状態になり、お知らせする予定だったのができず、この間お立ち寄りいただきましたみなさまに申し訳なく思っております。 これに凝りずに今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。 さわこ

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2006年7月 7日 (金)

最後の事件はキッチンで

寝室の窓カーテンレール事件洗面脱衣室洗濯ラック事件 と工事終盤になってから 次々に問題が発覚したわけだが、もうこれ以上ないやろう と油断した途端、”二度あることは三度ある” という言葉通り 最後の最後にまた問題が・・・。

 「すみません 実は・・」

電話の向こうから 申し訳なさそうな現場監督のO島さんの声が聞こえてきた。

 「キッチンの手元灯の位置を間違えてつけてしまって・・」

 「はあ」

 「お父様にもお話ししていますが、一度見に来ていただけないでしょうか?」

一体何事かとあわてておうちに行ってみたが、リビングからカウンター越しにパッと見た目にはなにがおかしいのかわからなかったが、キッチンに入ってみると

 「すみません 電気屋さんがボク(現場監督)に取り付け位置を確認せずにつけてしまって・・」

 「あらら~ えらい所に!」

吊り戸棚の一番奥につけるはずの手元灯が、一番手前に取り付けられていたのだ。

キッチンの吊り戸棚が当初の予定より80mm(8cm)ほど上に上がったとはいえ、吊り戸棚の下のラインは父の身長と同じくらいである。 手元灯が手前にあればあるほど、まぶしいしうっとおしい。 

これが壁に面したキッチンならしょうがないか で済ませたかもしれないが、カウンターキッチンである以上、この手元灯でカウンターも明るく照らしたいし キッチン・ダイニングどちら側からでもスイッチに手が届くようにしておきたい。

 「奥につけなおしてもらったら ええけどな」

私も同意見だ。 防水パンのように ちょちょいと動かしてもらおう。

 「それが、ここはちょっと 厄介なんです。」

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2006年7月 6日 (木)

洗濯ラックが入らない!?

工事もあと数日となり、作業終了後は自由に見てまわれる状態になっていたある日のこと。 洗面・脱衣室を眺めていて あれっ? と思った。

 「洗濯ラックの足って どんな形やったっけ?」

洗濯ラックも家財道具と一緒に倉庫に預けていたので、持ち主の父に確認してみると

 「いや~ どんなんやったか 覚えてないわ~」

やっぱり。

何故こんなことが気になるのかというと、洗濯機を置く防水パンが 風呂場の扉ギリギリのところにあわせて設置されていたから。

風呂場の扉はバリアフリー仕様の三枚引き戸で、開けた時に戸が重なる部分の前に洗濯機を置くので出入りに支障はないし、掃除のため引き戸をはずす際 そこに洗濯機があっても問題がないことは確認済みである。 しかし、防水パンが扉ギリギリの場所に設置されているため、洗濯ラックの足が防水パンをまたぐ形状であったら、置けない。

 「洗濯ラックって ここに 入りますかねぇ?」

戸締まりの最終確認をしていた現場監督のO島さんに 洗濯ラックの足がどんな形だったか忘れたけど どないなもんでしょうか と一般論を聞いてみると

 「あ そうですよね・・ これは置けないかも」

 「なおせますの?」

父が聞いた。

 「はい。 すぐに」

”タンス部屋にはどの箪笥がはいるか” を確認したときは 設計士のD水さんは何度も寸法を測って、パズルを組み合わせるように慎重に考えてくれ指示してたのだが、洗濯ラックは再利用 ということを伝えてあっても 防水パンの設置状況によっては洗濯ラックが使えない という所までは気が回らなかったらしい。

いやはや、荷物を入れる前に気が付いて そして直して貰えて よかったよかった。

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2006年7月 3日 (月)

つっぱりカーテン

寝室の窓にカーテンレールが取り付けられないという事態に直面し、

 あちゃ~ また怒り出すかも・・

カミナリが落ちる! と 思わず身構えたのだが、

 「わし 別にカーテンなくても かまへんで」

と、予想に反して父の反応は のんびりしたものだった。

父の寝室の窓は、道路に面した東の壁についている。 ガラスは透明ではないし面格子もついているから カーテンがなくとも中が丸見えになるという心配はない。 しかし

 「カーテンないと 朝 まぶしくない?」

 「だいたい5時前には目が覚めるからなあ、まぶしくなる前に起きとるし」

さすが年寄り、朝が早い。

 「でも、冬はカーテンせんと 寒いやろ」

 「おまえは寒いかもしれへんけど、わしゃ大丈夫じゃ」

床暖房を拒否したくらい、暖房いらずな体質だもんねえ。

 「ブラインドも無理かなぁ?」

 「ウインドウエアコンつけるからなあ、ブラインドは アカンで」

むむむ。。 今はいらなくても、この寝室で過ごす時間が多くなった時にはいると思うのだが。 しかしここでこれを言うと 父のご機嫌を損ねるのが目に見えていたので 他の案を考えた。

 「じゃあさあ つっぱり棒でカーテン吊したらどう?」

 「おう、それでええわ」

ウインドウエアコンをつけてから、とりあえず ”つっぱりカーテン” をつけてみることにした。 具合が悪けりゃ、またその時考えればいい。

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2006年7月 1日 (土)

作業スペースがない

 「ちょっと ちょっと!」

 「なんや あわてて」

 「寝室の窓やけど、カーテンするやんね?」

 「寝室の窓? ああ カーテン付けるつもりやけど」

私は2階にいた父を呼び、カーテンのことをざっと説明した。 現場監督のO島さんはカーテンレールを持ってきて、窓枠にあてている。

 「ここに付けたらいいんですよね」

 「つきますか?」

 「大丈夫と思いますよ~」

そこに工務店のN上社長が現れた。

 「そこ、ドリル はいるか?」

N上社長はO島さんに、カーテンレールを取り付ける際に使う電動ドリルを手渡した。

 「あっ!・・・ この角度だと (ドリル本体が) 天井にあたって 無理です。」

つまり、カーテンレールを壁につけるスペースはあっても、取り付けるための電動ドリルやドライバーの作業スペースが ない ということだ。 外から覗かれないことばかりを気にして、カーテンレールのことまで頭が回らなかった。

しまったぁ どないしょ という緊張した空気の中、

 「わし 別にカーテンなくても かまへんで」

父がのんびりと言った。

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2006年6月27日 (火)

寝室の窓の大誤算

照明器具を手配し、工事自体も内装の仕上げにかかっていたある日のこと。 特に用事もなかったのだが、でかけたついでにふらっとおうちに立ち寄った。 

玄関に入ると、父の寝室の窓のあたりで作業していた職人さんの姿が目に入り、

 「こんにちは~ ご苦労さまでーす」

と笑顔で挨拶した直後に、 ちょっとした違和感・・・。

寝室の窓は外から覗かれないようにと、天井ギリギリの位置につけてもらうようにしていたのだが、  

 「ん?」

設計通りに ちゃ~んと窓 つけてくれていたのだが、

 「も、もしや!?」

私は急いで現場監督さんを探した。

 「あ、どーもー こんにちは」

現場監督のO島さんが笑顔で迎えてくれた。

 「あの~ ちょっとつかぬ事をお聞きしますが、 寝室の窓ってカーテンつけられますよね?」

 「はい?」

 「いえね、窓を天井ギリギリの位置にしてもらいましたでしょ。 カーテンレール取り付けられますよね??」

現場監督さんは、私の質問がいまいちピンと来ない様子だ。

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2006年6月24日 (土)

突然!箱事件

「展示品には箱がありませんが、キレイに拭いて、ちゃんと包装してからお渡しします。 取り扱い説明書もついてます。」 と聞かされたから決めたのである。 それをいまさら 「(説明書は)ない」 の一言で片づけようとしている店員の態度に キレた。 

 『お客様 申し訳ございません。 こちらの手違いで取り扱い説明書を失ってしまいましたので すぐにメーカーから取り寄せます。 届き次第、お客様のご自宅に郵送させていただきますので、少々お時間をちょうだいしてよろしいでしょうか。』

”ものは言いよう”、これくらいのセリフは販売マニュアルに載っていそうなものなのだが。 

言い方はともかく、そもそも取り扱い説明書なしに渡した商品を 客が間違った取り扱いをして事故にでもなったら 販売店として一体どう責任をとるのか。 もしかしてPL法をご存じない??

私はブチッブチッとキレながらも、表面上はおだやかに言った。

 「でも 取り扱い説明書って たしかメーカーにゆったら、個人でも送って貰えるはずですよねぇ」

 「はあ」

 「そちらから取り寄せて うちに送って貰うことはできますか? 別にコピーでも構いませんから」

 「はあ」

客がリクエストしないとしないのか ここまでくると 怒り よりも 落胆。 もう二度とこの店には来ないだろう。  

気を取り直して 耳の遠い父が、私と店員の会話をどこまで聞き取れていたかわからなかったので、あらためて取り扱い説明書は後日自宅に送ってくる旨を説明した。

 「そやけど こんなに待たされるんやったら、どこかでお茶できたのに」

 「本当ですね」

この家電店に連れてきてくれた設計士のD水さんが、申し訳なさそうにうなづいた。


やれやれ と包装の終わった商品をカートに乗せてレジに向かう途中 突然父が怒り出した。

 「なんでコレ箱にはいってへんねん!!」

へっ 箱!? 

 「あのさあ 展示品には箱がないけど 構わないか? って聞いたやん」

 「なんでないねん!!」

 「展示品は 箱 な い の。 そやから 安い の。」

父は確かに ”箱なし” の旨承諾したはずなのに あまりに待たされて その記憶がどこかに飛んでいってしまったらしい。 どうどう と背中をさすりながら、なんとか怒りをおさめた。

 「お父さんが怒ってはるの 私はじめて見ました。」

残土処理の一件も D水さんが同席した時はにこやかに対応していた。 なので父の豹変ぶりに、少々驚いたようだ。

 「すぐ怒るんですよ~」

これでも随分まるくなったのだが。 

しかし私は違う意味でドキッとした。 ”歳をとると物忘れがひどくなる” を目の当たりにしたのだから。

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2006年6月23日 (金)

説明書がない

玄関内灯以外の照明器具を選び終わり、

 「偶然やったけど、半額のものが買えたし ラッキーやったね」

 「おう 照明器具代もバカにならんからなぁ」

と 雑談をしつつ カウンターに腰を掛けて包装が終わるのを待っていた。

 「ねえ ママ~ あっち見ててもいい?」

まず 夏休みで一緒に付いてきた子どもが 退屈しだした。

 「いいけど、なんでもかんでも触ったらアカンよ」

子どもが一人抜けて 父と私と設計士のD水さんの3人になった。 今後の予定やら、この店で決まらなかった玄関内灯をどうしようかと相談していたのだが、、、そのうち話題も尽きて・・

 「それにしても 時間かかるなぁ」

 「一人でやってはるもん。 しょうがないんとちゃう」

平日と言うこともあり、店員さんの数が少ないのであろうか。 照明器具のクッション材包装が遅々として進まない。

 「よおけえ(たくさん) 買ったからねえ」

 「それにしても 遅いなあ~」

父と私の視線を受けつつ、店員さんは一生懸命マイペース!?な拭き掃除&包装作業を続けている。

ため息を連発するようになったころ、やっと奥から助っ人登場。 ようやく包装作業が終了。 軽~く30分以上は経過していた。

 「お客様 申し訳ないのですが、 こちらの商品だけ説明書が見あたりませんで・・」

 「はい?」

 「展示する際、箱から出して どこかに行ってしまったようで」

 「でもさっき、説明書はあります っておっしゃいましたよね。」

 「はあ そうなんですが・・」

30分以上待たせた上に、「ある」 といっていたものが 「ない」 とは! ”はい、そうですか” といえるほど 私は心が広くない。

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2006年6月20日 (火)

照明器具えらび

お盆も終わり、リフォーム工事はいよいよラストスパートにはいった。

 「そろそろ 照明器具も選んでおいた方がいいですね」

台所と玄関外灯・玄関廊下灯(ダウンライト)は工務店で手配しているが、それ以外のリビング・ダイニング・パソコン部屋・和室・トイレ・玄関内灯 は施主が用意することになっている。 (寝室と脱衣室は、以前使用していたものを再利用)

父と私は設計士のD水さんの運転する設計事務所のバンで ある大型電器店へ連れて行ってもらった。 店内には ” 店内改装に付き 展示品5割引! ” の赤字POPが揺れている。

 「ねえねえ 5割引やって」

 「ほお こりゃ ええタイミングや」

 「少々汚れてはおりますが、ちゃんと拭いてお渡ししますので お買い得ですよ」

 「取り扱い説明書はつくんですよね」

 「はい。 ただ箱はございませんので、クッション材のみの包装となります。 その点はご了承くださいませ。」

おうちまで運べれば箱は特に問題ない。 こちらとしては、値段が安い方がありがたい。

設計士のD水さんに、明るさやデザインをアドバイスをしてもらいながら次々に決めていく。 トイレ用の小さいものは半額処分がなく、新品をチョイス。

 「あとは玄関のだけやな」

 「でもいまいち これ!ってのが ないねえ」

何度も見回すが、玄関内灯だけが決まらない。

 「私もちょっと他の店に心当たりがありますし、ここで無理にお決めにならなくても・・」

 「そうか ほなそれだけまたにして 精算してもらおか」

事件はこの後に起こった。

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2006年6月16日 (金)

いつのまにやらバルコニーも

 「あのなあ 外壁塗り替えるやろ? で見てもらってたら バルコニーの土台の所もかなり傷んでるらしくてなあ 思い切って替えることにしてん」

確か私が中学生の頃には すでにいまのバルコニーだったから 結構な年数は経っている。

 「へ? そうなんや でもまあ足場も組んであることやし いまやっといたほうが ええわなぁ」

正直 少々驚いた。 何かを決める時、だいたい というか ほとんどの場合私を巻き込んでいた父が 子どもが夏休みでバタバタしている間に バルコニーという ”大きな買い物” を一人でしていたのである。

 「で、見積もりとか とったん?」

 「おう、現場監督のO島さんにカタログ見せてもらって決めたんや」

むむ? 工事が始まる前の打ち合わせでは確か

 「バルコニーでしたら、ホームセンターに頼んだ方が たぶん安いと思いますよ」

とかなんとか工務店のN上社長が言っていた記憶が・・・あれは一体どうなったんだろう? ちょっとは勉強してくれたのかな??  なんてことが一瞬頭をよぎったが、もう決めちゃったわけだし 父も機嫌がいいので わざわざほじくり返すのは得策でないと判断。 

まあおそらくは 工事がはじまってしばらく経って 職人さんたちの顔もわかるし 安心して頼める といったところなのだろう。

かくして、バルコニーも おNEW に変身するおうちなのだった。

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2006年6月14日 (水)

お盆休み返上!

外壁チェックで、思いのほか傷んでいることを教えてもらい、また別の機会に塗装だけお願いすると 足場を組む費用がまたかかる <今一緒にやっちゃえばお得> ということで 外壁塗装もお願いすることになったのだが・・・・ その分 日程がきつくなった。

しかし施主としては 家財道具を預けている倉庫の契約期間の関係で、どんなに遅くなっても 【8月30日引き渡し・8月31日家財道具搬入】 で お願いしたい。

いまのところ 悪天候で作業ができない という悪天候休業は一度もなく、工事自体は順調に進んでいる。 だが、外壁塗装が加わったことで どうしても時間が足りない。 

 「お盆はどこかに出掛けられますか?」

現場監督のO島さんから問い合わせがあった。

 「お盆はみんなここに帰ってくるから、どこにも行きませんわ。」

みんな というのは あの世に行ってる魂 のことである。

 「ただ、こんな状態やし 盆にお坊さんに来てもらうのは 断りましたけどな」

お墓自体は佐賀県にある。 ただ、お盆だけは(佐賀の住職の)後輩のお坊さんに京都から来てもらっているのだ。

 「じゃあ、お盆休みを短くさせてもらっても よろしいですか?」

もともとお盆休みは 8月12日~17日(6日間) だったが、新しい日程表では8月14日~16日(3日間) と半分になっていた。

 「それで、その3日間のうち一日だけ、 棟梁が床の間の作業をしたいとゆーてるんですけど」

 「それは すんまへんなあ。 私はおりますから 大丈夫です。」

なんとか8月中に 家財道具を搬入できそうだ。

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2006年6月12日 (月)

襖と畳のデザイン決定

何かを選ぶ ということにお疲れの父であったが、やっと襖と畳のデザイン選びに参加する気になったようだ。

 「わしゃ モダンな柄は どうもわからん」

父が気に入る というか 違和感を覚えない デザインは、

  • 襖の下3分の2~半分くらいまでに 雲と富士山
  •        〃              鞠

いわゆる昔っからある柄だと 見慣れていていいらしい。 年寄りは慣れたモノが一番なのかも。

 「いや~だからさあ 和室全体の色が明るくなるから・・ そういうのは ちょっと重いんとちゃうかなあ?」

 「こういう柄も悪くはないんですけれど、新しい和室は狭くなりますから、圧迫感がでてしまうと思うんです。」

そう。 今回のリフォームは、おうちをバリアフリーにするのが第一の目的なので、風呂と洗面を広くとり、和室は8畳から6畳に狭めるのだ。

 「そおかあ そう言われてみれば 狭くなるんやったなあ 忘れとったわ」

で、女性陣二人がオススメのデザインに一件落着。 

お次は畳である。 こちらも黒いのや 濃い色の縁のだけはやめようと父を説得。 うぐいす色の素敵な縁に決定した。

襖と畳を決めるのに軽~く1時間。 いやぁ 選ぶのにも気力・体力が必要だ。

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2006年6月 9日 (金)

父、疲れる。

和室の襖や畳のデザイン・色を決めることになった。 洋室の壁紙やフローリングと違い、ショールームというものがないそうで、カタログを見て選ぶことに。

 「こちらなど いかがでしょうか?」

 「う~ん わしゃ ようわからん おまえ決めてくれや」

 「え? 私!?」

これまでのリフォームでは、” 色・柄は大工さん・業者さんにおまかせ ” というスタンスだった父。 なので 脱衣室の壁が 「妙にピンクっぽい大理石柄というかなんともいえない色柄」になっていたり、畳はフツーの縁が黒くて見た目重たいやつ だったりしたのだ。

 「まあまあ ここまで来てんから、折角やし 一緒に選ぼうって」

 「わしゃ ええわ」

 「あ、面倒くさなってきたんやな!」

図星。 ここに至るまでに、洋室の壁紙・フローリング・玄関外灯 などなど つねに選択を迫られて来た父。 最近少々 ”選ぶ” という作業にお疲れらしい。 それで私にふってきたのだ。

それでも今日 襖と畳を決めなくてはならない。 私は設計士のD水さんと、あーでもない こーでもない と候補を徐々に減らしていった。

 「そしたら、 これなんか どう?」

2階の和室で打ち合わせをしていたので、実際の襖に大判のカタログをくっつけるようにして父に見せる。

 「なんか 明るすぎへんか?」

 「いや~ ここもさあ 結構古いし、全体の色もあせてきてるそう思うけど、 下の和室は新品になるんやから 明るすぎってのはないと思うよ」

 「一階は、木材の色が この部屋よりもっと明るい色になりますので、これくらい明るさでも、大丈夫ですよ」

 「そおかあ でもなあ」

選ぶのが面倒な割には、なかなか頭を縦に振らない父である。

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2006年6月 7日 (水)

玄関廊下の人感センサー付きダウンライト

玄関からみて、玄関ホールの左に位置するトイレの前、そして右の廊下部分には ダウンライトをつける設計になっていた。 それも人が通れば勝手に電気がつく人感センサーつきのもの。 その説明を受けていると

 「通る度に電気がついたら もったいないやないか」

父のもったいないオバケが でた。 

 「光度調整ができますので、明るい昼間は点きません。 暗いときだけ反応するようにできるんですよ」

という設計士のD水さんの説明にも

 「そんなもん夜かて スイッチでつけたら ええことや」

と、とりあわない。

 「トイレにいくとき、ちょっと寝ぼけてても 勝手に明るくなるから 便利やって」

 「わしゃ夜中はトイレに行かん!」

今はそーだけど、もっと歳とったら トイレ近くなるって  と心の中で思ったが、逆鱗に触れそうなので 作戦変更。 

 「ほら、お客さんが来たら和室に泊まるやろ? 和室からトイレに行くのに この廊下がパッと明るなったらええと思うけどなあ。 暗くてスイッチわからんで、玄関の土間にでも落ちたら大変やし・・・」

 「うーん そやなあ」

一体何人のお客さんがやってくるのか・・ 来たとしても年に一組か二組だと思うのだが 父はこれで納得。 古い人間には、お客様作戦というのも 結構使える。

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2006年6月 3日 (土)

バラバラになった玄関内灯

あまりの古さに処分することになった玄関外灯。 これはしょうがないとしても、玄関内灯は見た目 まだまだ使えそうだ。

 「配線工事の関係で、一旦はずさないといけないんですけど、いまはずしてよろしいでしょうか?」

と設計士のD水さんから確認があったので、その場ではずしてもらうことに。

 「さすがに汚れていますねぇ」

 下から見上げているとホコリがたまっているようには見えないが、取り外して見下ろしてみると 下からはみえない部分にホコリをかぶり、そして全体的にくすんでいる。

 「拭いたらキレイになるかも」

D水さんと私は、掃除しやすいように 部品を外そうとした。 その途端

 パキッ

木でできている部分が 裂けるように割れた。

 「あちゃ~ 無理みたい」

和風の玄関内灯は、電球がはいっている曇りガラスの部分を細い木で囲むようなデザイン。 曇りガラスの部分はまだまだ大丈夫でも、木の部分は おうちの玄関に吊り下げられてからの年月を その体にしっかりと刻み込んでいた。

他はなんとかならないかと 再度パーツをそーっとはずそうとしたが、こちらもアウト。

 「まあ これも相当古いし しょうがないんちゃう?」

 「そやなあ 玄関もキレイになるし、 新しいのにしよか」

もったいないオバケの父も 納得のいく選手交代となった。

  ******** お知らせ********

を、コメント欄にいれております。

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2006年5月31日 (水)

再利用できなかった玄関外灯

給湯機の再利用ができた一方で、再利用ができないものがあった。

 「玄関アプローチの照明の配線が古くて危ないため 新しい配線を引っ張ってくれたのですが、照明が古くさびていて取り外すと再利用できないそうです。」

と、設計士のD水さんから連絡が。

確かに、幾度となく改築を繰り返しているおうちとはいえ、今の玄関で状態、今の玄関の外灯・内灯 でしか私の記憶にない (=それ以前の状態の玄関の記憶がない) ということは 現状の玄関で軽く20年以上は経過している ということになる。

玄関ホール(おうちの中)はリフォームすることになっていたが、玄関の扉や玄関灯をいじる予定はなかった。

 「これは しょうがないんとちがう?」

 「そやなあ 漏電とかしても怖いし、この際 新しいのにしとこか」

ということで、後日カタログを見せてもらい、父と二人で玄関外灯を選んだ。 6500円で安心が買えるなら安い物だろう。 

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2006年5月24日 (水)

給湯機の再利用

リフォームは、できるだけお金を遣わないよう 再利用できるものは再利用する という方針ですすめた。 たとえば、キッチンの給湯機。

これまで風呂で使っていた給湯機は16号。 数年前 壁付けの浴室暖房乾燥機を付けたが、”風呂にお湯をはってから暖房で浴室内を暖める” という使い方をしていたので 16号でも特に問題はなかった。

しかし、いざ同居となった場合 風呂・洗面台を同時に使うとなると、16号では心許ない。

 「24号くらいは付けておかれた方がいいと思いますよ」

と勧められたこともあり、給湯機は24号に変えることにした。

ところで、「台所は南東」 と父の決断で おうちの北東に位置する風呂場から一番離れた対角線上の場所に台所を作ることになった。 台所がどこになろうが 父が納得していればいいこと。 しかし お湯のことを考えると そうもいかない。 

通常は1台の給湯機で 風呂・台所・洗面 をまかなうのだが、 給湯機が浴室の外に設置した1台だけだとすると、台所でお湯を使おうとした場合、おうちの北東隅から南東隅まで お湯は床の下の給水管をはるばる旅して来なければならず、お湯がでてくるまでにかなり時間がかかるし、お湯になるまでの水ももったいない。  

そこで 台所用の給湯機10号 を メインの給湯機とは別に(台所専用に)つけようと 当初計画していたところ

 「いま浴室についている給湯機が台所で再利用できるようなら、それを使いましょう。」 

と設計事務所・工務店から提案があり、また特に問題なく設置できて、42530円の節約。 ラッキー

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2006年5月22日 (月)

引き戸を上吊り戸に変更

和室と応接間の仕切となっている戸襖は、和室側から見ると襖・応接間側から見ると壁と同じ木の板 というデザインだ。 ただこの戸襖、おうちのは何故か怖ろしく重い。

引き手は普通の襖や障子と同じ程度のもの。 ここに指先をちょいとひっかけ、腕の動きだけで動かそうとしても、全くダメ。 足を肩幅に広げて腰を落とし、力を指先に集中させ 「フンッ!」と 気合いを入れないと 開け閉めできない代物だ。 

大人でさえこれである。 子どもは 綱引きでもしてるん? な体勢で、自分の体重を利用して やっと数㎝動かせるという 困った重さ。

これまでも何気なく 手先だけで開けようとして指先が滑り、指(爪)がひっかかったりして、痛い目にあっている。 手が痛くなるくらいならまだましだ。 もしも バランスを崩したら 転倒したら 頭を家具の角にぶつけたら などと想像すると怖い。

高齢者が使うのは引き戸がいい というが、引き戸でも こんなに重たい引き戸では役に立たないどころか、逆に危ない。 なので今回のリフォームでは、この問題点が改善されるよう期待していた。

 「戸車タイプより、上吊り戸(レールなし)の方が少ない力で開け閉めできますから」

と当初見積もっていた引き戸のタイプを途中で変更してくれた上に、

 「段差がなくなるように、玄関ホール横収納の引き戸も上吊り戸にします。 玄関ホールがワックスレスフローリング、収納が普通のフローリングというお話しでしたが、上吊り戸なのに床材が違うと見切りを入れないといけないため、金額の変更なしに収納もワックスレスフローリングにさせていただきます。」

という嬉しいサービス!?をしてくれた。 ラッキー。

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2006年5月19日 (金)

報告・連絡・相談

 「お客様、伝言がはいってますよ。」

時 まさに 夏休み。 私は1泊の家族旅行にでかけていた。 結構近場だが、携帯電話のアンテナが立たない山の中である。 家を空けるときはいつも緊急連絡先(宿の電話番号)を父に教えているのだが・・・

 「N本工務店のO島さま 携帯にお電話が欲しいそうです。」

父ではなく現場監督さんから? チェックインするなり 部屋の電話から連絡すると

 「ご旅行中に申し訳ありません。 ご確認しておきたいことが・・・」

 「いえいえ なにか問題でも?」

 「キッチンの吊り戸棚なんですけど、天井の高さを2320mmでみてたところ、最終的に2400mmとれるとわかったんです。 お父様にもご報告したんですが、80mm吊り戸棚の下のラインが上がりますがよろしいでしょうか?」

 「父がOKだったら 上がる分には構わないですよ」

私も父の背が高いので、キッチンカウンターの開口部が上に広くなるのは大歓迎だ。

 「お父様もそれでいい とおっしゃってますが、念のためお知らせしておこうと思いまして」

父はしっかりしていそうでも、歳には勝てず 聞いた話を忘れることがある。 度重なる打ち合わせでも何度か

 「この前説明してもらって、自分 それでいいってゆったやん」

 「ワシそんなこと ゆーたかなあ?」

ということがあったので、設計事務所さんも工務店さんも学習したのであろう。 必ず私にも話を通すというのが習慣となっていた。 いわゆる ”ほうれんそう”=報告・連絡・相談 というやつだ。

問題発生でなくてよかったよかった と夜TVを見ながら部屋で夕食を楽しんでいたら

 「今日、日本で一番暑かったのは 38.4℃を記録した・・・」

ひえ~ なんと我が市が報道されている!

 「いや~ 暑いのなんのって! あんまり暑いから、3時にアイス出したら喜んでくれてはったわ」  

エアコンのない作業現場 みなさん 本当にご苦労さまです。

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2006年5月17日 (水)

断熱いろいろ

父は強い。 なんたって施主さま、お金をだす人。 その父が 「床暖房はいらん」 と言うのだからしょうがない。 

「じゃあ私がその分出すわ」 なんていえるほど、私に金銭的な余裕もない。 しかし将来同居になった時の事を考えると 防寒対策だけはしっかりしておきたい。

 「壁を塗り直しますでしょ? その塗料自体に断熱効果があれば 便利ですよねえ?」

工務店のN上社長に質問した。

 「実は最近そういう商品がでたんです。 ただ ひとつはこの特殊塗料・もう一方はこれまでの塗料を 実際に塗った実験棟みたいなのがあって、データがとれればいいんですが その効果を確かめる方法が我々にはないので、なんとも・・・」

と後日パンフレットと見本を見せてくれたが、施工実績が少ないようなので パス。

最近よく見聞きする「外断熱」にしても、「外張り断熱」にしても おうちをすっぽり包み込むというので おうちの一部のリフォームには向いていない。 こういうことから 柱と外壁と内壁の間にできる空間に、断熱材をいれる フツーの ”充填断熱”をしてもらうことになった。

 「熱が逃げるのは、窓や扉からが多いんです。 ですから窓をなくすか 小さくすれば 断熱効果は上がりますよ。」

ごもっともだが、窓を小さくすれば 通風と明るさがダウンする。 うーん それもどうだろう・・。

 「じゃあ、台所仕事する時に畳半畳ほどのホットカーペットが置けるよう、コンセントをつけてもらえますか?」

キッチンとダイニングを行き来する場所にコードを伸ばさなくていいよう、ほとんどホットカーペット専用のコンセントをキッチン流し横の足元につけてもらうことにした。 今はこれが精一杯。 

リフォームして、隙間風がはいらなくなるだけでも、結構暖かいのだろう。 そう期待することにしよう。

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2006年5月15日 (月)

ぬくぬく床暖房

リフォームするおうちの1階部分は、和室・トイレ・洗面風呂を除いてフローリングにする。 バリアフリーリフォームの基本となる ”段差をなくす” といった面でも、フローリングはなかなかいい。

ただ、フローリングといえばオシャレに聞こえるが、板の間には変わりない。 夏は素足で歩けても、冬は冷たい。 しかしこのフローリングがじんわり暖かくなる『床暖房』があれば、寒い冬もへっちゃらだ。

私が住んでいるマンションができた当時、「床暖房」は出始めだった。 友人宅(マンション)で床下を循環させている温水が漏れて大騒ぎ! なんて事件が実際にあり まだ怖いな~なんて思ったものだ。 また、電気式は数十年経っても 漏電 の心配は全くないのか? 等々心配性の私はいまひとつ「床暖房」に心が動かなかった。

しかし時は流れ おそらく改良が加えられたのであろう。 そういう話は聞こえてこなくなり、また友人宅で真冬の床暖房の心地よさを経験してしまった私は、おうちのリフォームの話が出ると同時に 「やっぱ床暖房でしょ!」とひとり盛り上がった。

 「そんなもん いらんいらん ガスストーブで十分や」

父の反応はそっけない。 しまった!冷えて足がつり、しもやけができるなんて体質は私だけ。 この辛さはそうでない人には理解してもらいにくい。 

そこで私は第三者にも口説いてもらう作戦にでた。 住宅設備を見に行く車中で

 「床暖房ってどんなもんでしょうか?」

と工務店のN上社長にふってみた。

 「いや~ ウチ床暖房なんですけど、めっちゃいいですよ 極楽ですわ オススメします。」

それみろ。 プロだってオススメする床暖房!

 「ねえねえ、床暖房ってやっぱりいいんやって」

さあ 父はどうでるか

 「わしゃ いらんで~」

この後車中でしばし社長と私で床暖房談義を繰り広げたが、父は全く乗ってこなかい。

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2006年5月12日 (金)

断熱材のないおうち

 床板をはずすと、そこは地面。

 天井板をはずすと、見えるのは2階の床の裏。

そう、昭和ヒトケタ生まれのおうちに ” 断熱材 ” なんてもんは一切使われていない。

冬寒いのは当たり前。 そういう風に教育された。

 「ストーブをつけると、頭がぼーっとするし、あのニオイがどうもねぇ」 という 父・母・兄。 暖房器具はこたつonly。 しかし「冷え性&寒がり」の私には、それだけじゃあ寒すぎる家だった。

小学生の頃から、普通に宿題しているだけで・・・鉛筆を持つ右手は、~冷たい机に触れて~ 小指周辺がしもやけでパンパンに腫れ上がり、 「まあ 今時珍しいわねぇ」と皮膚科の医師に言われた踵のしもやけは、皮膚が破れて汁が出て、靴も履けない状態。 

 「なんであんただけ こんなになるのかしら?」

体質 としかいいようがない。

 「ストーブは危ないし、こたつやったら 寝るからアカン」

と、高校時代 私の部屋で暖をとれるのは、足温器のみであった。

窓と扉を閉め切っていてもカーテンが動くような風通しのよい部屋で、私は体に毛布を巻き付け、さらに肩から別の毛布をかぶり 足温器に足をつっこみ、受験勉強をした。

 「勉強には頭寒足熱が一番や」

教師である父からことあるごとに言われていたが、 受験当日 全体暖房のよ~く効いた会場で 足以外の暖房に全く慣れていない私が ぼーっとならないはずはなく・・・・・・ 

とまあ、折角リフォームするのだから、冬寒いのだけは なんとかしてほしいのだ。

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2006年5月10日 (水)

冬寒~い大阪

日本家屋はその長い歴史の中で 夏の高温多湿をどうすればしのげるか を考えて造られてきた。 家の中に風を通すことがヨシ とされている。 そして昭和ヒトケタ生まれのおうちも、見事に風通しのいい家である。

ヒートアイランド現象という言葉がまだなかった昔は、いまほど暑くはなく、窓を開け放し扇風機をまわせば それだけでなんとかなった。

しかし夏を快適に過ごせる仕様のおうちの、冬の寒さは半端ではない。

 「いや~ 大阪の冬って寒いね」

信じられないかもしれないが、OL時代の北海道出身の上司の言葉である。

 「ええっ!? 北海道って氷点下とかですよね?」

 「確かに外は寒いけど、家の中は暖房ガンガンたいてるから あまり寒さは感じないんだよね」

北海道出身者の同じような言葉を、大阪で生まれ育った私は 何度も聞いた。

 「こっちは断熱とか きっちりしてないっていうか」

そう、大阪の冬は根性で乗り切るもの!(または乗り切れるもの) なのかもしれない。

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2006年5月 9日 (火)

父には内緒のフローリングひそひそ話

ワックスレスフローリングに変更したのは、キッチン、リビング・ダイニング、パソコンルーム、玄関ホールである。 なので、普通のフローリングのままの所は、父の寝室、納戸、クローゼットとなる。

父の寝室・・・ 確かに父が寝るだけの部屋である。 が、万が一父が要介護状態になったときのことを考えると、寝室もワックスレスフローリングにした方がいいんじゃないか という思いが頭の中をよぎった。

というのも、トイレまで間に合わない とか ポータブルトイレをベッド横に置いてもうまくできない とかの場合は、ワックスのことを気にせず掃除=水拭きができる方がいい。 また、ベッドの上で体を拭いたりする時に、バケツのお湯が床にこぼれても さっと拭けるし、フローリング自体 特殊コーティングがしてあるので、傷みにくいだろう。 

父がそばに居ない時、設計士のD水さんに上記のことを こそっと質問してみた。

 「万が一 の時の話なんですけどね、一番汚れるのって寝室かと思うんですが、どうでしょうかねぇ?」

 「それ用のフローリングがありますので いまワックスレスフローリングにしてしまうより、万が一の時に それにされた方がいいですよ」

な~るほど! だからオススメしなかったのか。

そういう状況にならなければ 今のままでいいし、万が一なっちゃったら なっちゃった時に 考えることにしよう。

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2006年5月 8日 (月)

夢の!ワックス不要フローリング

フローリングのワックス掛けについてあれやこれやと悩んでいたら

 「今はワックス掛けがいらない ワックスレスフローリングもありますよ」

と設計士のD水さんから提案があった。

 「え? そんなん あるの??」

 「ただ、いま見積もりしているフローリングよりお値段が高くなってしまうので・・」

 「まあ どれくらいアップするのか、いっかい見積もりだしてみてや」

父はワックスレスフローリングに、ちょっぴり心が動いたようだ。 カタログをみせてもらうと、

  • ワックス不要で美しい輝き。
  • 汚れがサッと拭き取れます。
  • 一歩進んだ、シックハウス対策。
  • キャスター椅子でも傷つきにくい。
  • 電気カーペットや床暖房にも対応。
  • すり傷がつきにくい、ハイコート塗装。
  • 植林再生可能な針葉樹合板を採用。
  • 細菌の繁殖を抑える抗菌塗装仕上げ。

 <ご注意!ワックスをはじきますので、ワックス掛けはしないでください。>

と、、”ワックスを掛けないでいい”という以外にも、なかなかいい感じの文句が並んでいる。 

後日、アップ料金の見積もりがでた。

 「キッチンとリビング・ダイニング、パソコンルーム、玄関ホールが通ったり、汚れたり、使われる頻度が高くなると思われますので、ここをワックスレスフローリングにしますと 約22万の追加料金になります。」

半年に一回のワックス掛けの労力 や、外注した場合の料金 を考えると 安いのか?高いのか? 果たして父の判断は!?

 「ほんならそこだけ、ワックスいらんフローリングで頼むわ」

であった。

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2006年5月 5日 (金)

ワックス掛けは必要不可欠?

 ”ワックス掛けはフローリングの種類によって、1ヶ月毎・6ヶ月毎に必要です。”

某おそうじ会社のHPにはこのように書かれてある。

毎月ワックス掛けをするマメなご家庭がこの世にどのくらいいらっしゃるのかは知らないが、最低年に1回程度はワックス掛けしないとマズイのかなぁ? ・・と、こう思うこと自体、フローリングの家に住む資格がないのかもしれない なんて思ってしまった。

 「ほんなら、箪笥とか入れるまえに、ワックス掛けせなアカンのかなぁ」

と父が心配しだしたので、家財道具を倉庫から引き揚げる日程のこともあり 設計士のD水さんに聞いてみた。

 「ワックスはかけてから、お引き渡しいたしますので、ご心配なさらないでくださいね。」

まずは一安心。 でもこれから先のことを考えると 一度フローリングとワックス掛けのことを勉強しておいたほうが良いと思い ワックス掛けをどれくらいの頻度で行えばよいか等 後日、レクチャーしてもらうことに。

 「半年に1回はワックス掛けをして頂いた方が、フローリング自体が長持ちするようです。」

やはりそうなのか。 しかし父一人でできるだろうか。 リビング・ダイニング・キッチン・パソコンルーム・寝室・玄関ホール・・・フローリング部分は結構な広さである。 

ワックスを掛けるという作業の前に、動かせる家具(食卓や応接セットなど)を移動することからはじめなければならない。 プロにお願いすれば楽々だろうが、年金生活になった父がそれを頼むとは、とうてい思えない。 いや、経済的に余裕があったとしても、父の性格から、それを頼むなんてことは、考えられないのである。

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2006年5月 2日 (火)

フローリングのワックス

 「おまえんとこフローリングやろ、どれくらいの間隔でワックス塗りかえるとるんや?」

 「え、うち?」

工事が終わると、1階の和室と洗面所とトイレ以外の床は フローリングになる。 父は急にワックスがけのことが気になってきたらしい。 

 「フローリングやったら、ワックスかけなアカンのやろ?」

実は私、キチンと剥離剤で古いワックスを落とし、それから塗り直す という作業をしたことがない。 主人も 別にそこまでしなくてもええんちゃう?派だ。 特に私はある種のニオイで気分が悪くなることがある体質なので、できればしたくない。 

だからといって、全くなにもしていないわけでもない。

”フローリングの汚れ落とし&光沢だし” という商品を年に一回使い、拭き掃除をする。 ただ、これも商品によって気分が悪くなるものもあり、できるだけ自然にちかいものをチョイスするように心懸けている。

 「ごめん~ そんなワケで、ちゃんとしたワックスがけはしたことないねん」

 「そうかー おまえはそういうの弱いからなあ ほんなら一度、調べてみなアカンなあ」

こういう場合、調べるのは私の役目だ。 早速ネットでフローリングの手入れについて検索してみた。 

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2006年5月 1日 (月)

来るか!?台風

2005年7月25日、台風7号は日本の南海上をゆっくりと北上している。

その日、子どもと夏休みのイベントにでかけていた私は、おうちの台風対策をどのようにするのか心配で、帰りに実家に寄ることにした。

 「そろそろ進路が、東にずれてきよるやろ」

父はのんきに構えている。 そうなってくれると大変助かるのだが、相手は自然。 このまま北上を続けない保障はない。

 「シートをしっかり固定していますので、大丈夫ですよ」

現場監督のO島さんも、いつもよりは入念にチェックをしていたようだが、緊張感は漂っていない。

心配性な私は、大雨よりも強風を警戒している。 というのも、私が住んでいるマンションの近くの建設現場で、(台風ではないけれど)夜中に突風でシートが吹っ飛んで 大騒ぎになったことがあるからだ。 幸いけが人や他の建物への被害はなかったが、シートを繋いでいた支柱まで曲がっており、自然の威力をまざまざと見せつけられた。

自分ちに被害がでるのは「工事中 壁がない時に台風が来て、運が悪かった」 とあきらめもつくが、ご近所を巻き添えにするのはできるだけ避けたい。

台風情報ばかりが気になる。

 <近畿から東海地方にかけて、26日の朝に暴風雨の恐れ>

って 大丈夫かいっ!?

しかし翌朝、台風7号は 父の予想通り進路を東寄りに変え、近畿から遠ざかっていった。

 「わし 普段の行いがええからなあ~」

はいはい。 まあとにかく ほっとした。

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2006年4月28日 (金)

夏の厄介者

梅雨のまっただ中にはじまったリフォーム工事だったが、季節は移り、子どもが嬉しい夏休みに入っていた。

夏の工事の厄介者といえば、「暑さ」、 そしてなんといっても 「台風」だ。

大阪という所は海に面しているとはいえ、台風が勢力を保ったまま上陸する ということがほとんどない。 

 「ここは 大雪も降らへんし、台風も沖縄みたいなスゴイのがくることもないし、住みやすい所やで」

と、父はよく言う。

しかし、である。 台風が来ればそれなりの風は吹くし雨も降る。 どこぞの看板が ガシャガシャガシャーン! と音を立てて飛ばされたり、ゴミ箱が転がることは多々あるのだ。

おうちがマトモな状態なら、窓を閉めきって台風がじっと過ぎ去るのを待てばよいが、壁が抜いてある状態では、どの程度まで耐えられるのかはっきりいってわからない。

「7月8月はワシ運気がいいねん」といって父は工事日程を決めたのだが、台風だけはどうしようもない。 「来んとってや~」 と毎日仏壇に向かってお祈りする他ないのである。

 「あれ ちょっとヤバない?」

台風7号がフィリピンの東海上で発生した。 

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2006年4月27日 (木)

思いこみと説明不足

見積書が上がってきた時点で、字面からも意味がわからない単語については 設計事務所のD水さんに 「これは 何ですか?」 と質問して教えてもらっていたのだが、問題になっている 『残土再利用埋め戻し』 については、文字通りなんだろう と父も私も思い込んでしまった。 つまり

  • 床下をキレイにしておくのは当たり前と思っていた。 (残土を入れるという発想がまったくなかった) =なにも言わなくてもそうしてくれるものだと思いこんでいた。
  • 『残土再利用埋め戻し』の意味を 文字通り と受け取り、設計事務所に説明を求めなかった。
  • 『残土再利用埋め戻し』の仕様の項に 「残土床下整地」と記載されているのに 特になにも思わなかった。

そして工務店側は

  • 打ち合わせの際に 「できるだけ経済的に負担がかからない方法で」に合意してもらっているので、そのように(残土を床下に入れるように)手配した。
  • 質問がなかったので、『残土再利用埋め戻し』「残土床下整地」の意味がわかっていると思っていた。

とまあ、双方の ”思いこみ” と ”説明不足” が今回の事態を招いてしまったということだ。

床板を張る前とはいえ、すでに大引や根太の入れ替え・設置は終了している。 そこから残土を運び出すには完全手作業となり、費用がかかる。 これについては十分に話し合い、折半にすることになった。

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2006年4月26日 (水)

建築用語ってややこしい

そろばん教室は、もともとあった建物を庭の一部つぶしてスペースを広げている。 その際、住居部分ではないからか 結構簡素!?な工事で済ませたらしく、長い年月を経て、その簡素なあたりから 水の侵入を許してしまったことが 床を解体してはじめてわかった。

なのでそのあたりは基礎からやりなおしとなった。

  • 掘削・地業 ・・・地盤を掘って・整えて
  • 配筋・型枠 ・・・鉄筋配置して・コンクリ入れる型つくって
  • コン打ち   ・・・コンクリ流し込んで  
  • 脱型・埋め戻し ・・・型とって・掘削ででた土を埋め直す

つまりいま問題になっている「残土再利用埋め戻し」というのは、掘削で出た土を、コンクリが固まったあとに 型枠をとってできた隙間などに埋め戻す ということ。

父と私は「残土再利用埋め戻し」をその文字の意味だけで解釈していたのだが、実際には 掘ったところにコンクリを流し込むわけだから、全部の土が全部元のところには収まりきれない。 その収まりきれなかった土の処分方法について

 「できるだけ経済的に負担がかからないよう一番安い方法で」

と工務店が配慮した結果が ”和室の床下に放り込む” ということだったのだ。 

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2006年4月25日 (火)

「残土再利用埋め戻し」

 和室の床下になにやら土が放り込まれており、それは後でキレイにしてくれるものだろうと思っていたのだが、

 「いえ、そこはそのままです。 見積書にちゃんと書いてあるはずなんですが・・」

と現場監督さんはおっしゃる。 

 「ええっ! どのことですか?」

私はあわてて2階にあった見積書をとってきた。

 「この 『残土再利用埋め戻し』 っていうのが これなんです。」

それは 基礎工事のパートに書かれてあった。

 「そやかて、いらん土を床下に放り込んでそのままにしときます なんてことは 聞いとらへんぞ!」

父が怒るのも無理はない。 打ち合わせで私も聞いていないのだから。

 「申し訳ないのですが、営業の者がどういう説明をさせて頂いたのかボクにはわかりませんので、早速確認いたしまして 連絡するようにいたします。」

仕方がない。 現場監督さんは工事内容が指示通りに運ぶようにするのがお仕事だ。 この件については日を改めて話し合うことになった。

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2006年4月24日 (月)

解決 & トラブル発生!

1階の工事中、2階に住むということは 否応なくいろんな物事が目に入って来る。

日中は安全のため滅多に現場を覗かない父が、早朝歩きに出かける時 ついつい目にはいってしまって気になってしょうがない 「ちゃんとくっついてない柱」 と 「ひっかけてあるだけの配水管」。

この謎を解明するため実家に行った私は、 職人さんが帰った後の戸締まりや保安確認の真っ最中の現場監督さんを捕まえて、父の前で質問した。

 「O島さん、すみません なんかね こことあそこ 父が気になるようなんですよ」

 「あ~あれは仮止めと考えて下さい。 最終的にはキッチリしますんで 大丈夫ですよ」

 「いや~ そーでしたか。 いやね 気になって娘にちょっと聞いてくれやって頼んだんですわ」

なんだ やはり、父の早合点か。

 「ほんなら あの和室の床下の土とかも、片づけてくれはるんやろねえ」

父はこれも気になっていたらしい。

 「いえ あそこはそのままです」

 「え? 床下はきれいにしとかなアカンやないか!」

 「と申されましても、たしか見積もりにちゃんと書いてあるはずなんですが」

床下はきれいにする。 これは”常識”だと思っていたのだが・・・・父と私は顔を見合わせた。

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2006年4月23日 (日)

気になる父

子どもが夏休みに入ると、学校のプールやら、夏期講習やらなんやかんやで、ちょこちょこ出たり入ったりするので家を空けづらくなり、また終日おでかけのお伴などもあり、気にはなっていたが 実家の様子を覗きに行くことができないでいた。 

そんなある日、父から電話がかかってきた。

 「なんか柱がちゃんとくっついとらへんのや!」

 「はぁ?」

 「それに台所の配水管も えらい簡単にひっかけてあるだけで、あんなんやったらすぐにはずれてしまうぞ!!」

完璧に ” お怒りモード ” にはいっている。

 「私に言われてもわかれへんわ・・ 現場監督のO島さんに聞いてみたら?」

 「そんなもんワシ よ~いわんわ お前が聞いてくれや」

何故私が聞かなくてはならないのかいまひとつ腑に落ちなかったが、父が気にする箇所を確認しといた方が良いと思い、子どもを連れて早速実家に向かうことにした。

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2006年4月20日 (木)

IHで鶏の唐揚げ・焼き魚・チャーハン

一口にIHクッキングヒーターといっても、いろんなメーカーからいろんな機種がでている。

個別でやってくれるIHクッキングヒーター料理教室の最大のポイントは、自分ちで使う予定の機種を実際に試すことができるところだ。

(もちろん、どのメーカーどの機種にしようか迷っている場合も、実物を見ながら比較ができるので便利である。)

さて、この日の調理実習のメニューは3品。

  • 鶏の唐揚げ
  • 塩サバの焼いたの
  • チャーハン

まずは鶏の唐揚げ。 最初に温度設定をすれば、油の温度をずっと一定に保ってくれるというところが大きな魅力だ。 父がおうちで揚げ物をすることはほとんどないが

 「こんなに簡単やったら 一回やってみようかな」

と言わせるほど、操作は簡単。 

また、揚げ物より頻度の高い焼き物も、グリルが両面焼きのため途中でひっくり返す手間がなく○。 

強い火力が必要なチャーハンも、とてもおいしくできあがった。

私がIHクッキングヒーターが高齢者にいいなあと思ったのは、天板自身がフラットなので 揚げ物の際でもトレイを鍋の近くに置きやすいということと、天板に台ふきなど可燃物を置いていても ちょっとやそっとじゃ火は移らない という点だ。

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2006年4月18日 (火)

IHクッキングヒーター料理教室

壁紙・床材ショールームへ行った帰り、近くに関西電力のPR施設があるので立ち寄ることにした。 

いろんなメーカーのIHクッキングヒーターが展示してあり、実際にIHクッキングヒーターを使用した料理教室が開かれていることは、システムキッチンを購入したT社に置いてあったチラシをみて知っていたのだが、工事前のバタバタの中で父と私の日程があわず申し込めないでいた。 

また、それには 「子供同伴不可」 という条件がついており、もうすぐ夏休みにはいる子供をどこかに預けてまで行くこともないかなあ とかなり消極的になっていた。

こんなことを係の人に話したところ

 「料理教室より簡単なメニューになりますが、クッキングルームが空いている日時なら 個別に対応することも可能です。」

使うのは父である。 凝った料理よりも父レベルの簡単な料理の方が、こちらにとってもありがたい。 また、小学生高学年くらいなら一緒に料理の体験をしてもらっても構わないということで、その場で申し込むことに。

IHクッキングヒーターを実際に使っている人間がまわりに全くいない状況で、

 「はい 工事終わりました。 じゃ 頑張って使って下さい。」

と言われても その場に立ちつくすのが目に見えている。 練習をしておかないと、早速その日の夕食にも困ってしまうだろう。

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2006年4月17日 (月)

外壁追加補修

壁紙ショールームを見に行った翌日は、おうちの外壁チェックがあった。 現場監督のO島さんの後について、おうちの西側を見る。

 「ここなんですけど はがれてますでしょ」

30cmほど塗膜がめくれ 下地モルタルが浮き クラックがはいっている。

 「これをこのまま放っておくと、近いうち広範囲に広がると思います。」

 「この前全部塗り直したんは、地震の前やから もう10年以上はたっとるわ。 地震で傷んだところは一応やってもろたんやけどなあ」

手を加える予定のなかった壁で 問題がある所が他にも数カ所あった。 

 「ただ、もともとの見積もりには入っておりませんので、追加料金がかかってしまうのですが どうしましょう」

 「どれくらいになるか、見積もりしてくれんか」

場所は

  • 1階部分 南面3カ所・西面1カ所
  • 2階部分 南面1カ所・西面1カ所  

中でも、もと教室部分1階南面は窓枠から斜めに数本クラックが走っており、傷みが激しいため、補修するとなると壁全面のモルタルを撤去した上で 下地の補強をし、 ラスカット貼りの上 新規モルタル塗り となる。

この他の1階部分は、足元=低い位置が傷んでいるので、ベルト状の補修となるが、2階部分に関しては小面積の補修で済みそうだ。

 「折角足場組むんやし、こういう機会に、きっちりしとくわ」

父は追加補修をお願いすることにした。  

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2006年4月16日 (日)

畳・襖・玄関土間タイルはカタログで

壁紙と床材を選んだ後、玄関土間のタイルをみせてもらった。 しかし父も私も設計事務所のD水さんも しっくりいくものがなく、他のメーカーの商品をチェックすることにした。 もともとこのショールームに来たのも おうちから気軽に行ける距離ということと

 「ここは結構サンプルが揃ってるんです。 実物をご覧になってお決めいただくのが一番ですよ。」

というだけで、このメーカーのじゃなきゃダメ!という理由もない。

また、和室の壁紙はここで決めたが 畳と襖は取り扱いがないので こちらも後日ということに。

そこで、日を改めて おうちでカタログショッピングと相成った。

玄関土間のタイルはサンプルをいくつか持ってきてくれたのですんなりと決まったのだが、畳と襖はカタログのみだ。 いままで8畳あった和室(仏間)は、脱衣室を広げるがめに6畳に縮小されるので、色柄がはっきりしたものを選ぶと圧迫感を感じることになるだろう。

それを加味しつつ選んでいたが、特に畳の方は印刷が小さく、実物大をイメージしながらの作業に父はお疲れの様子。

 「フツーの”黒”で ええんちゃうんか 前もそうやったし」

 「え~! コントラストがはっきりしすぎて うっとおしいで」

と 親子で意見が対立。 父はこれまで使ったことのない色・デザインにするのに抵抗をおぼえたらしい。 かといって、父の意見を鵜呑みにするのは私の感性が許さない。 そこで私はD水さんを親子バトルに巻き込み、同意を求める少々ズルイ作戦に出た。 

そんなこんなで畳縁と襖のデザインも、無事決定した。

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2006年4月13日 (木)

壁紙・床材ショールーム

朝、Z町設計事務所のD水さんと梅田で待ち合わせをして、某メーカーのショールームへと向かった。 あらかじめカタログで目星をつけておいたものの実物を、順番に見て回る。

壁紙は1m×1m以上はある大きなパネルにいれられ、シリーズ毎に立ててずらーっと並んでいる。 パタンパタンと音を立てながらお目当ての壁紙を探し出していくのだが、

 「見る面積が大きくなると この柄 ちょっとうるさく感じるねえ」

そう、カタログで もうこの柄にぞっこん! と思っていたものが、面積の広い実物をみてみると あれ~?これはちょっと・・ と感じたりする。

 「床の色と あうかなぁ」

柄の入っている壁紙にするのはトイレと洗面・脱衣室だ。 二部屋だし、早く決まるかと思いきや、床のクッションフロアとの色と柄とのバランスがなかなかしっくりこない。

あーでもない こーでもない とショールームをいったりきたり。 

 「実際には 床と壁の境目には”幅木”が入りますので こんな感じになります」

D水さんが持参したフローリングの見本を幅木にみたてて やっと決定。 二部屋決めるだけにかなり時間を費やしてしまった。

ちょっと座りましょう とコーヒータイムをとったあと、リビングダイニング・キッチン・書斎・寝室・クローゼットの中など、床がフローリングの部屋の壁と天井のクロスを決めていく。 

 「細かい凹凸が横にはいっているものは、ほこりがくっつきやすいから」

と、うちのマンションの壁紙を教訓に、ほこりがつきにくそうな白いクロスを選んだ。

ショールームには朝一番ではいったが、すべて決まったのは お昼過ぎ。 連れて行ってもらって決めるだけでも 結構パワーがいる作業だ。

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2006年4月12日 (水)

壁紙選び

 「あのさあ あそこの柄って 誰が決めたん?」

 「ワシはよーわからんから、オマカセにしたんや」

父はおうちが大好きだ。 母が他界し、そして私が結婚して家を出た後にも、父はおうちに手を入れている。  

ある時「脱衣室」を工事したというので見に行くと、そこの壁紙が なんとも むむむ なデザインだった。

色自体はベージュ系でまとめられてはいるものの、大昔テレビでやってた「ウルトラQ」のオープニングみたいな ”洗面器に張った水に墨汁を垂らして棒でそーっとかき混ぜたような” 模様で、この床(クッションフロア)にはあわんやろ なものだった。 ”ベージュ系・落ち着いた感じ”でオーダーしたということだから、考えてはくれたのだろうが、まあセンスの問題 ということになろうか。

なので、今回のリフォームでは業者まかせにせず、壁紙も自分の目で見て選ぶことにした。

設計士のD水さんが壁紙の ぶっとくて重たいカタログ! を借してくれたので、 「だいたい こんな感じのかな」と当たりを付け、それから実物をみせてもらうため ショールームへ連れて行ってもらった。

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2006年4月10日 (月)

筋交いで押し入れ変更

北にある玄関ホールから南に向かって階段が伸びている。

そしてこの階段の下は、収納スペースとして使っている。 これまでは

  • 階段の西側 応接間
  • 階段の東側 そろばん教室

となっていたので、応接間側の引き違いの引戸を使って出し入れしていた。 (そろばん教室側は机を壁くっつけて置いていた。) 

リフォーム後は

  • 階段の西側 書斎兼パソコンルーム
  • 階段の東側 父の寝室

寝室から他の部屋(リビングやトイレ)への出入り考えると、この階段の東側の壁の前にはなにも置けない。 なにも置かないのだから、そちら側に引戸をつけて押し入れの物を出し入れするには好都合である。 反対側の書斎兼パソコンルーム側には机やパソコンラックを壁につけて置きたい、

以上のことから出し入れするのは寝室側=東側からの方が便利になる。 ということで、間取り作成時は、階段下の収納の扉(引戸)は寝室側から つまり、工事前と反対側に計画した。

ところがいざ壁を取り外してみると、寝室側=東側の壁面には、”筋交い”が通っていたのだ。 

使い勝手を考えて計画した引戸位置だが、”筋交い”には負ける。 新築じゃないのだから、いろいろと制約があってあたりまえ。 机などをどう配置するかは、家財道具が戻ってくるまでに考えればいいことだし、まあ なんとかなるだろう。

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2006年4月 8日 (土)

立派な棟木

天井・壁・床をはがずと、水を吸った床束微妙に斜めの踊り場宙ぶらりんの柱 となんだかスゴイものがぞくぞくと出てきた。 しかし悪いこと!?だけでなく、立派なものも見ることもできた。 それは棟木。 そろばん教室の上に、立派な棟木が一本ドーンと通っているのである。

父が常々自慢していた

 「この家は、大工の棟梁が隠居家に建てたもんやから、材料はええの使っとるんやで」

の証拠ともいえる棟木である。

おうちは2階建てとして建てられた。 2階は2部屋あったが、応接間と和室の上にあたり、そろばん教室の上ではなかった。 つまりそろばん教室の上すぐは瓦屋根、その部分は平屋だったのだ。 その後そろばん教室の上にも2階部分を増築。

 「いや~ やっぱり 立派なもん 使ってるわ」

と、父が満足気につぶやいた次の瞬間 

 「これ、2階の加重かかってませんから、とってしまいますね」

確かにここの2階部分は独立柱で増築してくれていたので、屋根を支えていない現状だと不必要なもの。 というより、逆に取っちゃった方が 柱自体の重みが下にかからなくてベター。

というのはわかるのだが、リフォームとともに おうちの歴史の証人が消えてゆくのを父がどう思ったか、ちょっぴり気になる。

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2006年4月 6日 (木)

宙ぶらりんの柱

和室と応接間の間に、妙な柱が出現した。

 「これ、宙ぶらりんなんですわ」

なんと不思議なことだろう。 柱というのに、上の加重を支えていないどころか、ぶら下がっているのである。

 「え? コレ 柱 ですよね!?」

応接間は昔、和室だった。 もともと柱が見える真壁だったところを、応接間=洋室にするためその上から化粧板を貼って、柱が見えない大壁風にしていたのだ。 だから応接間側からは柱自体は見えず 宙ぶらりんというのがわからなかったのである。

 「おそらくここを改築なさったときに、こうなったんでしょうなあ」

和室側の壁は真壁なので、この柱を撤去すると見た目がおかしくなる。 つまり”柱として見せるため”に残した ということらしい。

 「工夫しはったんでしょうねえ」

まあとにかく、壁をはずすと、いろんなものがみえてくる。

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微妙に斜めの踊り場

 「目の錯覚ですかねぇ」

 「いや~ 確かにちょっと東の方が下がってますよ」

 「ということは、水平でないってことでしょうか?」

 「ちょっと確認してきましょう」

もとそろばん教室の天井の一部に「階段の踊り場」がある。 天井の板をとりはらったので、その踊り場を下から(裏から)眺められる。 おうちの履歴第4期に大改造&増築した部分だ。 そこがなんだか”微妙に斜め”になっているのだ。

 「いまみてきましたけど、踊り場自体は水平ですねぇ」

斜めになっていれば、普段使っている父か私が気が付くはず。

 「なんでかなあ~」

う~ん と首をかしげる関係者一同。

 「とにかく 気をつけてみときますわ」

構造や強度に問題がなく、見た目もおかしくないようにしてくれるなら、生活していく上で特に支障はない。 もともと微妙にゆがんでいたおうちだもの、これを作ってくれた大工さんもたいそう苦労したのだろう。

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2006年4月 3日 (月)

水を吸った床束

水が浸みだしていた元そろばん教室の床下。 その部分の床束には 「ここまで水分を吸い上げました」という跡がくっきりとついている。 ひどいものは、大引との接続部分まで達している。

床下浸水にあったことはない。 おうちが建っている場所自体が”低い土地”ではないからだ。 だから水の跡は水平ではない。 いかにも「自然に浸みました・吸い上げました」という跡なのだ。 

 「うちは床下が高いから、乾燥しとるんやで」

と、ことある事に父は自慢していた。

そういえば昔、子供部屋に収納しきれなくなったレコードを「ここは乾いとるから大丈夫」と父にいわれて、この問題の床下のもう少し北側に保管したことがあった。 (別の場所の元台所の床下収納は問題なく使えていたのでなんの疑問も持たずにいたが) レコードは数年後、見事にふにゃふにゃになっていた。

 「乾燥してるってゆっても、こっちはアカンやん」

と当時思ったのだが、実は乾燥してはいなかったのだ。 ちょうど水の浸み出ている部分が見えなかった そして 気がつかなかった だけなのだ。

工事をせずにあと数年放っておいたら、床下はもっとボロボロに傷んでいたことだろう。

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2006年4月 2日 (日)

基礎・柱を目で見ての耐震方針決定

工事がはじまって5日目の夕方、壁や床板を取り除き骨組みだけになった1階部分を実際に見ながら、今後の耐震工事をどうするか 最終的な打ち合わせがはじまった。

工務店・設計事務所の面々と、耐震診断専門のM戸設計士がやってきた。 もちろん父と私も参加した。

床板をはがしてみて一番に気になったところは、もとそろばん教室の床下である。 

そろばん教室の床下の高さは、高いところで1メートルほどあるが、後にもと庭に増築した部分はその半分程度の高さと 段ができている。 その段になったところあたりから、水が浸みだしているのだ。

 「床下送風機もつけてるのに なんでこんなところが濡れとるねん?」

父は首をかしげていた。

教室用の水冷式クーリングタワーの水だろうか。 といっても、建物がちゃんとしていれば浸みるなんてことはないはず。

 「この外壁の下の部分なんですが、割と簡単な構造になっていますねぇ かなり傷みがきてますし」

とりあえず教室が広くなればいいや という間に合わせ的は工事だったのか、お金の問題での苦肉の策だったのか、 いまとなってはもうわからないが、とにかく住居部分に比べてちゃちな造りになっているらしい。

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2006年3月31日 (金)

はじまると結構ヒマかも

解体作業が始まった翌々日、私はおうちを覗きにいった。

1階の玄関ホールに階段の上がり口がある。 そこにビニールシートをのれん状にして取り付けてあった。

 「ああ あれなあ、ホコリがはいらんように、うまいことしてくれはったんや」

工事中も2階で生活している父を気遣って、つけてくれたそうだ。

工事開始直前は目も回るほどの忙しさだった父は、結構ヒマそうにしている。

 「今日はトイレの掃除をしとってん」

仮住まいの2階部分は、父が寝室で寝るのと 洗濯物を干す以外は、ほとんど使われていなかった。 工事前は忙しくて気にならなかった汚れが、気持ちに余裕がでてきて目につくようになったらしい。

 「ヒマやったら、電気カバーも掃除したら?」

 「おう、ほんならおまえ 手伝ってくれや」

しまった ”墓穴を掘る”とはこのことだ。

下でドンガラやってるその上で、ミニキッチンとトイレ前と、トイレの電気カバー掃除をはじめる親子であった。

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2006年3月29日 (水)

工事初日は雨

2005年7月4日月曜日 梅雨真っ最中の雨の中、リフォーム工事が始まった。

前日、車を移動したその駐車場スペースの壁=もとそろばん教室の北の壁に、まず穴があいた。

 「いやあ ものすごい音と振動やったわ」

一日中2階にいた父の感想である。

 「昼間工事している間だけでも、うちに避難したらええやん」

 「いやいや やっぱり 家におらんとな」

現場監督のO島さんからは、「ご自宅とはいえ、本当に危険ですので 工事している所に勝手に入らないでください。 ご覧になりたい場合は、必ずボクにゆってください。」と 重々注意されていたので覗きには行かなかったようだが、できるだけ近くにいて なにが起こっているのか 父は体感したいらしい。

 「砂ぼこりがすごくてなあ 2階にもはいってきたわ」

下のホコリが舞い上がったのか、振動で2階の壁・天井からでたホコリなのか その両方なのか とにかく床が白くなったそうだ。

 「初日が雨で、さい先がどうかと思ったけど、逆に近所にホコリが舞わんでよかったわ」

ものは考えようである。

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2006年3月27日 (月)

58年ぶり 何もない1階

お昼にはもう、家財道具はトラック2台に収まっていた。

 「工事は8月末までということですが、荷物を倉庫から持ってこれる日が決まりましたら、ご連絡下さい。」

8月31日までに倉庫を解約しないと、また次の10日間分の保管料がかかるのだ。 しかし工事の日程はあくまで予定。 何が起こるかわからない。

 「8月末は結構転勤が多いのですが、土日をはずしてくだされば、また同じメンバーで伺えます。」

1階に預けている荷物を搬入するだけでなく、2階に持って上がってもらった仏壇などをおろしてもらう必要があり、できれば勝手知ったる同じメンバーに来てもらえる方が安心だ。

A引っ越しセンターのトラックを見送り、とりあえず2階のミニキッチンで昼食。 そう、腹が減っては戦ができぬ。

午後は、掃除できない場所にひっそりと積もっていたホコリと格闘。 結構おうちには手を入れている(=改築・改装している)ので、そのたびに家具を移動&掃除しており、”58年分のホコリ” というわけではないが、フェルト状の立派なのがあちこちに横たわっていた。

58年ぶりに何もない1階。  ガラン としている。 

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2006年3月26日 (日)

いよいよ家財道具だし

倉庫に家財道具を預けるのが迫ったある日の会話

 「冷蔵庫の中 きれいに拭き掃除しとかな アカンよ」

 「わかった」

子機を握りしめた私は、布団の中にいた。 実はこのとき、寝込んでいたのだ。 大事な時に頼りにならない親不孝ものである。 それでもなんとか荷出し当日は手伝いに行けるまで回復した。

荷出し当日、A引っ越しセンターは8時30分に来る予定になっている。 8時頃おうちに行き、気になっていた冷蔵庫を開けた。 一応「拭きました」という努力のあとはうかがえるものの、このまま2ヶ月もほったらかしにしたら・・・ヤバイ! という状況。 簡単な棚くらいなら板を買ってきて自分で作ってしまうDIYな父も、冷蔵庫の掃除となると勝手が違うらしい。

あわてて拭き掃除開始。 時間がな~い! とあせっているうちに、大型トラックのエンジン音が。 あの国民的キャラクターが、台所の窓いっぱいにうつっている。 キャー!

とりあえず挨拶とスタッフ顔合わせと作業手順の確認等を済ませる。 冷蔵庫を積み込むのは最後の方だと聞いて 掃除続行。 なんとか間に合った。 ふぅ~

引っ越し屋さんが作業を進めていく中で、いろんな確認が何度もはいる。 そのたびにどこに行ったかわからなくなった父を、携帯電話で呼び出した。 このおうちに住み始めて約58年、はじめての”お引っ越し体験”に身の置き場がないらしい父は、あっちをウロウロ~こっちをウロウロ~ 

 「こういう時は、どーんと構えててや」

 「お おう」

とか言いつつも、一体何の用事があるのか、外に出てトラックの周りをウロウロしたりする父であった。

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2006年3月23日 (木)

工事中の防犯対策(寝室編)

2階へ上がる唯一の手段「階段」にトラップ!?を二つ仕掛けたが、相手もプロ それを突破された時のことを考え、寝室にも防犯対策を施した。

1:施錠

作業時間中(昼間)でも、買い物などで父が2階を留守状態にすることがあるだろう。  昼間階段の防犯ライトとセンサーアラームはOFFにしているので、工事の騒音にまみれて誰かがこっそり2階に上がってこないとも限らない。 最低限のキャッシュを置く2階奥の寝室と、その手前の廊下の扉に 自転車のチェーン錠のような鍵をとりつけられるようにした。

2:音の威嚇

プラス 寝室手前の廊下の扉には、扉に振動を与えると警報音が鳴る「ピッキングアラーム」をくっつけた。 父が寝室で寝ている時に、だれかが扉の錠を外から開けようとすると、そのガチャガチャ振動を探知して、扉の反対側で大音響が響き渡る。 15分は鳴り続けるので、侵入をあきらめて退散してくれるだろう。

つまり2階部分は、日中父が留守にするときには施錠、夜寝るときは施錠+ピッキングアラームをセット という体勢にする。 

防犯グッズは近くのホームセンターやスーパーで簡単に入手できる。 しかしチェーン錠をひっかけるフックの取り付けには手を焼いた。 壁がベニヤ1枚の所ではフックがすぐに抜けてしまうからだ。  固い柱にドライバー(手動)でねじ穴つくるのに、親子二人がかりでやっと という感じ。 ふぅ~っ

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2006年3月22日 (水)

工事中の防犯対策(階段編)

1階の工事中、父は2階で寝泊まりする 玄関の扉はそのまま残すのだが、1階部分の外壁を半分以上を解体するため、約1ヶ月間1階はシートで覆っているだけの状態となる。

作業中はシートをあげて材料・荷物の搬入出を行うので、昼間見れば「ああ、あの家いま壁ないんだ。」とバレバレである。 その筋のプロに目を付けられたら 狙われるのは間違いない。 忍び込まれたところで金目の物はないが、父と鉢合わせになるのが怖い。

2階の窓を除く、1階から2階への進入路は 階段のみ。 まずここで食い止めなければならない。 侵入を完全に阻止するのは難しいが、威嚇くらいならできそうだ。 とりあえずリフォーム工事の間だけ必要なので、設置も取り外しも簡単なものを選んだ。 

1:光の威嚇

 玄関先や、駐車場、そして庭などで使われる「センサーライト」を、そろばん教室で使っていた重たい椅子にくくりつけ、階段の踊り場に設置。 昼間光ってもあまり意味がないので、ある程度暗くなったらセンサーが働くようにセット。 踊り場にコンセントがあり、電源はそこから取る。 暗闇で突然光ったら、目くらましぐらいにはなる明るさだ。

2:音の威嚇

 赤外線センサーにひっかかると、かなり大きな音で警告音が鳴るもの。 ホットケーキを少し分厚くしたような形状で、こちらは階段の中程に設置。 電池式。 父が2階の寝室にいる時に、これが階段で作動したら どの程度聞こえるか実験してみたが、なんとか聞こえる程度だった。 熟睡していたらこれだけでは起きないかも。

 「音がしても、見に行ったらアカンで! すぐに110番しいや!!」

 「固定電話がつながらへんかったら、電話線切られたと思いや。 携帯は使えるから、そっちで110番するんやで」

もう、気分は ”火曜サスペンス劇場” である。

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2006年3月20日 (月)

持ってて良かった携帯電話

7月いっぱい固定電話は使えない とのことなので 父との連絡は 携帯電話に頼ることになる。

前から一応、携帯電話を持たせているのだが、

 「家にかけてもでないし、携帯にもでない。 もしかして 倒れてるんじゃ!?」

ということが多々あった。 自転車を飛ばして実家の様子を見に行くと、車がない。 そう、父は出かける時に 携帯電話を身につけるのを よく忘れる。

 「もお 心配したやんか 携帯電話 持ってってよ!」

 「すまん すまん そういう習慣が ないもんでなあ」

年寄りに新しい習慣をつける ということは、やはり難しい。

しかし、固定電話(=FAX・留守番電話)も使えない状況がすぐそこに迫っている。 私はどうすれば、父が常に携帯電話を身につけるかを考えた。 100円ショップで携帯ホルダーやチェーンを物色。 数点買い求め、父にどれがいいか選んでもらった。

固定電話の回線をそのままにして使わない ということは、 おそらく外からかけても呼び出し音が延々鳴るだけなのだろう。 携帯電話の番号は基本的に身内しか知らない。 だから父の知人や友人の方が、”電話をかけても出ない” ”PCメール送っても返事がこない” となると もしかしたらもしかして?・・・ そういうことが起こっても、ちっとも不思議じゃないお年頃だから、周りを不安を撒き散らさないよう

 「電話とパソコン、工事でしばらく使えません って 連絡しとかな」

 「そうやなぁ いきなり連絡とれんようになったら ビックリするわなぁ」

そうそう、とりあえず生存通知だけはしておかないと。

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2006年3月19日 (日)

なにがなんやら ホームテレホン

おうちにはホームテレホンがついている。 インターホンと電話が合体しているやつだ。 1階に2台、2階に2台 合計4台も電話がある。

1階は住居部分に親機があり、そろばん教室に授業中でもとれるよう子機が1台。 2階はもと子供部屋で現在父の寝室に子機が1台、親戚などお客さんが泊まる和室の横のミニキッチンに1台と子機が2台ある。

昔は内線で1階の母から「ごはんですよ~」と2階にいる私にコールがかかったりと、結構重宝したものだ。

N本工務店の見積もり書には「カラーモニター付きインターホン」が計上されていたのだが、誰かがピンポンしても、ダイニングにあるモニター親機1台鳴るだけじゃ、耳の遠い父には近くにいない限り聞こえない。 誰が来たのか目で確認できるのは大変結構なことだが、我が家のニーズにはあわないためパス。 そのままホームテレホンを使う ということに決めた。 

工事前に電気屋さんが配線を調べに来た時、NTTに工事中電話はどうしたらよいか問い合わせたのだが、係の人の言っていることが、なにがなんやらさっぱりわからない。 

父が電話にでて、私がでて、さらには電気屋さんにもでてもらったのだが、ホームテレホン自体がNTTの人が直接工事に来るようなややこしい仕組みである上に、 後から自力でFAX電話を追加したり、私のだんな様の手でパソコンがADSL回線に接続できるようにしたりと 複雑怪奇になっているため、全くのお手上げ状態。

かろうじて理解できた(ように思えた)のは、「工事中、回線(?)をストップする手続きには手数料がかかります。」ということだ(たぶん)。 でもって、再開する手続きにも手数料がかかるらしい(たぶん)。

即座に 手数料もったいないオバケに変身した父は、

 「どないしたら手数料かからんのや!」

と すでに戦闘モード。 これもどういうカラクリか全くわからないのだが、「そのまま放っておいたら手数料かかりません。」 とのことなので、そうすることに。

確実にわかったのは、”電気工事や配線作業が完了するまで固定電話(とインターネット)は使えない” ということだ。

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2006年3月18日 (土)

パニクる父

リフォーム工事は2005年の7月と8月の2ヶ月間である。

家財道具を預けるA引っ越しセンターは、10日間単位で料金を計算する。

  • 上旬 1日から10日まで
  • 中旬 11日から20日まで
  • 下旬 21日から月末まで

極端な例だが、7月1日から10日まで10日間預けても、7月10日の一日だけ預けても、料金は同じ というわけだ。 

7月1日は金曜日。 しかし父から ”待った” がかかった。 

 「この日はワシ、運気が悪いんや」

後で何か起こったときに 「だからその日はやめときゃよかった」等々 グチグチ言われるのもたまったもんじゃないので、素直にパス。 それに、1日(金曜日)に荷物の引っ越しをしたところで2日は土曜日、工事は日曜日が休みのため、連続した作業がやりにくいというデメリットもある。 ということから

  •  1階の荷物の引っ越し 7月2日(土曜日) <運気オッケー(笑) 
  •  リフォーム工事開始  7月4日(月曜日)

ということで落ち着いた。

しかし工事1週間前の父は、マジ パニクっていた。 応援に行くと

 「次はどのゴミやったか わからんようになった!」

 「え~? ここに貼ってたゴミ出し表、 どこにやったの?」

 「そんなもん しるかっ!」

頭でやかんが沸かせるほどの お怒りモード。

私が作って貼ったゴミ出し表は後で、違う場所に父が貼り直していたのを発見。 パニクって、自分でしたことさえ、わけわからん状態になっているのである。

大丈夫か? とーちゃん。

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2006年3月17日 (金)

ご近所 あいさつ回り

工事の打ち合わせがはじまってから4ヶ月弱、

 「最近 ○○工務店 って書いた車がよく停まってるわよ」

 「人の出入りも激しいみたい」

 「変なリフォームにひっかかってないやろねぇ」

と、ご近所にいろいろ話題を提供していたらしい。(笑) 

が、工事の前には話題だけではなく、きっちりご説明申し上げなければならない。 

ということで、おうちの周りのお宅には、N本工務店の人が粗品と挨拶状(工事の期間・連絡先等記載)を持って挨拶回りにいってくれた。 工事中は工事車両や騒音やホコリなど、いろいろとご迷惑をおかけするからだ。 「何かありましたら、この電話番号に連絡下さい。」 と一声かけておくのがマナー。 

 「車停められたら困るけど、工事やったらしゃあないなぁ・・・」

となるわけだ。

ご挨拶に伺ったが、留守だったお宅は、ポストに投函させてもらった。

また、近所に幼稚園があり、おうちの前の道路が通園コースになっているので そちらにも挨拶にいってもらった。 小規模だが保育園を併設している関係か 「お昼寝の時間は大きな音をたてないで欲しい」との要望があった。 お昼寝タイムは午後1時からということなので、工事のお昼休み(通常12時~)をそれ(午後1時~)にあわせることにした。

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2006年3月16日 (木)

着手金の支払い

粗大ゴミ処分・こまごまとした打ち合わせ・荷物の整理 等々しているうち 工事開始まで1週間となった。 工務店に工事費用の三分の一を、設計事務所に設計・監理料の二分の一を支払う日が<2005年6月27日>に決まった。

 「銀行振り込みでも結構ですよ」

と数日前に言われていたので、きっと父は銀行振り込みにするのだろうと思っていた。

 「そんなんしたら 振り込み手数料とられるやないか」

 「え? ってことは 現金で払うの?」

いつもニコニコ現金払いがモットーの父に、もったいないオバケがおりてきた。 

 「まあ それはかまわへんけど、どこの銀行?」

 「隣駅の○○銀行と そこの△△銀行や」

 「車で行くの?」

 「いや、商店街の中やからな、自転車のほうが便利やねん」

 「で、現金はどうやって持って帰るの?」

 「そりゃ 紙袋にいれて、前カゴに入れて・・」

ひぃぃっ! ひったくりワースト1の大阪で、ひったくり防止ネットもついていない無防備な自転車の前カゴに、数百万のキャッシュをいれて走るという!!

 「大丈夫 大丈夫」

大丈夫やないって! 私は思わずダンナさまに相談した。

 「そりゃ 危ないよ せめて小切手にしたら?」

手数料もったいないオバケと化した父は、小切手案も聞く耳もたない。

 「じゃあさ、私一緒に行くから。 銀行 絶対 一緒に行くから」

着手金支払日、父と娘は仲良くチャリンコを連ねて銀行めぐり。 無事に支払いが終わった。 ふぅ~っ

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2006年3月14日 (火)

フローリングで明るく

耐震性と折り合いをつけながらの 窓決め はなんとか終わったが、窓から入ってくる光を有効に利用するには、部屋の中の色調も大切。

たとえば、同じ電球をつけている部屋があるとする。 ひとつの部屋は壁も天井も床も白っぽい色調。 もう一方の部屋は 黒・こげ茶・灰色等を使用。 どちらの部屋が明るく感じるかは、ご想像いただけるだろう。

光の反射率によって、部屋の中の明るさが変わる。 反射率の高い=白・白っぽいものほど、明るく感じる。 

耐震性をアップさせるために 開口部が減る というデメリットを、色で補えないか そう考えた。  

これまで応接間・書斎・台所の床の色は濃い茶色。 壁まで濃い木目調だ。 部屋の中を同じ色調にしてしまうと、リフォームした後の方が暗くなってしまうのは目に見えていたので、明るい色のフローリングにしようと決めた。

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2006年3月13日 (月)

すりガラス入り引戸で光を

納戸の扉を閉めてしまうと、折角明かり取りにつける窓の意味がなくなってしまう。 普段父一人暮らしのおうちとはいえ、納戸の扉を開けっ放しにしておくのもちょっと と思う。 年寄り一人住まいといっても、”常にキチンとしておく” という緊張感は、忘れないで欲しい。

元気なのに 「誰も来ないから」 「どうせ私だけだから」 と 心に隙があると、歯止めが効かなくなって、掃除をしないようになり 着る物など見た目も気にしないようになる ・・・ そうならないよう 高齢者ひとり暮らしでも、生活にハリを持たせることも大切。 なので、納戸開けっ放しというのはパス。 

結局、光を取り込むために採用したのは 「すりガラス入り引戸」。

すりガラス入り引き戸にもいろんな種類があるが、父が選択したのは 長いすりガラスが扉に縦に2本はいっているタイプ。 

 「ほとんど全面すりガラスのやつやったら、万が一 ○○ちゃんがこけてぶち当たりでもしたら 大けがするからなぁ」

ここでも いつ同居するかわからない孫の心配をしている。 

 「それより、時々よろける自分の方が 危ないんと違うん?」

と、思わず口に出そうになったのを 私は飲み込む。 ここでご機嫌を損ねるとまたややこしくなるから。

廊下をはさんだ父の書斎の間仕切り兼入口も、同じすりガラス入り引き戸に決めた。 父の書斎はリビングにつながっているが、暖房・冷房効率を考えて、書斎とリビングの間にアコーディオンカーテンを設置する。 これを閉めると、書斎には南面からの光がシャットアウト状態になるため、すりガラスから書斎北側にある納戸と玄関の光を取り込もうという作戦だ。

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2006年3月11日 (土)

納戸に窓 明るい廊下?

北に位置する もと台所は 半分を納戸(玄関脇・屋内)、そして残りの半分を自転車置き場(屋外)とする予定だ。

隣家が迫っている南面とは対照的に、おうちの北面は車2台が余裕で行き来できる広目の道路に面している。 北面なので窓から直接日光は差し込まないが、反射があるので結構明るい。 南面が暗いおうちには貴重な明かり取りとなっている。

これまで台所の窓から入ってきていた北面の明るさを、納戸の壁で遮断してしまうのはもったいない。 しかしこの壁面も耐震性との兼ね合いがあり、まず窓がつけられるかどうか が問題だった。

 「納戸に窓、つけられますかねぇ?」

おそるおそるD水設計士さんに聞いてみた。 結果はOK! もちろん耐震柱・耐震壁でない部分につける窓だから、大きいものは無理だという。

 「いえいえ、ちょっとでもいいんです。 ある と ない では大違いですから」

ただこの窓からの光も、納戸の扉を閉めてしまうと そこまで。 常に納戸の扉を開けておくというのも 美観的にどうか というような気がする。 う~ん。。。

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2006年3月 8日 (水)

手すりの位置まで考えた窓 トイレ

新しく作るトイレは、広い。 万が一の時を考えると、広いにこしたことはない。

トイレは車椅子が回転できる広さを確保した。 なので、だだっ広い。 そこに便器と手洗い器を設置する。 手洗い器は、父が要介護状態になった場合に 介助する人がトイレの中で手を洗えると便利だな と思ったのでつけてもらうことにした。

現段階で特に何処が悪いということがない父にとっては、便器をどういう向きでつけようが全く問題はないのだが、夜中に用を足して、手を洗ってでてくるのに、どう移動して、体をどう回転させるか。 を設計士さんがイメージしながら間取り図に書き込んでいく。 

年寄りにとって、夜中のトイレは危険らしい。 昼間はなんともなくても、夜中は半分寝ていて足元が危うくなることが考えられるからだ。 なので

  「 できるだけ動線を短く、できるだけ体の回転を少なく 」

を基本に考える。

脳梗塞などで片マヒになった場合等を除き、加齢による体力の低下から手すりを必要とする場合は、利き手側に付けるのが原則 とのこと。 父は右利きなので、将来右手で手すりを握れるように便器を配置することになった。 もし右半身マヒになったら? その時はその時。 それこそ介護保険で住宅改修をすればいい。

ということから、トイレの窓は 将来手すりをつけるかもしれない部分を避けた場所に決まった。

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2006年3月 7日 (火)

ブロック塀を復活 洗面脱衣室の窓

おうちの北側は大きな道路に面している。 これまで玄関の門横から、台所 脱衣室 風呂場までをブロック塀で囲っていた。 しかしその塀と おうちの間はとても狭く、猫さえ通れない”隙間”であった。

今回のリフォームで、自転車置き場を確保するためもと台所を削る。 その部分だけ塀を残し、脱衣室と風呂場の北側は 塀なし= おうちの壁のむこうが外界 にしましょう という話になった。 というのも、ユニットバスを搬入する都合でブロック塀を取り壊す必要があり、再度ブロック塀をつくるにもお金がかかる という理由からだ。

ところが、洗面脱衣室の窓のサイズを決めようとした途端 

 「これ、外から 覗かれるやないか」

と父が騒ぎ出した。

 「でもまあ 使うときはカーテン閉めるし、 大丈夫じゃない?」

 「いやいや、○○ちゃんが着替えるのに これはアカンやろ」

父は、いつ同居するかわからない 孫の心配をしだした。

確かに道路からいきなり窓だとカーテンを閉めていても、覗きをしようと思えば 簡単にできる。 しかしそこに塀があれば 抑制力にはなる。

 「お金かかるけど ええの?」

私は一応念を押した。 父は力強くうなずいた。

 「では、洗面脱衣室の窓のところまで ブロック塀を伸ばしましょう。」

これで一件落着。 これまで向こうに塀があって当たり前だった窓なので、いきなりスッキリしるぎるのも 父には抵抗があるらしい。

後日、耐震性の問題をクリアできたということで、当初予定していた幅780mm×高さ770mmから、幅1235mm×高さ770mm の大きめの窓(面格子付き引き違い窓)に変更ができて、塀があっても暗さを感じさせない 明るい洗面脱衣室となった。 

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2006年3月 6日 (月)

防虫剤対策に 窓

どうリフォームしたいか を考えた時にでた譲れない条件のひとつ

 ・ 父の生活が1階で完結できるようにする

これを実現するため、父の寝室の隣に、タンスを3棹置ける 収納スペースを確保した。

トイレを鬼門から完全にはずすため、一番はじめの案よりは狭くなった収納スペースだが、D水設計士さんに 2階に置いているすべてのタンスの寸法を測ってもらい どのタンスの組み合わせがベストなのかを パズルのように考えてもらった。

下着やシャツやズボンなどの普段着は 今使っている洗面室の整理タンスとパイプの洋服掛けに収納するので、父の寝室の隣の収納スペースに入れておくのは、喪服や背広など、たまにしか着ない洋服達となる。

そう、収納スペースには 防虫剤で洋服達をしっかり守っているタンスを置く というわけだ。

いまタンスがある2階は、良くも悪くも”風通し”が抜群にいい。 それに比べてきっちりリフォームした、密室収納スペース・・・ 想像しただけで、防虫剤に酔いそうになる。

タンスのポジション 及び 耐震性 を確認してもらった上でなんとか おうちの東面の壁に 幅405mm×高さ770mmの面格子付ガラスルーパー窓のはめ込みがOKになった。 もちろん、日中の明かり取りにもなるので、電気代の節約にもつながる。

父のように風通しのいい家で育った人間は、とことん風通しにこだわるのである。

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2006年3月 5日 (日)

風と光と利便性 勝手口

以前ゴミ出しにも使っていたそろばん教室の出入り口は 父の寝室の壁となる。 このままでは、父は東南角の台所から ゴミを持ったまま おうちの中を横断して 北に位置する玄関から出て、おうちの東面のゴミ出し場所まで ぐる~っと大移動しなくてはならない。

 「ここに勝手口 作れますか?」

そう、台所に勝手口を作れば、そろばん教室で使っていたクーラーのメンテ用扉を通って ほんの数歩でゴミ出しが完了する。

問題は耐震性。 こればっかりは素人にはわからない。

 「この壁なら 大丈夫ですよ」

やった!

しかし、ここに普通の扉をつけるのは もったいない。 なんたって貴重な南面だ。

 「なにかで見たんですが、扉を閉じたまま風を通せる勝手口ドアがあったような・・」

あとはプロの仕事だ。 数日後提示されたのは

枠を除いたほとんどがすりガラスで光を取り込み、ガラス部分は上と下のパーツに分かれて、それを動かせば風が通る。 もちろん網戸つきなので虫はシャットアウト。 防犯面を考えた格子付き&ダブルロック。

小さなガラスルーパー窓しかなかった台所に 勝手口をつけて、より一層の採光と風通しを実現。 その上ゴミ出しも楽になる。 

 「やっぱり こういうことは 女の人やないと 気がつかへんなぁ」

かなりのマメオ君とはいえ 高齢の父が ”家事の動線をイメージする” のは 難しいらしい。 ぐうたら主婦でも、たまには役に立つ ということか。

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2006年3月 3日 (金)

台所に窓 つけられる?

システムキッチンを選ぶ際に、デザインがおそろいの家電収納ユニットを考えてみた。 キッチンはカウンターキッチンにしてリビングダイニングにむかって開口部があるので、家電収納ユニットはキッチンに立ったときの背中側に据え置くことになる。

台所は東南角に決まった。 だけどおうちの南側は隣家が迫っているため日当たりがあまり期待できない。 なのでその家電収納ユニットを置きたい東の壁には、朝日を取り込める窓も欲しい。 

だが、家電収納ユニットは、作業台の高さが窓=壁をくりぬける になるようデザインされている。 もしその位置に窓をつけたら、塀がないため 外から丸見えになるのは避けられない。 それに、耐震性から柱とのかねあいで、その位置に窓をつけることは無理と判断された。 これでシステムキッチンとおそろいの家電収納ユニット案は消えた。

今度は、市販の家電ボードを探し始めた。 チラシをチェックしていると、なかなか良さそうなものがあったので、これを置いて窓が付けられるか、設計事務所のD水さんに聞いてみた。

「耐震工事の方とも相談したんですが、これなら大丈夫です。」

提示されたのは 幅405mm 高さ970mmの面格子付きガラスルーパー。 真四角でない変形台所スペースに 既存食器棚と新規購入予定の家電ボードをパズルのように書き込んだ図面を見せてくれた。

父の寝室と同じく、天井一杯の位置に窓を設置すれば、外からはまず覗くことはできない。  朝日も差し込み、明るい台所になりそうだ。

壁や窓に合わせて家具を決めるのが普通だろうが、家具を決めてから窓を決めるという事もできるのだ。 

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2006年3月 2日 (木)

寝室の窓 覗かれない?

父の寝室は、もとそろばん教室の場所に作る。 もと下足室もつぶして部屋にしてしまうので、塀というものはなく、壁一枚隔てた向こうは ”外” となる。 

その”外”が、車一台がやっと通れる道で、スクールゾーンということもあり、人も車も出入りが多い。

 窓をつけると 覗かれるんじゃないの?

それが心配だった。

というのも、父の寝室予定の部屋には、階段の踊り場部分があり、他の部屋より少し天井が低くなる とわかっていたからだ。

すりガラスに面格子がつくとはいえ、夏場は窓を開けて網戸にするわけで、夜など電気をつけると 外から丸見え状態になってしまう。 年頃の娘が寝るわけではないが、覗かれるのは、誰であっても気持ち悪い。

 「窓の位置を 天井ギリギリまで上げることはできますか?」

 「大丈夫ですよ。」

それで計算してみた。

  床から窓の下わくまでが      1350mm

  地盤面からおうちの床面までが   370mm

外を基準に考えると 地面から窓の下枠まで 1720mm

1720mmの高さに目がある人 = 身長約1800mm(180cm)

子供はまず覗けないし、こんなに大きい人は滅多に通らないだろう。

ウインドウエアコンをできるだけ高い位置に付けたいという父の希望もあり、窓を天井まで上げるということで 覗かれない窓をつくることができた。

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2006年3月 1日 (水)

採光 と 耐震性

もとそろばん教室の部分は増築したこともあって、おうちの敷地の(人一人がやっと通れる程度の狭い通路を確保した)南面ギリギリに壁がある。 南隣のお宅は、敷地北面ギリギリまで建っているため、お天気がいい日でもうす暗い。

それでもそこを「そろばん教室」として使用する分には全く問題がなかった。 なぜなら、”夕方から夜にかけて” のみ使う場所だったからだ。

しかしリフォーム後のそこは、リビングダイニングを予定している。

 「できるだけ、光を取り込んで 明るくして欲しいんです。」

実は打ち合わせに入った直後、私はこういうリクエストをしていた。

 「お気持ちはわかりますが、窓が多いと 耐震性が落ちるんですよ。 耐震性を上げようとなさるなら 窓はできるだけ小さい方が・・・。」

うーむ、ど素人にも理解できる話だが、やはり家の中は明るい方が気持ちいい。 リビングダイニングに限らず、明るくするにはどうすればいいのか? 話し合いが始まった。 

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2006年2月27日 (月)

ウインドウエアコンならOK

大阪の夏は暑い。 蒸し暑い。 天気予報をみると沖縄より暑いこともザラ。 もちろん熱帯夜もうんざりするほど続いてくれる。

 「別につけんでも ええで」

寝室にエアコンをつけなくても構わない と父は言いだした。 いやいやそういう訳にはいかない。 いまは元気だから平気だとしても、、これからもっと歳をとると 体温調節だって衰えていく。 本人が暑いと思うまえに、熱中症にかかっていることもあるのだ。

 「うーん、問題は室外機をどこに置くかですよねぇ」

N本工務店のN上社長が図面をみながらうなった。

 「こりゃ・・・ 玄関 か 庭 しかないでしょうなぁ」

父の寝室からは、どちらも遠い。

 「床下に専用のパイプはわせて、その中にホース通せば いけますよ。」

 「でも、それだけホースが長くなると、冷房効率が落ちません? それに、メンテナンスの事を考えると 素人がそのパイプを手入れするのは無理そうですし・・・」

そう、後々のことを考えると、床下パイプ案には賛成できない。

うーん としばらくみんなでうなっていると、父がひらめいた。

 「そうそう いま2階で使ってる、ウインドウエアコンをおろしてきて使われへんかなぁ?」

その手があった! 早速ウインドウエアコンの寸法を測って、新寝室の予定しているサイズの窓につけられるかチェックした。 OK なんとかいける。 

 「でもこの広さの寝室に、ウインドウエアコンは小さすぎませんかねぇ?」

 「わしゃ寝るときはクーラーをつけっぱなしにはしませんねん。 寝る前にちょっと冷やしとくだけで、朝までぐっすり眠れますんや。 これで十分ですわ。」

ウインドウエアコンは不使用時に窓をしめられるタイプ。 その上窓には面格子がつくので、外からいたずらもされにくいだろう。 

三人寄れば文殊の知恵 なんとかなるものである。 

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2006年2月25日 (土)

寝室のエアコンで困った!

1階の荷物の 整理・処分・荷造り等をしている間も、おうちのこまかい設計の打ち合わせが続いていた。

その日 議題? に上がったのは、父の寝室のエアコンについて。

父の寝室は 南の台所、北の納戸とトイレ、西の階段に接している。 東側は壁一枚で外とへだてられているので、普通ならエアコンは、この東の壁に設置することになるだろう。

室内機を東の壁に設置するのは全く問題ないのだが、室外機はそうもいかない事情があった。

実はおうちの東面の道路は、昔改築したときにセットバックしている。 それでも車一台がやっと通れる道幅しかない。 外構と外壁の間に室外機を置くスペースはあっても、人や自転車を避けようとした車が 簡単に室外機と接触してしまうことが 容易に想像できる。

おうちの土地とはいえ、塀がなく、外と変わりないそこは、事故の他にも イタズラ等されないか 心配が常につきまとう場所なのだ。

 「室外機を、壁の上の方にくっつけるってのはどう?」

集合住宅でみかけることのある、壁掛け式はどうだろうか

 「そんなもん、常に壁に負担がかかるから アカン」

おうちが大好きな父が、即答で却下した。 

気持ちはわかるけど・・・ じゃ どうすんの??

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2006年2月24日 (金)

開かずの戸棚

台所の流しの上に、何がはいっているか全く知らない 作りつけの戸棚があった。

そこに何が収納されているのか 母が他界して父と二人暮らしになってから 実はちょっぴり気にはなっていた。 しかし、開けた途端 得体の知れない物がうごめいていたら などと想像すると 開けてみようという気には どうしてもなれなかった。

きっと ”普段は使わない物” がはいってるのだろう ということで自分を納得させてきた。

今回のリフォームで ついに荷造りがはじまり、何が起ころうとその戸棚も開けなきゃ! とは思いつつ、その戸棚を開けることができないまま 数日が経ってしまった。

 「あそこにはなぁ、 大皿が ぎょうさん はいっとったわ」

私が手伝いに行けなかった日に、父はその戸棚を整理していた。

 「昔はよく 親戚が泊まりにきたやろ?  大阪万博の時とか、冠婚葬祭とか。 その時に大勢で食事するのに よく使ってたお皿やわ」

そう、開かずの戸棚には、おうちの歴史がつまっていたのだ。

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2006年2月22日 (水)

年寄りの冷や水

 「これ、どうやって 降ろしたん?」

 「紐付けて 1段ずつ ずり降ろしたんや。」

ある日実家に立ち寄ってみると、確か2階にあったはずの棚が 1階に鎮座していた。 

 「ええっ!? やめてよ~!」 

思わず私は叫んだ。

 「大丈夫 大丈夫」

話を聞くだけで、こちらの寿命が縮む。 万が一何かが起こっても、誰も助けてくれない。 電話口までたどり着けないと、救急車も来てくれない。

以前も同じような話をしたのに、父は聞く耳を持たない。 もしくは聞いてもすぐに忘れるのか? ともかく、いまだに4段脚立のてっぺんにもサンダル履きで登るような、お世辞にも”安全意識が高い”とは 言えない人なのだ。

年寄りの冷や水で入院でもしたら、工事どころではないのに・・・。

 「そういうことは 絶対一人では しないで! 必ず 私を 呼んで!!」

非力ではあるが、私だって、119 に電話するくらいはできる。

「気」が若いのはいいことだが、今現在の「体力」と「運動能力」をちゃんと把握しているのか、どうも怪しい。

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2006年2月21日 (火)

粗大ゴミ 処分大作戦

A引っ越しセンターから大量のダンボールが届いた。 工事開始まであと約3週間、ここからは 「必要な物の荷造り」 と 「不要な物の処分」 に励まねばならない。

そろばん教室で使用していた物は ”業務用” にあたり、有料で専門の業者に処分をお願いしたが、 住居部分からでる 家庭用のゴミは 市の回収にあわせて出せばOK。 燃えるゴミ・燃えないゴミ に関しては、市指定ゴミ袋にいれれば中身が規定に反しない限り、一度に何袋出そうが構わない。

問題は 電化製品 や 指定の袋に入らない大きさの不要品 だ。 

フロンガスを使用している冷蔵庫やエアコン・TVについては 市は回収してくれないので、電器店か引っ越し業者に有料で頼むしかない。 しかし、棚やゴルフセット 古い石油ストーブなどは1回に5点まで申し込める。 ただこれも 即引き取り! というわけではない。

粗大ゴミの回収は月に1回、5点まで。 混み具合や申し込むタイミングによっては2ヶ月近く待たされることもある。 これを見越して、1ヶ月前から少しずつ整理をはじめていたとはいえ、あっちの戸棚、こっちの納戸から 結構いろんなものが でてくるのだ。

粗大ゴミの申込みは年寄りにはわかりにくいらしく、「おう、おまえ 電話してくれや」 とほとんど私の仕事となった。  また私は、燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源ゴミ の「ゴミ回収日の表」 をつくり、もと教室の窓に貼った。 ゴミなのか ゴミでないのか の最終判断は父にしかできない。 父はこの表を見ながら 荷造りとゴミ出しに励んだのである。

結局、工事開始前にすべての粗大ゴミを処分することはできず、粗大ゴミ回収日まで ご近所さんの庭に置かせてもらったりして、その場をしのいだのだった。

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2006年2月20日 (月)

工務店 vs 引越屋 エアコン脱着費用

 「10年以上前の製品でしたら、買い換えられたほうが お得だと思いますよ」

工務店にそういわれたのは、エアコンだ。 今は一昔前のものより”省エネ”で電気代がお得ということらしい。

1階の住居部分には、2台 エアコンがある。 そのうち1台はまさしく10年前のもの。 暖房はガス という掟があったので、エアコンはクーラーとしてしか使わず、 しかも電源を入れるのは、来客時に限っていた。 そういう使い方ではあったが、10年という年月が経つと、効きが悪くなるものである。

これには父も納得し、1台は処分することが決まった。

残りの1台は買って5年ほど。 こちらはリフォーム後も使うことにする。

工務店の見積もりには

  • 和室既設空調機脱着(ガス充填含む)    1台 33,080円

となっていたので、A引っ越しセンターはどれくらいだろうかと聞いてみたら

  • 取り外し      8,000円
  • 取り付け      8,000円
  • ガスチャージ    8,000円   計24,000円(税込み 25,200円)

と8,000円近くも安い!

もちろん、A引っ越しセンターにお願いすることにした。 節約、節約!

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2006年2月18日 (土)

決め手は自社倉庫

もう一件、電話をしたところがある。  ホームページに「お荷物お預かりします」と案内があった引っ越し業MH社だ。 

父に 「見積もり頼もうか?」 と聞いてみると 意外にも答えは